
申し込み殺到!?マイナ保険証の解除申請がいよいよ始まります
マイナンバーカードを健康保険証としても使えるように登録した「マイナ保険証」。
いよいよそのマイナ保険証の解除申請が、10月28日から可能になります。
マイナ保険証についてはその不便さから実際に利用している人は1割程度に留まっていて、ほとんどの人は利用していないのが現実です。
現行の健康保険証は2024年12月2日以降は新規発行が終了することは周知のとおりですが、将来的にその後はマイナ保険証を持っている人間はとても不便になるために登録解除が殺到するのではないかともいわれています。
そこで、その辺りの事情を分かりやすく解説します。
現行の健康保険証は12月2日以降も最長1年間は使えます

まず大前提として、12月2日までに発行された現行の健康保険証は、その保険証に記載されている有効期限までは使えます。
マイナ保険証を持っている人も持っていない人も、12月2日までに持っている健康保険証は期限までは使えるので何も問題はありません。
問題はその後!
その最後の発行となった健康保険証の期限が切れた時、マイナ保険証を持っている人は不便になります。
マイナ保険証の人はもう1枚別の紙を持ち歩く必要が出てくる

マイナ保険証を持っていない人、具体的には、
・そもそもマイナンバーカードを持ってない人
・マイナンバーカードは持ってるけど保険証利用登録をしてなかった人
・マイナ保険証を持ってたけど登録解除した人
などは、最後に発行された健康保険証の期限が切れる前までに「資格確認書」という健康保険証にそっくりのカードが1枚送られてきます。
その1枚のカードの提示で、これまで通りに医療機関の保険受診が可能です。
「健康保険証」が「資格確認書」というカードに変わるだけです。
一方、マイナ保険証を持っている人には「資格確認書」は送られません。
資格確認書が無いので、最長1年の猶予期間を含めた健康保険証の期限が終わった後は、マイナ保険証を使うほかなくなります。
健康保険証の期限が切れているため、「マイナ保険証が使えないなら健康保険証で…」もできません。
では、機器トラブル等で病院でマイナ保険証が使えない時はどうすればいいのか?
その時は、マイナ保険証と併せて「資格確認のお知らせ」という紙カードを一緒に受付に提出することで本人確認がされます。
え?え?え?え?
便利なはずのマイナ保険証だったのに、マイナ保険証を持ってるばかりに余計な紙カードも1枚一緒に持ち歩かなければならなくなるわけです。
・マイナ保険証を持ってない人…資格確認書
・マイナ保険証の人…マイナ保険証 + 資格確認のお知らせ
余計な紙カードを1枚多く持たなければいけないのは患者側にとっても面倒で、さらにそれが個人情報の塊であるだけに厄介です。
また、確認する側の病院にとってもマイナ保険証は手間がかかります。
マイナ保険証が逆に不便であることに気付いた人達は「マイナ保険証の解除申請」へ

そのような理由から、マイナ保険証の解除申請をする人が10月28日以降に動き出します。
「個人情報の一元管理のリスクやデータ活用うんぬん」という理由以前に、「どうせ持ってても使ってないし、単純に今後は持ってる方が不便だから」という理由での解除申請が多くなるはずです。
解除手続きは申請から1~2ヶ月ほどかかるようですが、マイナ保険証を解除すれば「資格確認書」は現行の健康保険書の猶予期限が切れる前までには送られてきます。
申請中に転職や転居などによって加入健保や個人情報が変わる人は、健康保険が変わるのでそれまでの健康保険証は使えなくなります。
新しい加入先にマイナ保険証の解除手続き中である旨を必ず伝えて、資格確認証の発行を願い出るようにして下さい。
ややこしく感じる人は、申請から2ヶ月ほどは転職や転居がないであろうタイミングを狙って解除申請をしましょう。
受付機器の機嫌に振り回され、かつ2枚のカードをわざわざ持ち歩きたい人はいないと思うので、マイナ保険証は解除するのがおすすめです。