沢村賞は誰だ! #3
前書き
こんにちは。albaです。読んでいただきありがとうございます。
今年は誰が沢村賞を獲得するのか、見ていきたいと思います。
記事を書き始めたのはシーズン中だったのですが、だらだら書いていたら沢村賞発表当日になってしまいました…
沢村賞の基準
※2018より補足項目として、「投球回数7回で3自責点以内」という独自の基準を導入(沢村賞基準QSと呼ぶことにします)。
120試合換算基準は143試合を120試合に換算したものです。
120試合に換算しても、今年の過密日程を考慮は出来ていません。例えば、120試合換算の沢村賞基準の登板数は21試合ですが、今期は中6日で登板し続けてやっと21登板にギリギリ到達する程度です。このことからも過密日程の考慮は必要だと考えられます。過密日程の考慮については後ほど。
沢村賞の候補は?
さて、ここからは沢村賞の候補について見ていきます。個人的に以下の6投手を挙げてみました。
120試合換算基準とも照らし合わせながらご覧下さい。
この表から、大野投手は勝率以外の全ての指標で両リーグトップクラスということが分かります。菅野投手は圧倒的な勝利数と勝率を誇っています。やはり本線はこの2人のどちらかとなりそうです。
逆に千賀投手、山本投手の完投数1というのは沢村賞の基準と比較しても厳しそうです。実際昨年は候補投手の完投数が少なくて該当者なしとなりました。また、千賀投手、山本投手、森下投手は規定投球回にギリギリ到達というのも厳しい点だと思われます。
例年ならどのくらい先発できるのか
ここから過密日程を考慮をしていきます。2019年のペナントレースと照らし合わせて考慮します。今年の中6日の登板数と例年の中6日の登板数を比較するというものです。
2019年の日程を調べると、中6日で登板し、中7日を挟みながらで26登板、中5日を挟むと27登板が可能であることが分かります。(詳しくはご自身で調べてください)
今年は西投手が中5日を挟んで21登板だったため、2020年の登板数を例年の登板数に換算すると、21登板→27登板、20登板→26登板、19登板→25登板、18登板→24登板と考えていいでしょう。
成績を換算してみる
先程挙げた各投手をこの考え方で換算していくと以下のようになります。黄色のセルが基準を満たしている項目です。
やはり、大野投手、菅野投手が5項目で基準を満たし、他の投手を引き離しています。この2人に絞られたとみて間違いなさそうですね。
この成績を見るとほとんど大野投手が勝っているし、完投数が圧倒的だから大野投手で決まりじゃないの?と思われる方も多いと思いますが、例年の沢村賞投手の成績を見てみるとそうもいかないようです。
沢村賞投手の成績
以下は現在とほぼ同じ形式、試合数となった2007年以降の沢村賞投手の成績です。黄色のセルが基準を満たしている項目、赤字が13年間の沢村賞投手の中で最もいい数字、青字が最も悪い数字です。
これを見るとマー君の突出した成績が目を引きますね。そして、近年の青字も目を引きます…
ここで問題なのが勝利数です。あくまで換算した結果ですが、大野投手は15勝には到達しないということなりました。しかし、過去13年間で15勝未満の受賞者はいないんです。
ただ、菅野投手にもマイナス要素はあります。こちらもあくまで換算した結果ですが、菅野投手は投球回が180回に到達しないということになりました。しかし、過去13年間で180イニング以下の受賞者はいません。
大野投手、菅野投手の突出している点
大野投手の突出している点は間違いなくその完投数であろう。
年間10完投はこの14年間で大野投手を合わせて10人(うち沢村賞4人)しか達成しておらず、2014年以降では2018年の菅野投手しか達成者がいなかった。これを120試合+過密日程で達成したというのは驚きである。
また、完投率50.0%というのは、この14年間では2011年の田中将大の51.9%に次ぎ2番目の数字である。この14年間で完投率50%以上はこの2人のみで、40%以上でも4人しかいない。(2007年ダルビッシュ有46.2%、2009年涌井秀章40.7%)
対して、菅野投手の突出している点は間違いなくその圧倒的な勝率であろう。
勝率.800はこの14年間で菅野投手を合わせて15人(うち沢村賞2人)しか達成しておらず、.850 まで絞ると5人(うち沢村賞1人)しか達成していません。
勝率.875は過去14年間で2013年田中将大1.000、2007年成瀬善久.941、2009年ゴンザレス.882に次ぎ4番目に優れた数字でした。
結論
この2人のような突出した数字がありながら、過去には沢村賞を受賞できなかった投手は多くいました。その人たちの受賞できなかった原因の多くは勝利数にありました。(ほとんどの項目を達成しているが10勝程度に留まった、ほとんどの項目を達成しているが勝利数で大きく上回る投手がいた、など)
今年は勝利数は菅野投手が抜けてます。
ただ、短縮過密日程であること、勝利数、勝率以外は大野投手が圧倒的であること、後半のゲーム内容の差を考えると大野投手が有力とみています。
最終結論…大野雄大
追記
大野雄大投手が沢村賞を受賞しました!
おめでとうございます!!
まとまりのなく、整合性に欠ける部分が多々あったかと思いますが、最後までお読みいただきありがとうございました。
alba