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河野氏、全員が確定申告案 河野さんじゃなくても実現してほしい

愛知県のアルミリサイクルカンパニー
株式会社豊アルミ工業 代表の桐山です。


自民党総裁選、派閥なしで候補者が複数ですと尖った意見が出てきます。
私目線から見ると、候補者それぞれが良い提案をしていて誰が総理としてふさわしいのか悩ましいですね。
もっとも私は自民党員ではありませんが。

河野さんが納税者全員が確定申告をする案を提示したことはとても素晴らしいと考えています。私は大賛成です。
デジタル相としてふさわしいご提案です。

それに加えて、源泉徴収方式の見直しにも言及されています。
会社経営をしている方なら全員思っていること。
「なんで会社が個人の税金の計算をして立替払いする必要があるの?」

現在の源泉徴収方式にも一定の合理性があるのは理解できますが、マイナンバーという仕組みができた現在においては必要のない制度だと思います。
以前、自分が投稿した記事もぜひご覧ください。

源泉徴収&年末調整という仕組みがあるせいで、
サラリーマンの方は業務上必要のないプライベート情報を会社に提出しなくてはなりません。
会社側としても情報管理の手間もかかるため、正直、年末調整はやめてほしいですね。
特に小さい会社ですと、経理担当者が各社員の懐事情を知ることになります。顔の見える関係だと、社員同士、複雑な気持ちになるような気がしています。
こうした理由で私の会社では、給与や税に関する仕事はアウトソーシングしています。

またあってはならないことですが、源泉徴収されたお金を会社側がきちんと納付せず、会社の運転資金に回したり、経営者が使い込んでしまうことも起こりえます。
実際にそのような事例もあります。
性善説で会社に預けている今の状況はあまりよろしくないと考えます。
給与はそもそも受け取った社員個人のものですからね。

経営者としても、額面と手取りが一致しないのはやるせない気持ちです。
額面50万なら、50万を社員に受け取ってもらいたいのです。
それが源泉徴収で手取り40万が口座に振り込まれて、
「ああ、自分の給与は40万なんだ」
と勘違いされては困るのです。
給与明細を見れば、その理由は分かるのですが、多くの人は見ていないのが現状だと思います。
それが納税者としての意識が低いことに繋がっているのだというのが河野氏の考えとも一致します。

納税者の負担増につながることを心配する声もありますが、
給与所得だけであればネット申告は簡単です。
マイナンバーと紐づいた口座から所得税、住民税、社会保険料などを引き落としてしまえば、納税者も徴収する側の国税局や自治体なども取りはぐれにくくなるでしょう。
マイナンバーと口座を紐づける必要は必ずしもないかもしれませんが、支払いの手間が増え、また払い忘れの可能性があります。
マイナンバーと引き落とし口座を紐づけた人には、いくらか割安になるなどの特典をつけるのも有効だろうと思います。

本来、個人でやるべきことを会社が代行してきました。
マイナンバー制度やDXの進歩により、個人が行うことが可能な世の中になっています。
「社畜」という言葉があります。
図らずも会社が個人の情報を握ってしまっています。
「確定申告は面倒だ」などと言って、この状況を放置することが、真の社畜ではないでしょうか?
私は総理が誰になろうとも、河野氏の提案は実現して頂きたいと願っております。

それでは!

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