SORELを磨かせていただきました
季節は梅雨になりもう7月。
いきなりオープンを決めてからもう9ヶ月が経とうとしています。
皆様のおかげで靴を磨かせていただけております。誠にありがとうございます。
さて今回は4月にご依頼いただきましたSORELのブーツのご紹介です!
SORELといえば雪国の冬には欠かせない防水性の高い本革と耐寒性を備えたライニング、そして滑りにくいラバーソールという最強レベルのスノーブーツ。
10年ものでブラッシングと防水スプレーはしていたそうですが、汚れが気になってきたとのことでしたので、ヌバックを念入りに起毛革用のブラシを使い油分を補給するスプレーで仕上げました。
お手入れをさせていただきましたが、SORELの歴史を知らないなと思いましたので、今回も調べました🔍
皆様もよろしければ最後まで読んでSORELについての知識を深めていただければ幸いです。
SORELの歴史
1908年 ジェイコブ・カウフマンとその息子のアルヴィン・ラッツ・カウフマンによって、カウフマン・ラバー社(1964年にカウフマン・フットウェア社に変更)がカナダ・オンタリオ州で設立しました。
カウフマン・ラバー社はゴム製の靴を生産する会社でした。
1962年 同社がSOREL(ソレル)というブランドを発表しました。耐久性と快適性の両立を理念に掲げ、レザーアッパーにラバーボトムを縫い付けそして着脱可能なフェルトライニングを組み合わせた、革新的なウィンターブーツを開発しました。
このブーツは60年以上経ってもウィンターブーツの原型となっており、今でも履かれています。
1972年 そしてSORELの代名詞とも呼ばれるCaribou(カリブー)が誕生します。
オシャレで実用性も兼ね備えたブーツは寒冷地の人々からとても愛されました。
2000年 しかし市場規模自体が小さかったため経営が悪化してカウフマン・フットウェア社は破産手続きをしました。そこでアメリカのアウトドアブランドの「コロンビア・スポーツウェア」がSORELを残すために破産の前に買収してブランドを存続させました。
すぐにSORELは復活せず10年の時を経て発売再開されました。デザインを少し変えて男性だけでなく女性も楽しめるブーツにしました。
今ではウィンターブーツに留まらず、防水のある靴やタウンユースし易い様にスニーカーや更にはサンダルまで展開を広げて世界で愛されています。
昔はカナダで生産されていましたが、コストの上昇から現在は中国とベトナムの2カ国で生産をしています。
SORELのロゴは2種類ある
SORELといえばシロクマのロゴですが、実は昔は違ったようでメープルにKのロゴだったそうです。
メープルはカナダの国家からカナダブランドの象徴、Kはカウフマン(kaufman)からおそらく来ているのでしょう。カウフマン・フットウェア社が2000年には無くなっているため、もし旧ロゴを見つけたら20年以上は前のものですね👀
中古を買うときは注目してみてください。
最後に
ここまでご覧いただきありがとうございました。
SORELはブランド名というのは知っておりましたが、カウフマン・フットウェアというメーカーの名前や実はメーカーが2000年にコロンビアに変わっているということ、ロゴがメーカーで違うというのは初めて知りました🔍
またブーツのイメージしかありませんでしたが、レザーを使用したスニーカーやサンダルなど、普段使いもできる機能とデザインを兼ね備えたモデルがあるのも初知りでした👟
雪国にお住みの方は是非この来年60周年を迎えるSORELのスノーブーツを購入してみてはいかがでしょうか。長年の歴史に裏付けされた10年以上履くことのできる耐久性や、モデルによっては-70℃以下でも耐えられる防寒性のあるこのブーツで冬を乗り越えましょう!
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