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僕と君の心に咲いた花火が消える事はない。


また君に会いたい。


毎日この感情が湧く。


君がいなくなってから3年。


君との最後の思い出はきっと忘れる事はないだろう。



俺には彼女がいた。


名前は岩本蓮加。


彼女は俺が高校一年の時に転校してきた。


彼女は俺の隣の席。


この頃から少し運命を感じていたかもしれない。


〇〇:よろしくね!蓮加ちゃん!


蓮加:うん...よろしくね...。


彼女の第一印象はとても可憐な子だというのと、少し何か悩みを抱えているのかなという印象。


最初はなかなか仲良くなれなかった。


〇〇:蓮加ちゃんともっと仲良くなりたいな。


既にこの時から蓮加を一人の異性として意識していた。


私は高校一年の時にこの学校に転校してきた。


色々あってね。


父を小さい頃に亡くし、そこから母は精神に異常をきたしてしまった。


なかなか小学校、中学校でも馴染めず、そして家では母の影響で居場所がない。


そんな時に決まった転校。


どうせ誰とも仲良くなれないと思ってた。


蓮加:岩本蓮加です...よろしくお願いします...。


教師:席は...〇〇の横が空いてるな。


〇〇:よろしくね!蓮加ちゃん。


蓮加:うん...よろしくね...。



どうせ話しかけてきてくれるのも...最初だけだよね...。


そう思っていた。でも...



〇〇:蓮加ちゃん!


〇〇:仲良くしてよ!いっぱい話そうよ!


隣の席に決まってからも彼はいつも話しかけてくれた...。


嬉しかった。心の拠り所ができた。


ようやく人を信じる事ができるようになってきた。


それからは...



〇〇:へえー!!蓮加ちゃんってそのアニメが好きなんだね!


蓮加:うん!


とか...



蓮加:〇〇君...?


〇〇:どうした?蓮加ちゃん?


蓮加:この問題がわからなくて...教えてくれない?


〇〇:いいよ!


〇〇:この問題は...こうするとできるよ!


蓮加:できた!!〇〇君ありがとっ!


〇〇:う...うん///


〇〇:(可愛すぎるだろ///この笑顔。



急に見せてくる屈託のない笑顔。


もう既に虜にされていた彼女の沼に更に落ちていく。


彼女といる時間が何よりも楽しかった。


徐々に一緒にいる時間が増えてきて、一緒に帰る事も増えた。



蓮加:〇〇君!!


蓮加:一緒に帰ろ!!


〇〇:うん!!


蓮加:〇〇君ってさ...


蓮加:好きな人いるの?


〇〇!?


〇〇:えっ...う...うん///


蓮加:私もいるんだよね///



蓮加:好きな人ができてから毎日が楽しくてさ笑


蓮加:初めて幸せってものを知れた気がするんだよね...


彼女は少し瞳を潤めてそう言った。


〇〇:(蓮加ちゃんはきっと色々と大変な事があるんだよな...



蓮加:〇〇君の好きな人って誰なの?


〇〇:!?


〇〇:そ...それは...言えないよ///


〇〇:蓮加ちゃんこそ好きな人は誰なの?


蓮加:えっ///私も言えないよ///


〇〇:じゃあさ...


〇〇:俺から言うから教えてよ///


蓮加:えっ///わ...分かったよ///


〇〇:俺が好きなのは...


〇〇:蓮加ちゃんだよ///


蓮加:えっ///嘘///


〇〇:教えてよ///


蓮加:私も...


蓮加:〇〇君が好き...///


蓮加:初めて人のことを好きになったの。


〇〇:蓮加ちゃん...///


〇〇:俺から言わせて。


〇〇:付き合ってください。


蓮加:うん///もちろん///


〇〇:さっき蓮加ちゃん、幸せってものを初めて知れたって言ってたじゃん...?


蓮加:うん...。


〇〇:もっと幸せにしてあげたい。


〇〇:蓮加のことを。



この日から俺らは友達としてではなく、カップルとして日々を過ごすことになった。


この日からは更に俺の人生は色鮮やかになり、まさに最高の日々を送っていた。


〇〇:蓮加は今日も可愛いなー///


蓮加:ちょっと///みんながいる所で言わないでよ///恥ずかしいじゃん///


蓮加:〇〇もかっこいいよ///いつも///


〇〇:///


□□:2人とも今日もアツアツですね〜笑


〇〇:おい笑揶揄うなよ笑


〇〇:本当に世界一可愛いもん///


蓮加:やめてよ///照れちゃうじゃん///


蓮加との関係は良好。このままずっと蓮加と仲良く...


そう思っていた。



夏休みに入る前...



〇〇:蓮加?


蓮加:何...?


〇〇:どうしたの?何かあった?


蓮加:ううん笑何もないよ笑


〇〇:そっか...


明らかに蓮加の笑顔には何かいつもと違う点があった。


蓮加:用件は何?


〇〇:夏休み中に花火大会があって...一緒に行かないかなって思って...。


蓮加:行きたい!!


〇〇:よかった!!


蓮加:楽しみにしてる!!


この時に蓮加の悩みをちゃんと聞いてやれていたら...


花火大会当日...


蓮加:お待たせ!!どう?似合ってる?///


〇〇:最高に可愛いよ///


蓮加:よかった///


〇〇:まだ少し時間あるから少し屋台とか巡ろっか!


蓮加:うん...。!


屋台で色々と買ったりして遂に花火大会が始まる...


〇〇:やっぱ綺麗だなー!


蓮加:初めてこの花火大会来たけど綺麗だね...。


〇〇:(なんか普段と蓮加違うな...


花火大会が終わり...



蓮加:楽しかったね...。


〇〇:蓮加少し調子悪かったりした?


蓮加:調子悪くはないよ...。


〇〇:調子悪く「は」?



蓮加:〇〇ってさ。


〇〇:うん。


蓮加:私がいなくなったらどう思う?


〇〇:え...。


〇〇:寂しいどころの騒ぎじゃないよ...。


〇〇:ずっと近くにいて欲しいもん。


蓮加:よかった...


蓮加:〇〇がそう思っててくれてて...


蓮加:今日は楽しかった。また来年も来ようね!


〇〇:うん...。


2人はそれぞれ自分の家に向かった。


夏休み明け...


夏休み明けに知らされたまさかの訃報。


俺はショックで何もかも頭に入ってこなかった。


頭に浮かぶのは蓮加の事だけ。


しばらくは学校に行く事もままならなかった。



2年後...


自宅の郵便ポストに届いていた一通の手紙。

差出人は...


蓮加だった。



          〇〇へ

久しぶりだね。この手紙が〇〇に届いている時には私はもういないかな...。この世に。〇〇との日々はいつも私に幸せを与えてくれる最高の日々だった。できるだけ〇〇には気づかれないように明るく振る舞ってたつもりだったんだけど、〇〇は気づいてたよねたぶん笑。色々とあって限界だった。ただ〇〇はいつも私を笑顔にさせてくれてた。なのに自分勝手な事してごめんね。遠くから〇〇の活躍を見守ってるからね。最後に...
         大好きだよ!!
                   蓮加より



〇〇:蓮加...


〇〇:俺もずっと大好きだよ...。


少しずつ俺は前へ歩みだす。最愛の人が近くで支えてくれていることを信じて...





僕と君の心に咲いた花火が消える事はない。


end



かずさんの企画に参加させていただきました。
初めての企画参加。
上手に書けているかわかりませんが読んでいただいてありがとうございました。










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