第33回越後まつだい冬の陣2023 「のっとれ!松代城」
前回開催されたのが2019年なので、のっとれ松代城、実に4年振りの開催である。10年以上前から参戦し始めて、もはや春を迎えるためのライフワークになっている。4年振りの開催に、その分歳は重ねたが、気合だけは十分!城主を目指して出陣した記録を綴る。
のっとれ!松代城とは
のっとれ松代城は、新潟県十日町市松代で行われるお祭りの一環で行われる、雪上の異種格闘技の障害物スプリントレースである。
自衛隊、消防隊、駅伝選手などが己のフィジカルをオラオラし、山のてっぺんを目指すロマンしかないレース。
雪中鉄人レース「のっとれ!松代城」
以下、公式ホームページより。
コース
上述のように雪上コースに多数の障害物が設置され、コース後半は松代城への一気登りで心臓が持っていかれる。基本的なレイアウトは毎年一緒だが、積雪量によって壁の高さなどが異なる。
今年は、コロナ対策だと推察されるが、高さ5mほどの綱越え(顔が真向いになる)とソリセクション(共有する)がカットされていた。
また、積雪量が少なく、壁の高さは低めに築造されており、走力の要素が強いレイアウトになった。
行程メモ
0710 自宅出発
0840 会場着~受付
0950 アップがてらコース確認
1105 スタート
1400 表彰式
レース
村山統括軍師の「かかれ~!!」の号令に合わせて一斉に出陣!!
例年テレビ中継がある福男の祭事並みのスタートダッシュで、のっとれ松代城は幕を開ける。
いつもであれば、数分ペースを維持すれば先頭付近に上がっていくことが出来るのだが、先頭集団のペースが落ちず順位を上げていくことが出来ない。
自分が遅いのか、屈強なメンバーが多いのか、余計な思考が頭をグルグルするのを何度も排除し、腕を振り、呼吸を深くし、ペースを上げるためにすべきことに集中する。
先頭から20秒差ぐらいの10番手で、会場手前の騎馬止め(激坂)に入る。
数人の足軽が荒い呼吸をしながら必死に斜面を登っていく。
登った先は大観衆の会場、そして馬落と(垂直の壁が3段)しと砦越えが迎え撃つ。ただでさえ心拍MAXな状況なのに、全身で乗り越える障害に嗚咽が漏れる。
この一連の区間で5人をごぼう抜きし、5位でロード区間に入る。先頭との差は変わらず20秒ほどだろうか。ロード区間は500mほどしかないが、追い込み切っていることや、そもそもロードが苦手ということもあり、ひたすら長く感じる。
ロード区間の中間あたりで1人の足軽に抜かる。登り口で先頭から20秒以内なら勝機はあると読んでいたので、ここは粘りどころ。後ろに必死についていく。だが、明らかに走力の差があり、10mほど差をつけられて、城への登りへ突入。
ここからが自分のステージ。登りで逆転するために、トレッドミルで追い込んできたのだ。
登りの序盤で、ロードで抜かした足軽を抜き返し、再び5番手に上がる。20mほど前方には3番手の選手がいる。
よし、1人ずつ、抜いていくぞ!そう鼓舞してペースを上げていく。チラッと時計を見ると心拍数167bpm。ほぼ上限値まで追い込めている。
登りの中盤付近でこの足軽を抜いて4番手に。さらに前方にはもう1人。
少しずつ詰めていきその差5mぐらいまで近づいたが、そこから我慢比べが続く。5~10mの差が縮まらない。
1番手と2番手は少し先をいき、差は30秒ぐらいだろうか。
出来るだけ、雪面が崩れにくい硬そうなラインを選んでペースアップを試みるが、前方の足軽のフィジカルも半端なくペースが落ちない。
その差を詰め切れないまま、登りの最終コーナーを曲がり、視界に松代城と3人の足軽の姿が入る。
先頭との差は、4年前の小幡城主の時と同じぐらいの差だった。またこの差を詰め切れなかったか・・・悔しくも最後まで力を出し切る。
最後は過呼吸寸前まで追い込んでフィニッシュ!!!
4年ぶりの開催、10年振りの城主奪還を目指して、意識を失うギリギリまで追い込んだが、4番手での入城で城主ならず。
ゴール後に、上位足軽部隊の戦果を聞くと、自分を除く1~5位の足軽の1万mのタイムが30~31分台とアマチュアトップレベルの走力!!さらに陸上自衛隊所属の足軽も…
こんな屈強なランナー集団に割って入ったのだ。44歳のオッサン足軽、頑張ったじゃないか!
アフター
レース後の表彰式は、コロナを考慮してか、例年より巻き巻きで行われた。
そして、のっとれ松代城のお楽しみのもう1つは、ここからの抽選会である。島流しの刑(ハワイ旅行)、釜茹での刑(まつだい芝峠温泉宿泊券)、酒責の刑など最高の刑が盛り沢山!だが、今年は島流しの刑は無く残念。
酒責の刑に処されることを大いに期待したが、運力の部は惨敗だった。。
抽選会は、村山統括軍師のハイテンション、ハイテンポの進行で、これがのっとれ松代城だなと感じる場面でもある。
そんな軍師とツーショット。
周囲の足軽のレベルが上がり、一方で気力・体力・毛根の数が減少してきた44歳にとって、気軽に城主奪還と言えなくなってきた。
だが、チャレンジを諦めない。諦めたらそこで戦は終わる。
来年こそ、城主を奪還するぞ!!
ちなみに↓これは7年前。変わらぬことと、変わっていくこと(笑)
帰路、城攻めの慰労と、自分の誕生日祝いのご馳走(←温存していた)を兼ねて、見附にある焼き肉や「きらく」へ。
美味しいお肉と生ビイル7杯を胃に流し込んで、世は満足であ~る。
めでたし、めでたし。
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Tazakiの挑戦 ~沖縄、ニセコ、全日本二冠を目指して~
40代半ばのサラリーマン。そんな筆者が、家庭と仕事のバランスに苦悩しながら、ツールド沖縄、ニセコクラシック、マスターズ全日本選手権で上位を…
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