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Ode to Great Britain解説

2月17日配信リリースされるGirls Back TeenのアルバムOde to Great Britainのセルフ解説をしていきたいと思います。

2020年夏、僕は労働意欲がコレでもかと言うほどに下がっていた。2月ごろから流行したあのウイルスの影響で職場の出勤人数を減らすため1日出勤したら2日自宅待機(実質休み)、1日働いたら2日休み。自宅待機中も給料は出るという期間があった。元々休日に遊び回ったりするタイプではないのでこの期間は引き篭もってパソコンに向かって沢山曲を作った(この時期に作ったアルバム「Woah!」「Songs About Us」その他シングル、EP群も配信中ですので是非)。感染対策を講じた上で通常出勤に戻ったのが8月、その頃には音楽と向き合う時間以外が無駄な時間と感じるようになっていたので通常勤務が非常に苦痛だった。さすがにこれは労働意欲が低すぎるのでなにか行動を起こさなければと思い、30万のギブソンのアコギをローンで購入した。もちろん元々良いアコギが欲しいと言う気持ちはあったが、ローンを組むことでアコギのお金を払うというために働くんだというモチベーションをつくる意味合いが大きかった。誤算だったのは良いアコギが良いアコギ過ぎたことだ、より一層音楽と向き合う時間以外が苦痛になってしまった。

10月になり僕は30歳になった。労働意欲の低下は止まらず、まずは休職を考えた。だが元々今の仕事(コールセンター)を一生続けるモノだとは思っていないこともあり、30歳という節目でもあるので思い切って退職した。30歳無職男の完成である。

無職はとにかく時間があるのでとにかくアコギを弾いた。自分の鳴らすアコギの音に自分の原点とも言えるビートルズ、オアシスといったイギリスのロックを感じた(ジョン・レノンもノエル・ギャラガーもギブソンのアコギ使ってたもんネ)。そのままパソコンに向かい作った曲たちが今回のアルバムOde to Great Britain 収録曲となった。以下各曲の解説に参ります。


1.Down The Beat
最初からアルバムの一曲目と考えて作った曲。オアシスのディグ・アウト・ユア・ソウルの雰囲気にしたいと思い、ダンダンダンダンとドラムで始まってギターが入ってきて〜という風に構成から考えて制作した。間奏でコード進行が変わったところでこれまたオアシスのスーパーソニックと同じだ!と思ったのでソロをほぼそのまま引用。一曲目でオアシスの引用することでイギリスのロックへのトリビュート的なアルバムであることの宣言とした。

2.誰にも言えない
先行シングルとして配信済み。オールディーズ、アメリカンポップスっぽいコード進行で、ウォール・オブ・サウンドの替わりにオアシス的なギターでというコンセプトで作った曲。Bメロ終わりの歌、ピアノはそのままでドラム、ベース、ギターが三連符になるアイデアは大滝詠一君は天然色から拝借。

3.Take Me Away
ギターリフをゴリ押すロックンロールを作ろうとリフから発展させていった曲。サビは自分でも予想外の方向に進んだ結果とても自分らしい曲になった。

4.Interlude #1
今回のアルバムはざっくりいうとオアシスタイプの曲とビートルズタイプの2つに分かれるので雰囲気を変えるために緩衝材的な意味で短いインストを挿入してあります。フルバージョンもあるのでいずれシングル配信するときにカップリングにでもしようと思う。

5.Fiction
事前にYouTubeで配信済み。これぞまさにGibson J-45を弾いてて産まれた曲、ドラムをほぼバスドラとスネアだけで構築しており、ゴーストノートの雰囲気を出すのになかなか苦戦した。ストリングスの音はメロトロンのプラグインを使用したので微妙な揺れが曲の不穏な雰囲気を醸し出していて気に入っている。ギターソロはフェンダーストラトキャスター、ストラトっぽいいい音になったと思います。Girls Back Teenは圧倒的にラブソングが多いのだが今回のアルバムはラブソング以外の曲が半数以上になっているのはこの曲が最初にできたことがきっかけになっている。

6.ホワイト・デイ
イントロはセックス・ピストルズの引用だけどビートルズタイプの曲という変な曲。Aメロはストーンズっぽいのかな?サビはなんか気持ちの悪くていい。歌詞はほぼ意味はない、2月に配信だからホワイトデーにしようと思ったけどホワイトデーは3月だった。

6.Waltz
オアシスのドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース収録のPart of the Queueという曲のドラムがかっこよかったので耳コピで打ち込みしたものを元に作った。ドラム以外はサクッと作りすぎていまいち作ったときのことを覚えてないです。エンディングのコーラスでビートルズっぽさを出しました。

7.Northern Songs
1965年のビートルズをフィル・スペクターがプロデュースしたらというコンセプト。Ticket To RideやThat Mean a lotを意識したドラムパターン、コーラスもメイン含め3人で歌えるようにしてある。”All night long, We were singing northern songs”の部分は僕の高校時代のアイドル、ザ・リバティーンズのデビュー前の曲Love On The Doleからの引用。最初はメロディだけ拝借しようと思ったけど歌詞のNorthern Songsというのが引っかかったのでそのまま引用することに。リバティーンズがどういう意図でNorthern Songsという言葉を使ったのかはイマイチわからないが、Northern Songsというのはビートルズ、Lenonn-McCartneyの楽曲の版権を管理していた会社の名前なので「僕らはビートルズナンバーを一晩中歌った」と捉えて引用した。

8.テケテケテケテン
ベースとテケテケしたギターがユニゾンしてるとビートルズっぽいな思って制作。サビのギターの重ね方は2000年代のイギリスのバンドっぽさを意識しています。歌詞は実際にこの曲を作った当日に昔の彼女が夢に出てきたので歌詞にしました。まぁ、実際には涙がこぼれてはいないんですけどね。タイトルが思いつかなかったのでギターリフの最後のところをオノマトペにしました。テテテテテレテレと迷いましたがテケテケの方がポップだと思ったのでこちらを採用。

9.Interlude #2
4曲目参照

10.ラクリマ
緩衝材を挟んでまたハードなロック。イントロを思いついたのでそのまま作っていった曲、オアシスを意識したつもりだけどギターソロがWEEZERっぽいのは黒縁メガネおじさんだから仕方ない。これもタイトルが思いつかず困ったので、スピッツのタイトルの付け方を参考にしようと思い、スピッツの曲を眺めてて気になった「ヒビスクス」の意味を調べたらラテン語だったのでラテン語にしようと決め、適当に検索して出てきたラクリマに決定、確か涙って意味だったはずです。字面がリラックマみたいでいいなと思いました。

11.生きていくために
ラクリマの重厚な感じでアルバムを終わらせるつもりだったんですが、いざならべて聴いてみると暑苦しかったので一番軽い感じの曲を最後に持ってきました。Beatles Anthorogyに収録されているEight Days a WeekのTake 1のイントロを拝借したので全体的にEight Days a Weekっぽいです。歌詞は人生初の無職になった今の気持ちを歌えたので満足です。


以上です、総じて曲名つけるセンスが悪いですね。ちなみにジョージ・ハリソンも曲名つけるのが苦手だったそうですよ。

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