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超美人な配達員が運んできたのは俺の推し!? 前編

これは推しが卒業する前のお話...


俺は大学進学と共に上京してきた大学一年生。

最初のうちはすぐに家族を頼れない事への心細さや、新生活への不安があったが最近は、大学での勉強に、バイトに、サークル。毎日が楽しい。


楽しいんだけども...


〇〇:はあ...疲れた...。


毎日ハードスケジュール。正直体は疲れ切っていた。そんな俺の楽しみは...


〇〇:母さん...今月も仕送りしてくれたんだ...。ありがてえ...。


一つ目は、母からの仕送り。いつも大量にレトルト食品だったり、インスタント食品を仕送りしてくれ、更にお金まで仕送りしてくれる。


〇〇:今日も不健康だけどカップラーメン食うか...

〇〇:やっぱり不健康な食事はうめえな...笑

〇〇:そういえば...今日待ちに待ったあれが届くんだよな...!!




〇〇:ようやく届いたよ....!なんだかんだでまだ買ってなかった1st写真集!!


〇〇:やっぱ、俺の推しは世界一可愛いよ...!

俺の二つ目の楽しみは...所謂ヲタ活。特に乃木坂46の山下美月さんを推しているのだが...


2月中旬...

〇〇:嘘だろ...推しが...卒業...?

自分の推しが卒業を発表してしまった...。
それから暫くは何事にもやる気が起きなかった。写真集発売であったり、卒業コンサートの情報であったり、いいニュースもあったけれど、やはり「卒業」という事実にただ衝撃を覚えていた...。


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1ヶ月後...

話は一気に飛ぶが、ここ最近俺は違和感を感じている...。

それは...

自分の家に来る配達員が、とある乃木坂46のメンバーにものすごく似ているのだ。

その人は遠藤さくらというメンバーに激似で、ここ最近家に配達をしにくるのだが...

正直、顔は毎回マスクで隠れており、僅かに見える目元と、小さくか細い声でしか判別が出来なかった...。


〇〇:今日も注文したものが届くはずだから、確認しよう...。

〜〜
〜〜

ピンポーン

〇〇:(来たぞ...。ないとは思うけどほんの少しの可能性に賭けて...!

〇〇:はーい。

?:お届け物です...ボソッ

何と今日はいつもはしているはずのマスクをしていなかった。

〇〇:(おい!!これさくちゃんだろ...!!

〇〇:いつもありがとうございます...。

?:山下さんの写真集買いますか?

〇〇:えっ?あっ...はい。買いますけど...。

〇〇:(何でそんなことを聞く必要があるんだ...?

?:楽しみにしていてくださいね...?


そういうと配達員は扉を閉めた。

〇〇:なんだ最後のあのお告げは...。


この日を境にこの配達員は家に来なくなった...。


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それからさらに約1ヶ月...

さくら:とうとう今日が本番ですね?山下さん。

美月:そうだよー!

美月:さくちゃん頑張って私のこと運んでねー!!ファイトー!

さくら:何で私がこの役に抜擢されたか分かりませんけど、役目はしっかりと果たしますよ。


〇〇の家の前まで移動して...

さくら:じゃあ箱の中に入ってくださいね。

美月:頼んだよー!!

さくら:ふぅ...大変だ...。重いよ...。

美月:ちょっと重いって言ったでしょ...!

さくら:普通に考えて人運ぶのは大変ですよ。

美月:そりゃそうか笑

さくら:頑張っちゃいますよ!!


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〇〇:今日はとうとう美月ちゃんの写真集が届く日だぞー!!!

〇〇:早く届かないかなー!!

〇〇:でも...

〇〇:あの時の配達員(たぶんさくちゃん)に言われた事が引っかかるんだよなぁ...

〇〇:あの日から一切家に配達しに来なくなったし...

〇〇:まあ適当に何かしながら待つか...。


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2時間後...家のチャイムが鳴る。

〇〇:おっ!!ようやく来たかー!!この時が。

〇〇:はーい。


テンションを上げながらドアを開けると目の前に立っていたのは...

?:ちょっと荷物大きいんで、家の中入らせてもらってもいいですか?

そこに立っていたのは確実にさくちゃんだった。

〇〇:えっ!?でも俺こんなに大きいもの頼んでないですよ...?

?:いや、私たちからの贈り物です。(?)

〇〇:どういう事...?

〜〜
〜〜

荷物を家の中に入れ...何故か家の中に残る配達員。

〇〇:あの...単刀直入に言うと...さくちゃんですよね?

さくら:てへへっ笑 バレてたか笑

〇〇:やっぱりさくちゃんだったか...。

〇〇:だって一時期家に配達に来てましたよね...?

さくら:うん!!

〇〇:あの時言われた事を覚えてるんですよ...。

「山下さんの写真集買いますか?楽しみにしていてくださいね。」って。

〇〇:で今日こんなに大きな箱がさくちゃんから届いた。

〇〇:もしかして楽しみにしててって言った理由はこの箱の中にあるって事ですか?

さくら:そうっ!!

〇〇:じゃあこの箱開けていいですか...?

さくら:うん!!


箱を開けようとしたその時....

?:うわっ!!!

〇〇:わっ!?ビックリした...ってあなたは...!

そこには俺の1番の推しである山下美月さんがいた...!

〇〇:み...美月ちゃん!?何でこの箱の中に...?いや...何で俺の家に...!?


美月:〇〇は美月ちゃんと3日間一緒に生活してもらいますー!!

〇〇:えーーー!!!!


                                              to be continued.



読んでいただきありがとうございました。








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