アラビア語についての10の覚え書き
アラビア語はちょっとだけ勉強しましたので、その前後も含めて、感想などを書いておこうと思います。私見です。
1. セム語はすでに古典ヘブライ語(≒聖書ヘブライ語)、古典シリア語をまなんだことがあったけれど、印象としてはどちらの言葉よりも難しいと感じた。
2. 「難しさ」というのは、いろいろ原因はあるけれど、アラビア語の場合は、「慣れ」とか、普段生活していてあまり見ない、とかそういう心理的な要素が多かったような気もする。私がムスリムなら、また違っただろうにとも思う。
3. 上記のセム語を学んだこともあって、また、ちょうど古典シリア語を学んだこともあって、もじが場所によって変わるということそのものには特に抵抗はなかった。
4. アラビア語の話者は約2億3000万人。後から追加された唯一の国連公用語。
5. 話者の数、そして重要度を鑑みると、もっと勉強する人が増えるべきであるとは思うのだが、あまりそうは思われていないらしい。我が母校でも、アラビア語を勉強できるようになってから、15年ほどしか経っていない。
6. とはいえ、「日本人の9割はセム語の素養がある」という意見もある。Lingua francaの一つだしね。
7. 結局挫折はしたけど、あの文字はちゃんと読めるようにはなりたいと、今でも思う。でもやるなら、これもちょっとだけ勉強したペルシャ語がいい。ウルドゥー語にも興味がある。
8. ドイツ留学中にちょっとだけ話した台湾の女の子が、これから大学に入るのだが、アラビア語を勉強する、と言っていたっけ。自分でもなぜアラビア語になったかわかっていなかったし、特に勉強したかったということでもなかったらしい。今頃どこで何をやっているのか。
9. やるなら超マイナー分野の、「キリスト教アラビア語文献」という謎の分野を勉強してみたいなと思う。アラビア語を母語とするクリスチャン(e.g. コプト)は多いけれど、古典文学となると、なかなかの暗黒分野。
10. そういえば、高校の時の同級生が東京外大のアラビア語に入学してたっけ。思いがけないところで、彼の名前を見たのはびっくりだったけど。
<アラビア語といえばこの1冊!>
やっぱり、定番中の定番のニューエクですね。うんうん。