アレルギーマーチ

夫婦で協力するアレルギーの治しかた

「アトピー性皮膚炎はこんなもんだから」と言われ続けても、なんとか子どもを治したい方、脱ステロイドを選んだけど迷っている母親に書きました。

なぜなら、私はこれまで妻にワンオペ育児を強いていたことを悔い改めているうちに、母親のワンオペ育児で、子どもや自分のアレルギー治療をするの100%無理だとわかったから。

アトピー性皮膚炎を放置しておくと、次々にアレルギーを起こす

アトピー性皮膚炎を治療しない、治療がうまくいかないと、次々にアレルギーを引き起こすサイクルに入りやすい。

アトピー性皮膚炎は、妊娠前~出産後にかけて生まれてくる子のアトピー性皮膚炎予防に出来ることはたくさんあるのですが、アレルギー専門に通院していなければ、ほとんどの方は知りません。

「え?もう遅いんだけど」

いいえ、遅くはありません。

これまで、年間のべ7000人の子どもや女性を診察してきましたが、アトピー性皮膚炎が良くならない方は、「薬の選び方と塗り方」が間違えていることがほとんどです。

良くならない方で多いのは、一般的な強い弱いで決めた薬を、悪い時だけ塗る。もしくは最初から自然の力を信じて薬を使わない。

しかし、これだと基本的に悪い状態がさらに悪くなったときだけ薬を使う羽目になるので、どこの病院に行っても同じ事の繰り返しです。

でも、これまで良くならなかったのは、あなたのせいではありません。

そもそも、アトピー性皮膚炎をきちんと治療しようと思えば、日本で多い母親のワンオペ育児では絶対に不可能です。これまでの経験と良くなる子達のヒアリングからこれは自信があります。

「薬の選び方」と「塗り方」、「体の洗い方」がポイント

症状がないか、あっても軽微。日常生活に支障がなく、薬物療法もあま り必要としない状態を維持すること。

アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018より

アトピー性皮膚炎は、治療していれば、症状がないってこと。

このポイントが、「薬の選び方」と「塗り方」

外用量 は必要十分な量を外用する事が重要である.皮膚が しっとりする程度の外用が必要であり~。しかし,使用量は皮膚の状態,外用 薬の基剤の種類などによっても変わりうる.

アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018より

日本の健康保険の制度上で仕方ないこととはいえ、多くの方は軟膏を処方される量自体が少なく、塗る量も少なくならざるえない。

ほんとうは、どのくらいの量を塗れば良いの?

イメージだとティッシュがくっついて落ちないくらいです。

画像1

体の洗い方もポイントがあります。

ただし、皮膚は手をかければかけるだけ良くなります。

例えば、アトピー性皮膚炎で入院する子だと体を洗って軟膏を塗るのに最初は1回1時間くらいかかり、これを1日2~3回行い、1週間以内に症状をゼロにします。自宅でも1日1回は必要で、きちんとやれば、後々30分程度で終わるようになるにしろ、最初は1時間はかかります。

顔を洗えば泣く、お風呂から上がれば走って逃げる・・・

ワンオペ育児だと絶対に無理です。

つまり、ダンナに「手伝って」と言いましょう。

受診したときにどれだけアトピー性皮膚炎が悪かろうが、痒みや湿疹がなくなり、子どもが夜中に体を掻きむしっていたことを忘れた頃、保湿剤も徐々に使用することもやめ治療は卒業となる子・人には特徴がありました。

この絶対的な特徴は、夫婦で協力していること。

日本の多くの場合には子育ては母親が中心ですが、良くなる子ども達や成人は、旦那さんと一緒もしくは旦那さんが単独で子ども達を連れて受診しますし、奥さんが自分のケアをするために、旦那さんが家事を行っています。

女性の感覚から言えば、男性つまり旦那さんに察して欲しいのが当たり前ですが、男性は察することが非常に苦手うえに理由がないと動けない生き物です。手伝って欲しい時には「~だから、このままでは~になる。このために手伝って欲しい」と必ずなぜ自分がこうして欲しいのか理由を添えて、早めに言いましょう。男性は理由がなければ「動かない」のではなく、「動けない」ことが多いのです。

早めに言わなければいけないのは、日本では、家事・育児の時間を作ろうと思った場合には、会社的にも男性心理的にも仕事の調整に時間がかかるからです。

過去の私が良い例ですが、会社的には置いておくとして、心理的な場合、多くの女性が「自分のやりがいのため」に働くのに比べて、多くの男性は「家族を養うため」に働く傾向にあると感じます。さらに自営業やクリエーターの場合には「自分の仕事が大好き」が入ってきます。私は両方の「好きな仕事で養っている」の両方でした。このため、仕事に調整をするにしても心理的なブロックを外す理由が必要になります。

もっとも、男性は女性が「自分がわかってもらえた」とゆう感覚が大切であることを知りましょう。

話を聞かずに、だったらこうしたら効率的でしょ?とアッとゆうまに問題を解決してはいけません。これは女性には通用しないからです。

女性が希望を言ってくる場合には夫婦のコミュニケーションがいつも取れていれば別ですが、多くの場合不満がたまっていることに夫が気が付いていない状態です。私はこれでなんど罵倒され、相談相手ではないと言われ、離婚の話が出たかわかりません。

まずは「大変だったね。気が付かなくてごめん」と言いましょう。これ以外なにも考えてはいけないし、言ってはいけない。ベストな回答がこれです。

女性も同様で、男性にいきなり相談すると、男性は問題解決を求められているかと勘違いしますので、「いつもありがとう」などねぎらいからはいると効果的でしょう。

女性は家族が安全であるための本能が、男性と比べ物にならないくらいするどく、男性が気が付くのを待っていると、女性の精神も肉体もアレルギーも取り返しはつかなくなりますので、お早めに。

結局、今の日本の現状では、女性が出来るだけ楽になるように、家庭内の仕事は男性に割り振るのが一番早いのかも、そのためにはテクニックがいるなと思う今日この頃です。


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ツヅキ ヤスノブ/中学受験と娘
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