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CRP写真集は、なぜ横位置使いなのか。

CRP写真集は、なぜ基本横位置フォーマットなのか。
もちろん例外もあり、縦位置写真集も存在しています。
基本横位置フォーマットは、パソコンが横位置画面だからです。スマートフォンは基本縦使いなので、現代は縦写真が圧倒的なのでしょう。
正方形も扱いやすい。

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スマートフォンは、拡大率が低く、解像度が良くなくても見れますが、パソコンはHDと最近は4Kもあります。
CRPの場合、画質がよくなるように工夫してUPしています。HDはもとより、4Kで見てもきれいに見れます。
縦位置フォーマット写真集のほとんどは、スマートフォンで見る前提なので、パソコンで見ると画質が落ちるものが多いと思います。
CRPが横位置を採用しているのは、画質にこだわってるためということです。

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フォーマットについて
映画はエジソンの4:3のスタンダードサイズから始まっています。
35mmロールフィルムの縦使いです。
横位置は、映画が発展させたと思ってます。
大勢で見ようとすると、4:3は、高い天井が必要で、見ずらいものです。
実際、現代の映画館は、16:9なんかよりさらに横長のシネマスコープ、1対2.35なんていうのも普通です。舞台もそうですが、横長にすることで、入場者を増やせるから発展したのでしょう。歌舞伎の舞台も超横長です。

絵画も縦位置、横位置が混在しているけれど、基本縦位置、大きなものは横位置といったところでしょうか。展示するスペースの問題で、壁画のように縦でも横でも内容と言うより、まずスペースありきでしょう。

スチールカメラ、ライカが映画の35㎜フィルムを横使いして、2:3フォーマットを採用しました。35㎜フィルムコーリティを最大に大きく使うロールフィルム横つかいにして、24mmx36mmに決めたのでしょう。
 
さて、他のメディアと違って、写真は誕生からすぐに高解像度になります。
モノクロでしたが。
フィルムサイズも簡単に大きくできます。
デジタル写真と違って、フィルムはサイズを大きくすれば簡単に高解像度になるのです。フォーマットを大きくすることは、比較的簡単で、写真は小さくする努力こそが進化でした。
どこまで解像度を落としても写真でありえるのか。
そこから生まれたのが、ライカです。密着焼きではなく、ブローナップ(引き伸ばし)前提の技術。

そして知ることになります。高解像度じゃないほうが、粒子が見えたほうが、リアルに見えることがある。という発見。
高画素より、引き伸ばしの粒子が飛び出た写真のリアル。
ロバートキャパの崩れ落ちる兵士やノルマンディ上陸のあれボケがふぉろジャーナリズムでは、際立ちます。
つるつるの画面より、ノイズが入ったほうがインパクトがあり、リアル以上になる。
そこに、空気感が生まれる。セッティングされていない、切羽詰まった迫力、けっして即物的ではなく、現実世界というムードが生まれる。

現代は、自然な美しさより、都会のノイジーさこそリアルです。
ロックや、ジャズも、美しさより、「ノイズ」表現の進化ともいえます。

初期の写真は写りすぎたことで、それは芸術ではなく、いかにも絵画のようにぼやけた写真がもてはやされた。写らいないり写真のパラドックスです。

高解像度を喜ぶ、デジタル時代、ほとんどは技術者のマスターベーションです。街を走るのに1000馬力のエンジンは不要でしょう。月まで行くなら1000馬力じゃ、たりないくせに。

写真家は、写りすぎると、響かないということにずっと昔から気付いてます。いや現代社会のテーマは、「ノイズ」なのかもしれません。

かつて僕が子供の頃、写真のサイズは35mmのコンタクトプリントの一枚24mmx36mmの画像がアルバムの中で存在していました。僕のアルバムにも貼ってあります。
普通の人たちにとってキャビネがアルバムのなかで最大だったでしょう。
写真の学校に行くようになり、最初8x10サイズのプリントが巨大に見えました。

フィルム時代さまざまなフォーマットがあり、どのフォーマットを使うかは
表現によって使い分けます。実際は大型カメラを使うのは、印刷原稿の修正が有利だからです。街の写真屋さんも、今のレタッチと同じように、修正しまくりました。35㎜で撮ったら修正は難しく、何しろネガに手をいれていたのですから。
あとは大きなカメラ、4x5,8x10などフォーマットが大きくなると克明すぎて即物的に写ります。しっかりライティングして撮ると、人間の目の解像度を超えます。現代の高画素デジタルと同じです。
まるで、全体を虫眼鏡で拡大しながら見るような。
すると存在感は増しても、クールに映りすぎます。
 
フィルムの高解像度と、デジタル大きな違いは、フィルムは、拡大してみると決して高解像ではありません。5倍のルーペで見るとよくても、10倍のルーペで見ると、6x6も、45も、まして8x10の拡大画像はぼけぼけです。35㎜コダクロームがピントの良さがひかります。ピントがある。

8x10フィルムを、高出力のストロボで、絞りを絞る(f128なんてのもあるくらい)と、なんとか被写界深度は深くなりますが、自然光ではそうはいきません。絞ればシャッター速度が遅くなり、三脚を据えてもぶれることになります。

大型フィルムカメラの描写は、総情報量はすごくても、フォーカスの面でいうと、その情報はきわめてあいまいです。
そこが銀塩写真の面白いところで、コマーシャルエクターのような素晴らしき、おんぼろレンズで撮ると、非常に美しく、あいまいに、存在感たっぷり、情緒的に写ります。
フィルムの大型カメラ描写の魅力です。情報量ではなく、これはデジタルでは撮れません。

さて、写真が横位置、縦位置の話をしていたの脱線しました。
単純に言えば、人物は縦位置。風景は横位置が基本です。
なぜならば、風景は横に広がってること、横のスケールが大切だからです。
人物は、縦が多いでしょう。全身はひとりなら縦。二人も縦。3人になると横位置がいいかな、迷いどころ。集合は横ですね。

あとポートレイトは、上半身撮影だったら、基本縦ですね。人間の体は縦長だからです。
縦位置、横位置は、撮影者の問題ではなく、撮りたいものが縦長か横長かで決まります。正方形はそのへんが妥協的で、撮りやすく、だれでも上手にフレーミングできます。

縦位置フレーミングで、35mmの2:3フォーマットは悩ましいところでした。
上半身の撮影、ちょっと手振り、身振りが入ると、横幅が狭くせっかく寄って撮っているのに、引くことになります。
昔は多くのポートレイトカメラマンは正方形フォーマットを使ってました。横に余裕があるから。使用する時に、左右を便宜、切るのです。デザインで文字が入る場合も、2:3フォーマットは左右に余裕がなく、すこし引いて撮らなければならず、気分のいいものではありませんでした。

それなのに、仕事の人物写真は圧倒的に縦位置が多いものです。なぜなら、ポスターを壁に張るとき、横位置に張ればそれだけ、スペース代が増えます。雑誌も、ほとんどすべて、一ページは縦使いです。ですから、プロの写真家になったとき、仕事をほとんどを縦で撮っていました。横位置は、のちに見開き使いが増えたグラビアページが多くなったからでしょう。
そんなわけで、何でも縦位置時代は、中判かメラが有利だったのです。
645は、67フォーマットは、2:3より左右に余裕があり、使いやすい。デジタル時代になり、35mmの画素数が増えたけれど、2:3にこだわる必要があったのかなと思ってます。

CRPが横位置なのは、の結論は最初に述べたような、スマートフォン、タブレットばかりではなく、パソコンスクリーン、HDMIで4Kテレビにつないでみることもできる時代になったからです。
特に4Kになって、パソコンスクリーンと遜色ない画質になり、写真はますます2極化、いや、大きなテレビで見る時代であると思っています。


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