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インドネシアにおける一世帯あたりの電力消費量

本章では、インドネシアに於ける一世帯あたりの電力消費量の過去10年推移を確認していきます。
 
2024年6月6日にエネルギー鉱物資源省より"Handbook Of Energy & Economic Statistics Of Indonesia 2023"”が掲載されました。その中に、インドネシアにおける世帯数の推移、及び家庭用に使用される電力消費量のデータがありましたので、一世帯あたりの電力消費量を計算しました。

図1.インドネシアにおける一世帯あたりの電力消費量(インドネシア国エネルギー鉱物資源省公開情報によりアラムポート作成)

  上記をみると年間4.5%程度づつ上昇していることが確認出来ます。ちなみに、2023年におけるインドネシアの世帯総数は7,159万世帯になります。人口が約2.8億人ですので世帯数あたりの人数は約3.8人となります。
 
また、日本での一世帯あたりの電力消費量を以下に示します。

図2.日本における一世帯あたりの電力消費量(日本原子力文化財団/原子力・エネルギー図面集によりアラムポート作成)

  
日本は2015年時点になりますが、インドネシアの2023年時点よりも約1.7倍の電力消費量であることが確認出来ます。また、インドネシアとは反対に、一世帯あたりの電力消費量は減少傾向にあります。おそらくは家電製品等の省エネ化が進んだことが要因と思われます。
 
<参考文献>
-          "Handbook Of Energy & Economic Statistics Of Indonesia 2023" Ministry of Energy and Mineral Resources
https://www.esdm.go.id/assets/media/content/content-handbook-of-energy-and-economic-statistics-of-indonesia-2023.pdf
-          日本原子力文化財団/原子力・エネルギー図面集
https://www.ene100.jp/zumen/1-2-13