修田潤吾、CRP FOTO 写真集 すでに100冊近く制作、2023年8月1日PM3時59分まで無料。
修田潤吾はかつて博報堂のアートディレクターだった。マツダの仕事をメインに様々な広告を制作した。その頃からポラロイドの作品を作り続け、なんども写真展を開催している。僕もなんども仕事をしたことがある。彼のCRPFOTOのシリーズには、撮影現場の写真もたくさんある。広告が元気だったころの撮影風景が興味深い。
⇩亡くなった写真家蓑田圭介氏との仕事
↑ 以上の3冊が、8月1日PM3時59分まで、無料でダウンロードすることができる。この機会に是非ごらんください。
↑ 修田潤悟のCRP FOTO 作品
以下以前の写真集
修田の写真集構成は、紙の雑誌ぽくない。デジタル写真集は、紙でない。同じような写真の連続を紙の写真集はやらない。でもデジタルは永遠に続けることができる。一枚、一枚、雑誌を読むように見ると退屈だ。
そうではなく、目の前の、未知の、スタジオの光と影。たいくつに変化している。たいくつ・・・。はいけないのだろうか。修田は「面白い」という。修田の発見を、この写真集を見る人間は追認する。
↑これは、いかにもCRP的写真集というか、修田潤悟にとっては、自分の記録のようなものだ。内容は1990年に、マツダの広告でフランスニースのスタジオに行ったときのものだ。146ページの、淡々とした記録だ。カメラマンは僕だったので、僕も数カット写っている。
影まで含めればもったいるかもしれない。場所は、他でも書いたが、フランス映画「天井桟敷の人々」撮った有名なスタジオだ。僕は後で知った。撮影はライティングの待ち時間が長く、時間もあったから知っていれば、もっとスタジオ周辺など撮ればよかったと思う。いい空間だから、スナップはしているが、探せばあると思う。
★イントレからアングルを決めている横木安良夫。
★一番奥が横木。となりが修田。
★ジナーで撮影。
マツダの場合、スタジオ撮影は、専任の照明スタッフがいる。僕はアングルを決めたら、ライトマンに任せ、ライトが完成してから、ポラを撮り、ライトマンに修正を依頼してからシャッターを切る。
僕の友人のプロクルマカメラマン、高木松寿は、デザインセンターのトヨタの撮影では、カメラマンがライティングまですべて責任を持っていっていた。修田が書いているように、ライティングは、きめ細かければよいわけではない。
日本人は職人気質が強いが、そういえばデザインセンターの高木は、外国のクルマ専門のカメラマンに撮らせたことがあると。撮り方が雑だったけど、最終的な修正(フィルム時代の修正、合成、レタッチ)を施すと、撮り方は荒くても、とてもよく仕上がっていたという。そこが写真や、ライティングの面白いところだ。
CRP FOTOについてのYoutube