「返還文化財一般公開」展 レポート(沖縄県立博物館・美術館)
滑り込みで昨日行ってきました!
3/14にアメリカから返還され、わずか2ヶ月で見られるとは!
年度末・年度初めのドタバタに加えて、GWもあり準備の時間も限られていたと思います…。
関係者の皆さんに感謝です!
今回の展示は、状態の悪い御後絵はパネル展示で、それ以外の工芸品は全て実物でした!
しかも、なんと、全て撮影可📷
太っ腹な展示でした!
展覧会概要
会期:2024年5月8日(水)〜10日(金)
場所:沖縄県立博物館・美術館 特別展示室2
主催:沖縄県
展示解説会:2024年5月10日のみ
※10:30〜、14:30〜、17:30〜
返還までの経緯
会場には返還までの経緯がパネルにまとめられていました。
ここ数年の話ではなく、数十年にも及ぶ想いがこの返還に結びついたことに胸が熱くなりました。
以下、パネルよりの引用です。
返還された工芸品
返還されてからの調査で分かったこともあった様です。
展示解説会では、王家の一つである松山御殿にあった焼物も含まれると紹介されていました!
また、全てが沖縄製のものではなく、日本や中国製の物も混ざっている可能性があるようです😳
返還された地図
八重山諸島の地図は、碇のマークがあるため明治以降のものではないかとのことでした。
返還された御後絵
状態はどれも悪いらしくパネル展示ですが、カラーで、しかも原寸大での出力なので、その大きさや鮮やかさを体感することができました!
これまで鎌倉芳太郎先生が撮影した白黒写真でのみ御後絵の事を知る術はありませんでしたが、大きな進歩と言えるでしょう。
鎌倉先生が撮影していた尚敬王と尚育王とは別に、撮影されていなかった2つの御後絵の存在も明らかになりました。
琉球美術史における世紀の大発見です!
その内の1つは、軸に「尚清様」とあることから、第二尚氏時代4代国王の尚清王であることが分かったそうです。
(残念ながら写真撮影が大変だったようで、このパネルだけピンボケしてました…笑。担当者も解説会で申し訳なさそうにしてましたが、雰囲気を知れるだけでも満足です!)
もう1つについては様々議論があるようですが、今後の調査で明らかにしていきたいそうです!
今月中には修理の委員会も開催される予定で、修理には時間がかなりかかるようですが、いつか本物を見られる日が来るそうです!
2024.5.11(sat)
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