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【出版/テレビ/映画業界を目指す就活生へ】エントリーシートに書く「好きな作品」はどう選べばいいのか

年末も近くなってきました。さて今回も、「才能ある就活生が、ノウハウのレベルでミスをすることがないように」というコンセプトでお送りする就活記事。

エンタメ業界の就活、つぎはフジテレビ、出版業界、映画業界、芸能業界の選考が年あけすぐにはじまります。

上のような業界のエントリーシートでは、

・「あなたの『お気に入り』『こだわり』の作品・誌名などを書いてください。 (いちばん大切な雑誌・書籍・コミックスには、ほかの人に紹介するためのキャッチコピーもつけてください。もちろん、他社作品でも問題ありません。)  (集英社2020卒ES)

・あなたが好きな番組、嫌いな番組をあげてください(それぞれ40文字以内)    (フジテレビ2020卒ES)

・「好きな映像作品または演劇を3つあげてください」 (東宝2020卒ES)

のように、自分が人生で親しんできたコンテンツを列挙させられることが多いです。そして、その理由を簡単に200字程度で記入させられます。   

この欄に一体どのような作品をどのように書けばいいのか??ポイントは2つあります。

①馬鹿正直に、本当に好きな作品を書くのはオススメしない

例えば集英社を受ける場合、ジャンプが心の底から好きだとしても好きな書籍を「1:ワンピース 2:ドラゴンボール 3:鬼滅の刃」と書くのはオススメしません。なぜなら、面接官が漫画編集の方とは限らないからです。

では、3つ選ぶのならどうやって選べばいいのか。コツは「ジャンル横断的に、性別横断的に選ぶ」です。なぜボーダレスに選んだ方がいいのか。

それは、「対応できる面接官が増える」「自身のアンテナの高さをアピールできる」という二つの理由からです。

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例えば、漫画に限った話だとすると、だいたいこんな感じの類型ができると思います。「男性」、「女性」誌(あくまでも、まだ社会的にこのような類型をされているためにあえて性別という観点で分けました。ご容赦ください。)で分けられる軸。また、芸術という面が強い古典的に読み継がれている漫画を「高踏」、ナマモノ感や即時性が強いヤンキー漫画のような漫画を「ジャンク」とします。

「漫画に限って3つあげてください」と言われると、この4つの類型から得意なジャンルを3つ選んで、その中から一つずつ作品をあげるべきです。例えば、便宜上今年刊行されている作品で私が3つあげろと言われたら「1:『ゲンカンアシュラ』(男性ジャンク) 2:『水は海に向かって流れる』(男性高踏) 3:『A子さんの恋人』(女性高踏)」といった感じで3つあげます。

加えて、「漫画で」などの縛りがなく「書籍で3つあげてください」となると、「漫画から1作、文芸書から1作、ファッション/ノンフィクションから1作」が好ましいです。

その際も、たとえ漫画/文芸/雑誌とボーダレスになっているからといって「1:僕のヒーローアカデミア(漫画/男性ジャンク) 2:人間(文芸/男性ジャンク) 3:メンズノンノ(雑誌・ノンフィクション/男性ジャンク)」といった「男性ジャンク象限」で揃えることはオススメしません。

自分がもし今年の就活生だった場合であれば以下のように書くと思います。

Q:今年刊行された書籍のなかで好きな本を3つあげてください

A:「1:王様たちのヴァイキング(漫画/男性ジャンク)  2:アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した(ノンフィクション/性別? ジャンク) 3:文藝 2019年秋号(文芸/女性高踏)」

映画、テレビでも同じように考えてみてください!!


②必要なのは【自分理由】【社会理由】の両方!!

好きな作品を聞かれて終わりではありません。「好きな理由」をESで書かされることもありますし、面接ではそれをもっと深堀られるかもしれません。

そこで重要なのは、「自分が救われた」「自分が共感した」といった【自分理由】だけでなく、「だから今の社会にウケている」「絶対にこれから流行になると思う」といった【社会理由】が必要不可欠です。

自分理由だけだと、「それお前の話だけで、普遍性や再現性がそこにないじゃないか」と思われておしまいです。

例えば今年就活生でテレビ局を受ける場合だと、

Q:好きなテレビ番組とその理由を教えてください

 A:『青春高校3年C組』である。テレビ東京が月〜金の夕方に帯で放送されている「青春ドキュメントバラエティ」。半期に一度コンサート開催しその成功に涙したり、ある日の放送では引っ込み事案だった男の子が「女装をして出演する」と一念発起する。そんな、素人ならではの生々しいほどの「ぶっちゃけ」に出会えることができるこの番組は今の時代にウケると考える。(=社会理由)また、ハーフやLGBTQや引きこもりなど多様な背景を抱える出演者が活躍できるような企画づくりも魅力であり、私もこのような番組を制作したいと考えている。(=自分理由)

という風に書くと思います。                     (念のためですが、「=社会理由」「=自分理由」という文言はESには書き入れません)

以上が、「好きな作品」をESに書く際のポイントになります!!

これらのポイントを意識しながら、年末年始にどれだけコンテンツを摂取できるかで結果が左右されるといっても過言ではありません!!是非頑張ってください!!







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アララ
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