5/30 2021新潟県自転車競技選手権ロードレース弥彦大会 インサイドレポート
■コンディション
体重57.5kg CTL142 TSB+27
体重が昨日より2.7kg増加。これはさすがにマズイでしょ(^-^;
フローラー入れて余分な水分を排出して、雲古を2回して、体重は55.2kgに。おれはボクサーか・・・
■目標
・優勝
■機材
---BIKE---
バイク:YONEX CARBONEX(2014年モデル)
ホイール:GOKISO GD2 クライマーホイール S-Spec 24mm
タイヤ:GOODYEAR EAGLE F1 supersport 28C 4.5bar
チューブ:REVOLOOP
プーリー:REDEAビッグプーリーC35
グリップ:YONEX ウェットタッキーグリップ
チェーンルブ:EXLUB
車体重量:7.2kg
YONEX CARBONEXは8年目に突入。沖縄で大落車に巻き込まれたが、いまだに現役バリバリ。
軽量なフレームは沢山出てきたけど、ここまで丈夫な製品はあるのだろうか。ザ・日本クオリティ。
ちなみにグリップもYONEXでテニスラケット用。軽量な点と汗をかいた時のグリップ性能が変わらない点が秀逸。
ホイールは究極の回転体GOKISO。平地、登り、下り、どこでもとにかく回る。このコースは例年強い横風が吹くので、ハイトの低い24mmタイプは余計な体力消耗を防ぐためのチョイス。
チェーンルブはEXLUB。他の製品とは一線を画す潤滑性能。しかも地球にやさしい塩素フリー。
---WEAR---
ヘルメット:KASK UTOPIA
ソックス:ONYONE 腱力ソックス
インナー:ONYONE 肚力
インソール:田村義肢カスタムインソール
アイウェア:cebe upshift tuning by eyecue
---補給---
・ボトル×1(コーラ)
1時間40分程のレースなのでエネルギー系の補給は無し。
暑さは心配なかったので気合を入れるコーラのみ。
■コース
コースプロフィールは、お椀型のレイアウトで1周で1分程度の登りを2回登る。レースは1周7kmを9周の63km。
登り自体は短いため、脚のあるうちは差が出にくい。
平坦は遮るものがなく横風をまともに喰らう。
ポイントとしては、もちろん登りだが、みんなが休みたいだろうアタックが掛かった後の下り方もポイントと考えていた。
■レース
才能が無くても伸ばせるエンデュランス能力しか強みの無い自分にとって、1時間40分のレースは短すぎて正直勝ちイメージが沸かない(苦笑)
ちなみに、会場が津南町から弥彦村に移ったのは2017年。100kmを超えるロードレースを!というコンセプトで105kmのコースでスタート。
2017年、弥彦での初代チャンピオンは、スプリントの末finsのアダチで2位が自分。
2018年は再びスプリント勝負となり、優勝は自分、2位がLEOMO(当時)のイワセ。
2019年、距離が91kmに変更。大逃げをかましたチームメイトのU太に終盤にブリッジし、かなりキツそうなU太を叱咤激励しながら追いすがるアダチ選手から逃げ切り。最後は大逃げに敬意を表してU太優勝、自分2位。
2020年、中止。
2021年、関係者の熱意、努力のもと開催。本当にありがとうございます。
ようやくレースの話に移る。
チームとしては特に作戦は立てて無く、レース展開を自分でしっかり理解し、考えて動く必要がある。
新潟県選手権ロードレースは、みんなが勝ちたいレースであり、チーム戦の要素があり、そしてインディビデュアルレースである。
だからこそ難しく、体力だけでは勝てず、展開も運も引き寄せたものが勝つ。そして、さらに今回は距離が短い・・・。
レース前半は、チームのオオノさんが食農大2人と逃げる。平坦は風が強く序盤は集団が圧倒的有利。
それは逃げているメンバーも理解してるだろうから、本気では踏まずにブリッジを待つ感じだろう。
自分の動きとしては、ローテの邪魔をすることなく集団待機。
だがサイクリングだけしていては、より多くの選手をゴールに連れて行ってしまうことになるので、ゴール側の競輪坂では脚を削らせるためにボディブローを打ち続ける作戦に。
2~3周してオオノさんを含む逃げは吸収。
替わってバン君がスルスルっと抜けていき、食農大と2人の逃げに。バン君ならパートナーのフィジカルにもよるが逃げ切れるかもしれない。自分はその逃げにブリッジしたかったが、まだみんな元気だし、自分が動けばみんなを引き連れていくことになるので、そのタイミングを慎重に見守っていた。
そんな中でも、ライバルたちの脚を削るように競輪坂では掛け続ける。
バン君とのタイム差は30~50秒ぐらいで推移していた。このコースは、集団が活性化すると1周で20秒は簡単に縮むので、ラスト2~3周がポイントとなりそうだった。
逃げに送り込めていないfins、そのアダチと一緒にブリッジしたいと話したが、距離感が微妙でなかなか難しいですねと。
スタート前から恐れていたことがあった。それはチームのりゅーじとゴールに行った場合は勝ち目がかなり薄いということ。
自分の見立てでは、大本命がりゅーじ。類を見ないプロ並み、それ以上の練習量に裏打ちされ、どんな動きにもそつなく高い領域で対応できる選手になっていた。
ただ、ここ最近調子を落としていて、このレースは温存に徹するとの話だった。それはレース中の様子からも伝わってきて、1wを削るように走っている感じだった。
終盤、残り距離が少なくなるほど、自脚のあるりゅーじの勝率が上がっていく。アダチ選手にブリッジの話をしたときに、このままだとりゅーじが勝つなと言ったら、田崎さんが勝つでしょうと。見立てが甘い。
競輪坂の反対側のブドウ山では、その下りを使ってfinsのケンタがアタックを仕掛けていた。タイムを縮めるには、登りより平坦や下りで頑張った方が効果がある。
一方、アダチはブドウ山の登りや平坦で上げる場面が多かった。競輪坂で上げる場面が1回あり、自分はその周の登りだけは様子見に。
そんな動きもあり、ラスト2周だったかの競輪坂で自分が毎度かますボディブローのタイミングでバン君らの逃げを吸収。
下ったところで自分とりゅーじが少し抜け出す形になったが、ほどなく吸収される。ようやくボディブローの効果が出てきたことを確認。
集団は数を減らしつつ振り出しに戻ったが、平坦に出たところでオオノさんが食農大と再び抜け出す。これは前待ち作戦だろうな。
だが、この作戦を打ち破るようにアダチが復路の平坦で鬼引きを開始し集団は一列棒状。完全にこれはケンタへのアシストの動き。う、美しい・・・。自分が勝負に加われないことを悟ったのか?
これにより、逃げのオオノさんとしては、タイミングの悪い登りの手前でキャッチされ、ジャンの鳴らされようとしている登りに突入。
ここまで、毎回7倍ぐらいのパワーで競輪坂を踏んできていて、さすがに自分もキツくなってきたが、ここがまさに勝負所なので下ハンダンスで最後まで踏み切る。この時のために辛いリピート練習をしてきたのだ。
登り切って折り返しの平坦で後続を確認。集団はバラバラで明確な差が出来ている。
下りに入る。1人着いてきたのが分かる。
りゅーじ。
やっぱり来たね。
ラスト1周。下った先の平坦は逃げを確定させるために少し長めを意識して先頭を引く。ブドウ山に入る手前ぐらいで2人の勝負となることを確信。
最も一緒に来たくなかった選手とのランデブー。普通にスプリント勝負しても勝率は1:9ぐらいだろう。りゅーじの温存した走りを加味すれば0.5:9.5ぐらいか。
後ろとの差は、ゴール地点で1秒以上あれば良いので、ブドウ山を下ったところからツキイチに。
りゅーじから逃げを確定させるまでローテしましょう、と言われるが後方は誰も先頭引きたくないだろうし牽制もあるだろうから、追い付かれることはほぼ無い。
そんな感じで淡々と距離を消化する予定が、後ろを確認するたびに集団が近づいているような・・・。ちょっとこれは想定外。(レース後に分かったが再びアダチが身を粉にしてアシストして踏み切ったとのこと。美しい・・・)
再び先頭を引いてペースを上げる。そしてりゅーじが前に出たタイミングでラストの登り。
りゅーじとゴールスプリントになることは、もちろん想定していた。
限りなく低い勝率を少しでも上げる方法、自分が選んだのは早掛け。10秒~20秒のパワーより、30~40秒のパワーでやりやったほうがまだ勝機はあるだろうと。
極楽湯の風呂に浸かりながら考えていた作戦を実行に移す。じわじわと掛けて行って離れてくれれば自分の勝ち。離れなければ負け。
そして、りゅーじは離れなかった。
りゅーじ、強くなったな!おめでとう!!
女子カテゴリーでは、もえまぐろが優勝し、アベックチャンピオンに。
またチャレンジクラスでもチームのカイスケが優勝し、3カテゴリーで勝利。すごいねF(t)。
最後になりますが、この状況下において公道レースを開催してくれた新潟車連、そして朝早くから頑張ってくれた運営スタッフの皆さん、ここまでの準備や当日の運営、本当にありがとうございました。
久しぶりのロードレース、楽しかったです。
そして記事を華やかにしてくれた素敵な写真!
Thank you Sida and watabe for taking the photo!
レースアウトプット↓
1時間38分(少したって押した) AP248w NP259w 140/171b
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レースが終わり、すぐに撤収して長男のサッカーの応援へ。
レースの余韻が残っていて、頭の中がごちゃごちゃしながら必死に息子のプレーを目で追うのであった。
夜はビール3本で酔ってしまってシャットダウン。
以上、2021新潟県自転車競技選手権ロードレース弥彦大会 インサイドレポートでした。
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Tazakiの挑戦 ~沖縄、ニセコ、全日本二冠を目指して~
40代半ばのサラリーマン。そんな筆者が、家庭と仕事のバランスに苦悩しながら、ツールド沖縄、ニセコクラシック、マスターズ全日本選手権で上位を…
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