僕たちの再開の理由は彼女の歌声!?
じゃあね...。グスッ
うん...。
彼女は、諸事情で遠くに転校することになった。
名前は久保史緒里。俺の初恋の相手。転校するという事実を知った時はものすごく寂しかったし、1人で何時間も泣いてた。
透明感のある姿。頭脳明晰で、運動も出来る。そして何よりも...
歌が上手かった。
抑揚のある歌い方に、清らかな心のように透明な歌声。何度聴いても飽きない、なんならさらに聴きたくなるような歌声だった。
〇〇:もう会えないのかな...グスッ
□□:ずっと好きって言ってたもんな笑
△△:確かにあんなに可愛くて、何でもできたら好きになっちゃうよなぁ〜
〇〇:奥手すぎて連絡先も聞けなかったし...後悔してもしきれないよぉ...グスッ
□□:まあ、またいつか会えることを信じるしかないな。
〇〇:うぅ...。グスッ
△△:今日はとりあえず〇〇の傷心を癒すためにどこか食い行こうぜ?
□□:そうするか。
〇〇:お前ら...ありがどぉグスッ
やっぱり持つべきは友だなぁ...グスッ
□□、△△:笑
そして月日が流れ...
〇〇:俺も今日から大学生か!最高に楽しむぞ!
サークルに、バイトに、勉強に、遊びに、沢山のことを楽しんだ。
友達もたくさんできた。日々が充実していた。
でも一つだけ心残りが...
〇〇:はぁ...また会いたいな。史緒里ちゃんに。
あの頃の記憶は鮮明で、一日たりとも彼女のことを忘れた日はなかった。
〇〇:やっぱりもう会えないのかな...。
悶々とする日々を送っていた。
そんなある日だった。
?:決心の〜きっかけは理屈で〜は〜な〜くて〜
〇〇:(歌うまいなぁ。しかもなんか聞いたことある声だな...。
駅前で弾き語りをしてる女の人がいた。その人はまるでアイドルのような容姿に、透明感のある歌声。気づけばその人の歌声の虜になり聴き入っていた。その人が歌い終わるまで聴き続けた〇〇は、少し話をしてみることに。
〇〇:ものすごく歌がお上手なんですね!普段からここで歌われてるのですか?
?:そうですね!普段からここで歌ってます!お上手なんて...嬉しい言葉をありがとうございます!!
〇〇:ついつい昔のことを思い出すような感じがして、引き込まれちゃいました笑
?:昔のこと?
〇〇:はい。自分がずっと好きだった初恋の相手がいたんですよ。その子は頭がよくて、運動ができて、誰にでも明るくて、優しくてそして何よりも、歌が上手かったんです。その子は転校しちゃって、そこから会えてないんですけどね...。
?:そうなんですか...。私も転校したことがあるんですけど、転校する前に、私の歌声をものすごく褒めてくれる男の子がいたんですよ。
〇〇:(!!
?:いつも褒めてくれて、優しくしてくれて彼は私の初恋の相手なんですよ。
〇〇はこの時あることが頭に浮かぶ。
〇〇:(この人って...もしかして!
〇〇:もしかして...あなたって史緒里ちゃん?
?:えっ!?もしかしてあなたって〇〇くん?
〇〇:そうだよ。
?:私の事覚えてくれてたんだね。
〇〇:やっぱり史緒里だったんだ。
史緒里:そうだよ。久しぶりだねっ!!ニコッ
〇〇:久しぶりだね。俺のこと覚えてたんだね。
史緒里:もちろんっ!そういえば〇〇君?
〇〇:何?
史緒里:もしよかったらさ、この後ご飯でも食べに行かない?
〇〇:いいね!行こうよ!
史緒里:やったぁ!
とあるファミレス
〇〇:そういえばいつも歌を褒めてくれる初恋の男の子って誰なの?
史緒里:えっ...そっ//それは///
そっちこそ初恋の女の子って誰なのっ!
〇〇:それは///...
〇〇:史緒里だよっ...
史緒里:えっ///
〇〇:俺言ったんだから、史緒里も答えろよ///
史緒里:私の初恋の人は...
史緒里:〇〇君だよ///
〇〇:じゃあ俺ら、両思いだったってことだな。
史緒里:うん///
〇〇:俺、史緒里が転校した時からずっと忘れられなくてさ。
〇〇:史緒里のこと。
〇〇:今も好きなんだなって。
〇〇:もしよかったら付き合ってほしいな。
史緒里:うん///
史緒里:私も〇〇君の事が好き///
僕たちの再開の理由は彼女の歌声でした。
end
読んでいただきありがとうございました!
まだまだ下手ですがこれからも読んでいただけると嬉しいです!