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MIMは小学校音楽とだって繋がる

勤務校のMIM推進の先頭になることになったこの4月。

MIMを実践した経験もなければ、MIMって何?と聞かれても答えられない私が(なぜか)先頭になってしまったので、勉強したいなと思っていたところ、MIMに詳しい同僚がMIMの研修があることを教えてくれました。

もちろん参加!



コロナでzoom開催になり、自宅研修を許可してもらい。

感謝。


みっっっちり5時間の研修を受けて、MIMってなあに?の質問に今なら答えられる、と思えるようになりました。



でも、学校てほんとにいろいろな仕事があって、MIMの先頭だけでなくその前に授業はある、校務分掌はほかにもある、ある、ある。

私は一体だれ!⁇となること、日常茶飯事。


MIMの必要を強く感じる反面、一番大事にしたい音楽の授業を疎かにはしたくない。

そんなジレンマを感じながらの研修でした。


でも研修の中で、MIMは算数にも進出しているというお話が!

内容の紹介はなかったけれど、MIMの考え方を使った算数かなと勝手に想像し、、、



じゃあ音楽とも繋がってもいいんじゃないか⁉︎と確信してしまったのです。



確かに授業で私は、リズム感やハーモニー感、即興の体験など、音楽的な力の基礎を授業初めの常時活動で扱うなど、基礎的な技能はつけてあげたいと考えます。

これは、「読み」で初めにつまずく特殊音節に着目して、特殊音節を他の行動に転換しながら楽しく正しく繰り返して身につけていく、MIMの考え方と繋がると思うのです。



また、特殊音節を使いこなす力が国語の力としてそれだけで完結するのではなく、そこから広い世界に広がっていく底辺の力となるように、音楽におけるリズム感、ハーモニー感、即興の体験も、それだけで完結するものではなく、音楽の世界を広げていく準備であること。つまりそれらはより高次な世界を求めていく基礎の力である、と思います。



音楽の授業では、演奏を完成させることに時間を使いすぎて、子どもたちにつける力が二の次になってしまう、とはよく言われてきたことですが、やっぱり今でも子どもたちに育成する力の系統性は曖昧です。音楽の力はどこに向かっていくのか、、、。

少なくとも私の中では曖昧です。


しかも、音楽で一番大切なのは音楽と関わる人自身が音楽を価値づけることだと思うのに、子どもの音楽の価値づける判断基準を育てていく、納得できるカリキュラムができていない。

うん、つまり今使っている教科書に異議があるのです。


いつまでも、6年生になっても中学生になっても基礎の力を育てたり、演奏技術を高める音楽の授業ではなくて、リズム感、ハーモニー感、即興の力などの基礎の力を使って、音楽について価値判断ができたり、できたら音楽をつくったりできるようになって欲しいと、長野の片隅で考えています。



そんな中でMIMを知って、基礎の力をちゃんとつけてあげること。しかも楽しく取り組んで正確な力をつけられるように手を変え品を変え。

それがこれから世界を広げていくための大切な力となることを知りました。


それは音楽についても同じです。

広がる世界に夢も広がるけれど、基礎の力を見極めて、楽しく、正しく育てていきたいと思います。



MIMは、基礎の力の大切さを教えてくれました。

同時に、そこから広がる世界の存在も。



それから、育成する力を見通したカリキュラムを、コツコツとつくってみようと思います。何を基礎として、どこを目指すか、MIMを知ったことで根拠を得たと思うので。




写真は通勤路にある千曲川の春。一昨年、水に浸かった川沿いも、春一色です。


神様に「よし」と言われる仕事ができますように。


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