”写りすぎないことへの格闘” 写真展BLOC KFOTO~アレ、ブレ、ボケ、ブロック~
11月28日~12月3日 目黒JamPhotoGallery 12ー19時 土日17時まで。
12月3日㈯ 写真家大和田良氏とギャラリートーク 17時-18時半
BLOCK FOTO ~アレ、ブレ、ボケ、ブロック~
Block Fotoの実験は、写真は何かということです。
写真と絵画の変換点はどこにあるか?銀塩写真を模倣して誕生したデジタル写真は、その進化の過程で、記号が写真になる変換点があったはずです。
かつて若かりし頃、著名な画家と旅をしたことがあります。彼は夜食事の時に、その日の見たことを、細部にわたって話しました。画家はなんと細かい観察をしているのだろうかと驚きました?
写真家を擁護すると、細部を見る必要がないからです。なぜなら細部はカメラが記録します。それより写真家はその被写体のアウラを見ている。
BLOCK FOTOは、できそこないの写真ではありません。ブロックのグラデーションの美しさ。かつてTRI-Xの荒れた粒子の美しさと同じようなものと考えています。
そしてそこには、記号が写真になった瞬間のアウラが存在します。
絵とは違い、現実とつながっている、写真のアレ、ブレ、ボケと共通のアウラなのです。
確かに、オリジナル写真のリアリティは圧倒的だ。ただ、壁に飾って毎日見ていると、このリアリティが少し飽きてくる。上のBlockFotoは、壁にだんだんなじんでくる。絵の写真が絵画的なのは明白だ。絵画にしても、克明に、リアルに描かれたものは、その出来栄えに驚嘆するが、すぐに飽きてします。それより、印象派の絵のような、克明でないものに惹かれるし、だんだんと自分になじんでくる。
絵画とこのBlocKFotoの違いは、あくまで写真とつながっている。そして現実ともつながっているという不思議さだろう。
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