ゲーミフィケーションの罠 ゲームは手段、目的を忘れるべからず
愛知県のアルミリサイクルカンパニー
株式会社豊アルミ工業 代表の桐山です。
地方で子育て・教育・地域に関わって生活している企業経営者です。
6月から主にDuolingoを使って毎日英語の学習に取り組んでいるにも関わらず、自分が期待したほど成長が見られませんでした。
これまでの英語学習に何か問題がなかったか、取り組み方を見直していきたいと思います。
ゲーミフィケーションは学習の継続に有効
Duolingoはゲーミフィケーションをふんだんに取り入れた言語学習アプリです。ユーザーに学習の継続を促すのに、ゲーミフィケーションは非常に有効な手段です。
実際、私は楽しさと若干のプレッシャーを感じながら4か月間、一日も休まず英語学習を継続することができました。
次のステージに進むためには、ある程度数をこなすことが必要とされます。
獲得ポイントと学習量は比例していない
上位ステージへの昇格、下位ステージへの降格は1週間の獲得ポイントで決まります。
30名のグループの中で、上位5位なら昇格、下位5位なら降格です。
当然ですが、昇格はしたいですが、降格はしたくないという心理状態になります。
そのために、いかに効率よくポイントをゲットすることに頭が働きます。
通常よりも2倍のポイントが得られるタイミングや方法をめがけて学習することを目指します。
学習意欲をブーストしてくれる点ではよいのですが、通常よりも2倍の学習時間を使ったことを意味しません。
がんばってはいるものの、実は実態がそれほど伴っていない可能性があります。
ゲームハックは学習の質とトレードオフになる
ゲームをハックするには、短時間でいかに効率よくポイントを稼げるかが大切になります。
2倍のポイントがもらえる時間には制約があり、制限時間内に多くのレッスンをこなせば、トータルとして多くのポイントが稼げます。
また問題には一定のパターンがあり、特に与えられた選択肢から文章を組み立てる問題は、しっかりリスニングで聞き取れなくても、解答が予測できるため、リスニングをおざなりにしたまま正答を得ることができます。
本来は、できるだけ選択肢に頼らず、何度か繰り返し聴くなど、丁寧に向き合う必要がある問題も、効率的なポイント獲得を重視するあまり、早く解答してしまうことにインセンティブが働いてしまいがちです。
ゲームに乗ってしまうと、結局、学習の質とトレードオフになって、思ったほど力がつかなかったのだと考察しています。
ゲーミフィケーションは学習継続のための手段と割り切る
私はゲーミフィケーションの仕組みでこれまで続けられなかった英語学習を4か月間、一日も休まず英語学習を継続することができました。
継続力の素地はある程度できたと思います。
これからは学習時間を確保することと、ひとつひとつのレッスン、特にリスニングに関する問題については、自分の耳を鍛えることを目的として丁寧に取り組みます。
ポイントの効率的な獲得やステージの昇格や降格はしばらくの間、気にしないようにします。
妻からシャドーイングを教えてもらったので、Duolingoのなかでも取り入れてやっていきたいと思います。
それでは!