Figma x AIを使った感想と今後の可能性
こんにちは。
シンプレクスのデザイン組織AlceoでUIUXデザイナーをしている中野です。
FigmaのAI機能について、実際に使ってみて感じた可能性とTipsをシェアさせていただこうと思います。
Figma AIを使い始めるには?
FigmaのAI機能を利用するには、waiting list に登録する必要があります。現在、限定ベータ版の参加者が利用可能で、FAQには「今後全員に公開される予定。」と書かれています。全員が利用できるようになるまで、もうしばらく、待つしかないかなと思います。。。
詳しくはFigmaの公式ページを確認してください。
使ってみました
FigmaのAI機能が利用できるようになったので、いくつかあるAI機能をデザインの中でどのように利用すると良さそうか、使ってみた所感とともにシェアしようと思います。
公式には、日本語のサポートはまだありませんが、日本語でも利用できる機能があるので、もし使えるようになった人は色々試してみるといいのかなと思います。
ローファイ・プロトタイプの作成が簡単に!
【最高】テキストリライト機能
ダミーテキストやラベルをよりリアルなテキストにリライトしてくれる機能です。
よくサンプルのUIを作る時に「XXXX」や「あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。」のように、ダミーテキストでプロトタイプを作ってしまうことがあると思います。
そんな時に、「高性能イヤホンの商品説明を400字程度で書いて」とプロンプトに入力すればFigmaに直接書いてくれます。
【最高】自動でリストの項目をいい感じに
AutoLayoutでリストなどの連続するパーツを増やすと、他のラベルの情報から予測して、増やしたリストのラベルをそれっぽく書いてくれます。
これにより、素早くそれっぽいUIが作れるので、検証にかける時間を短縮することができます。
【もう少し】自動プロトタイプは複雑なフローにはまだ対応が難しそう
ECサイトのカートに入れた後の内容確認や決済のような流れのあるプロトタイプであれば、精度高く自動生成してくれました。
ステップをただ進めていく画面フローであれば、日本語でもうまく自動でプロトタイプを作ってくれるなと思いましたが、ポータルのように色々な画面を行き来するような複雑な画面フローは、まだまだこれからかなという印象を持ちました。
ただ、全て日本語の画面で試しているので、英語であればもっと上手にプロトタイプを作ってくれるかもしれません。今後に期待ですね!
UIデザインの調査が簡単に!
【模索中…】この画像のUIどこだっけ…がすぐ見つかる
Slackでスクショだけ送られてきた履歴を見つけたけど、Figmaの場所これってどこ...コンポーネントどこかにあった気が、、、を解決してくれます。
【こんな使い方も】発散のためのデザインをクイックに見つけられる
社内に、Figma コミュニティーで公開されているデザインファイルをたくさん配置することで、発散したいときに似たような画面を見つけてくれるので有効活用できそうです。
どんどんとデータを増やしていくことで、編集可能なMobbin(UIまとめサイト)のような機能をFigma内に持たせることもできそうです。
今後の可能性
まだ利用できませんが、今後提供予定のAIでUIデザインができるようになると、より簡単に精度の高いローファイなプロトタイプを作れたり、ベースのUIをAIが作ってくれるとデザインリソースがない開発組織などで、よりクオリティが高いUIを作れるようになるのではないかと思います。
具体的にデザインプロセスのどういったところでAIを活用するか、またはデザインプロセスの枠組み自体を再考するかなど、AIの登場によって考えなければならないことは尽きません。
ただ、FigmaのAI機能を使ってみて言えることは、今後、確実にデザインのスピードが上がり、より本質的なところにデザイナーのリソースが使えるようになるんだろなと思いました。
浮いた時間を使って、デザイナーは個々のコアスキルを伸ばしたり、もっと別の領域の学習に時間を使うことで、プロダクト開発やサービス設計において重要な存在になっていけるといいなと思いました。
今回触られていない機能もまだまだあるので気になる方はFigmaの公式サイトを参照してください。
シンプレクスの公開資料
シンプレクスに少しでも興味を持ってくれた方は、公開している登壇資料もあるので、見てください!
積極採用中です!
Alceoという組織はまだ立ち上がって2年弱くらいの組織で、デザイナー20人、フロントエンジニア10人といった規模感です。
UXデザイナー、UIデザイナー、フロントエンジニアを積極採用中です!
カジュアル面談も可能ですのでぜひ!