Ⅰの部を読んでみる「株式会社ビーグリー」。不快な広告で一部におなじみ、国内最大級の漫画配信サービス「まんが王国」ってどうなの?
3月17日に東証マザーズ市場へ新規上場する。上場に際し38万4700株の公募と430万9900株の売り出し、上限52万3200株のオーバーアロットメントによる売り出し。
76%保有の大株主のVC、リサ・パートナーズは大半売り出す模様。
VCのEXITの色合いが濃いです。
そもそもVCが8割近く持っていて、その大半を売り出すのも驚きですが、事前にどこか安定株主を探すなどの資本政策はとれなかったのでしょうか?
それと、この会社「新会社設立→吸収合併→社名変更(旧社名に)」を繰り返す難解な沿革をしています。
元々は、ガラケー世代には懐かしい「ビービーエムエフ」が源流です。
直近の連結売上高は71億。スマホ向けコミック配信サービスが売上の9割以上を占めています。
市場環境については、大変、強気の説明をしています。
また、ビジネスモデルも特徴的で、一般的な電子書籍業界では、漫画タイトルを出版した出版社や取次店経由で利用許諾を取るケースがほとんどだそうですが、まんが王国では、著作権者の作家や出版社から直接利用許諾を獲得しているそうです。それにより柔軟に利用許諾の交渉ができるとしていますが、要は中間業社の取次店を介さないことによる中抜きが可能。
気になるのは調達した資金の用途。有報によると広告宣伝費に充当する模様。
この広告宣伝。実はネットユーザーの間では、まんが王国の広告はとても評判が悪いのです。
エロ・グロ・ナンセンスというか、人をイヤな気持ちにさせるようなシーンばかりを広告にしているんですよ。
<http://tanoblo.com/google-adsense-block/>
同社の広告は漫画の不快な場面を切り取ってバナー広告としています。それが気になって広告のCTR(クリック率)を高めるという戦略なのでしょうが、あくまでも私個人の意見ですが、胸糞が悪くなるような漫画広告を見せられるのは不快で、どうしても好きになれないです。
<http://money-magazine.org/3981-ipo/>
電子書籍、中でもコミックの成長性については異論のないところなのですが、この会社については、広告戦略の評判の悪さと、資本政策の悪さからどうも強気になれません。
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