【セミナーレポート】デザイン組織のつくり方〜三菱UFJ信託銀行×Goodpatch〜 に行ってきた
株式会社グッドパッチさんの社内で行われたセミナーに行ってきました。
金融がデジタルシフトしていく中、世の中の課題をデザインで解決しよう!ということで三菱UFJ信託銀行さんが0からデザイン組織を作った話。昨年の転職活動中に該当の求人を見つけ、銀行がデザイナーを募集?何するんだろう?と気になっていました。当日はFintech推進室の室長、デザイナー、プロジェクトリーダーの3名がそれぞれの目線で語ってくださっていたので、軽くまとめたいと思います。
●Fintech推進室 室長 伊藤さん
0からデザイン組織を作り上げた方です。なぜデザインが必要だと思ったのか?そもそもの経緯を語ってくれました。
銀行で運用する資産が、これまでの現金や株券からビットコインやパーソナルデータなど、目に見えないものも対象になりつつあります。そのようなデジタル資産に挑戦する上で、サービスデザインやUIデザインの知見が必要不可欠だったそう。
現在、暗号通貨やパーソナルデータの運用サービス等の新規事業を進める傍ら、デザイナーの有識者を招いてWSを行ったり、外部企業に依頼してデザイン思考WSやグラフィックレコーディングWSを定期開催するなど、組織を少しずつ変える活動を続けているそうです。
こんなことやっているみたいですね↓
●Fintech推進室 デザイナー 伊藤さん
新卒で市役所に入所、その後専門学校を経てデザイナーに転身した異色の経歴を持った方です。現在入行(社?)5ヶ月目で唯一のデザイナーだそう。
UIデザインに始まり社内の変革活動など、とにかく何でもやっている状態。デザイナーの枠を越えてイノベーターとも呼べる方かもしれないです。
インタビュー記事がありました↓
●Fintech推進室 調査役補 齊藤さん
若干31歳でFintech推進室の全ての事業のプロジェクトリーダーを担当している方です。経営の目線で新規事業をスムーズに推進させるための工夫を語っていました。
・経営に近い位置にデザイン組織を置く
・予算を持てるようにする
・既成事実を作る
の3つを取り組むことによって、新しい取り組みに対して腰が重い社内でもうまく動けるような環境を作っているようです。
斎藤さんの方も記事を見つけました↓
3名とも話の内容が非常に整理され分かりやすく、節々に「自分が組織を変えていくんだ」という熱量を感じました。
圧倒的な熱量がデザイン領域を面白くする
今回参加したセミナーもそうですが、近年のデザイン界隈は非常に盛り上がっており、どんどん面白くなっていると感じています。自治体、医療現場、金融等、これまでデザイナーの手が入り辛かった領域においてデザインの力が必要とされるようになってきました。急速に世の中が変化しつつある中、様々な現場においてこれまでのやり方では解決できない問題が増えてきており、その問題に対して創造的に取り組むことのできる人材が必要となってきているんじゃないかと思います。
これまでデザイナーが入ることのなかった領域に足を踏み出し、そこで活躍するには膨大な労力が必要だと思います。なにせ誰もデザインについて深い理解はなく、大抵はこれまでのやり方に何かしら変化が起こるから。そんな中でも、デザインの力を信じて一人でも突き進むことのできる、熱量のあるデザイナーがこれから世の中を変えいてくのかな、と感じています。余談ですが、最近もの凄いなと思ったのは、大規模のデザインカンファレンスを作り上げた広野萌さん。ふり返り記事からも勢いが伝わってきます(行きたかった。。。)。
何にせよこんなデザインが面白い時代に生まれた以上は、世の中に置いてかれないよう面白いことのできるデザイナーになろうと思った次第です。