350kmの現在地

絶賛生まれてはじめて独り暮らしなう

Iターンして350km離れたこの土地で借りた部屋。今ワンルームの真ん中においたこたつでこれを書いてる。

職場にまあまあ近くて買い物にも不自由しない。バスも便利なところ。2階以上で、バス・トイレは別。コンロは2口。

この条件で家を探した。

家を決めたのは雪だか雨だかが晴れの隙間から降るワケわからん天気の日だった。朝イチの新幹線で来て内覧して仮契約して。だった。土地勘もなんもないのでとりあえず条件のヒットしたところで。今の家だ。内覧したとき、 角部屋の大きな窓からは、雲の隙間から少し日が射し込んでいた。茶色いフローリング。白い壁。黒い窓サッシ。

なんかその景色が好き。条件も悪くない。

そんなんで決めたこの家。それから約半年。なーーーんにもない殺風景な、でも冬の日差しが差し込んでたあの景色はもうなくて。私の城と化した部屋である。

入居して速攻でトイレ壊れたり、地震が起きたり、大雨降るとベランダ排水の流れが悪いからヒヤヒヤするし、夜は地味に暗いし、ゴミ捨て場は遠いし、所々ボロいけどこのワンルームは私の領地で私の城だ。海も近い。

はじめての独り暮らし。慣れないこと、初めての事でビビりまくる日々。

それでも1ヶ月。2ヶ月とやりきって。

実家がキライで。親が嫌いとか、家族がウザいとかじゃなくて。自分と家族は価値観が違うから合わない。に近いかも。 多分、他人と一緒に住めないタイプ。私じゃない家族が片付けないとか、そのままにしてるとかが私の生活に影響する…みたいな。(わかりにくい)一人暮らしして。全部が私の行動の結果とか私の責任になるから、掃除も洗濯も片付けもやるし部屋を一定の状態に保とうとする。

実家を出て寂しくなった夜は腐るほどある。心細くなった夜も。泣いて電話した日も。離れてはじめて他人と住む暖かさを知った。それと同時に自由も知った。

もう数ヵ月であの決めた日から1年となる。しばらくは籠城するつもりだし、退くつもりもない。何だかんだと気に入ってる。

泣いて笑っていつかこの部屋で過ごした日々を懐かしくも、楽しく思い出せたら。


#はじめて借りたあの部屋

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