小説同人誌への道のり4(原稿作業:表紙、カバー編)
すでに自分の文にやられて疲労困憊ではあるが、締め切りが一番早いのは表紙らしい。(この時点で実はまだ申し込んでなかった)
こっち先にやればよかったぁぁぁ
そんなわけで、絵のほう。
文字書きが表紙を作るって、ソフトに初めて触れるところからだったら、あーーー大変---ってなるのわかるなぁ。
絵描きだって、絵を描こうとしたその最初に同じ体験をしているのは変わらないんだけどね。
一気に覚える感じだからだろうなぁ。(締め切りがあると尚更)
作業
・表紙を作る(CMYK+シルバーカラー+箔)
・カバーを作る(フルカラー)
・目次を作る(モノクロ)
・全てPSDに変換する→確認!!!!!
最終目標はメディバンペイント→PSD形式のファイルを作り、入稿すること。
ここからは、主にメディバンペイントさんのマニュアル貼り付けページになる予感。
☆表紙を作る(CMYK+シルバーカラー+箔)
ソフトを扱うのも初めてのくせに、シルバーという特殊カラー印刷に箔押しまでお願いする原稿を作らなければならないデザインにした自分を少し恨みつつ、出来上がったモノのイメージだけに集中する。集中!
フルカラー、シルバー(特殊カラー)、箔押し用の3つのレイヤーを別々に作成しなくてはならないらしい。
まず、レイヤーとはなんぞやな方は以下を↓
【レイヤーを使ってみよう!】
やり直しがきくってすごいなぁデジタル…!
テンプレートはダウンロードして用意してある。
そのファイル(おそらくPSD形式)を、メディバンさんのなんか絵を描くんだろう真ん中のスペースにドラッグして指を離せば、画面にテンプレートが表示される。
もしくは、「ファイル」→「開く」から該当テンプレートファイルを選択して開く。
・カラー(CMYK)用レイヤー
といっても、どうやらメディバンさんではRBGモードでしか作れないようなので保存の際に変換するとして、とにかくフルカラー印刷用のレイヤーを作成する。(この変換して保存…も、最初は意味がわからな過ぎた)
【カラーモード(RBG・CMYK)とは?】
特殊カラーと重ねる部分には、指定のCMYKを使った色で描く。
CMYK→RBGの値がわからないと設定できないので、検索。
【CMYK→RBG変換】…無事に変換ができた!
言葉を色々散りばめ、見た目にはちょっとうるさい画面ができあがった。
【文字の入れ方】
ただ、今回は印刷する紙が黒いのでこれらの文字はひっそりと光の加減で浮かび上がり、気づく人にしかわからないようになるはずだ。(そもそもカバーの下に隠れる部分なのだが)
・特殊カラー(シルバー)用のレイヤー
黒(K80%)で作る。※基本はK100%で作る。
CMYK→RBG変換は以下の通り。
K80%→R:51 B:51 G:51
K100%→R:0 B:0 G:0
メタリックカラーなるものの存在を知ってしまい、どうしても少し推し色に寄ったシルバーカラーにしたい欲が出てしまったのだ。
【メタリックゴールド・シルバーカラー】
1.最初に作ったカラーレイヤーの、シルバーを重ねたいレイヤーを複製する。
2.一旦カラーレイヤーを非表示にして、全く同じ位置に複製されたその文字をK80%で塗りつぶす。(【複数のレイヤーの表示・非表示切り替え】)
3.カラーレイヤーを表示させて、ぴったり重なっているかを確認する。
黒で表示されてるこの文字が、シルバー色となるのだ。
出来上がりがめちゃくちゃ楽しみ!だった。
(まぁ、シルバー100%にしておいたほうが良かったかもなと思いつつ、自己満足カラーなのでこれでいいのだ)
・箔押し用のレイヤー
そもそも箔押しとは、金箔やら銀箔やらを転写する技法(ホットスタンプ)らしい。【箔押しとは】なんかで検索すると出てくるし、各印刷所さんの特殊加工のページなんかには箔一覧の様子が見られるページがあるはず。
【STARBOOKS様→箔押し加工】※こんなありがたいページが作られていた!
黒(K100%)一色のみで作る。(K100%→R:0 B:0 G:0)
シルバーの特殊カラーとは違い、全て100%でないといけないとのこと。
私は今回文字に箔を押したかったので、文字を入力する。【文字の入れ方】
さらにこの文字を円状に並べたかったのだが、自動でそんなことをしてくれる機能はなかった。(甘えすぎ)
なので地道に、キャンバスに円を描いて、その上に1文字1文字を切り貼りしていくというアナログ作業を行う。
切り貼りする
文字レイヤーでは、その文字をいじったりできない。
なので、文字のフォントや太さなどが決まったあとは、色々いじれるカラーレイヤーに変換しなくてはならない。(ラスタライズすると言うらしい)
【文字を変形する・グラデーションをかける】…ラスタライズってなんぞや【ツールを使ってみよう】…素直に基本操作を学ぼう。はーい。
【選択範囲】
【選択ツールをつかいこなそう】
【コピーとペースト】
因みに箔のお値段計算は面積なので、円状の円周にしか箔を押さなくても、その円が含まれる四角形の面積で計算される。
斜めに文字を入れたい場合でも、角度を保った状態でそれが含まれる文字の縦横に並行な四角形で計算する。
(箔面積計算)
【サンライズさんの箔ページ(現在心奪われて仕方ない水滴メタルホロ…!)】
自分は今回どうしても円の大きさが譲れなくてお高くなった…!仕方ない。
☆カバーを作る
フルカラーのカバーを作る。
これはもう美しい写真頼りに、文字の配置を考えるのみ。
カバーに選んだ紙がパールに光るものだった為、白の下地がより多く見えるような写真を選び(原稿準備)、位置を整える。
・写真を取り込む
・文字を入れる
【文字の入れ方】
【文字をアレンジしてみよう】
【文字を変形する・グラデーションをかける】
【タイトルロゴの作り方】
【表紙のタイトル配置パターン集】
メディバンさんかゆいところまで手が届く…!すごい…。
1文字1文字をバラバラにして文字を散らすのに慣れ、文字のみの選択範囲を覚え、文字の中をくりぬいたりグラデーションをかけたりと、遊ぶ。
この辺りでやっと、ソフトに慣れてきた。
できる事が増えてきて、作業が楽しい。
☆目次を作る(モノクロ)
漫画、小説など自分の手の届く範囲の本を片っ端から広げて目次ページだけを眺めた。
これを今まで意識せずに飛ばしてさっさと本編に入っていたのか…!と後悔するほど実は趣向が凝らされている、という作品が多々あり改めて好きになった。その作品も、紙の本というもの自体も。
準備:モノクロ本文用のテンプレートをダウンロードし、ドラッグ&ドロップ。
デザインが決まれば文字を入れ画像を張り付け、位置を整えるだけ。
ページの左右はどちらなのか、ノド(本が閉じられる側。奥)はどっちかを意識して、文字の位置を決めていく。
☆全てPSDに変換する→確認!!!!!
【作品を保存しよう】
描いてる途中でも、こまめに保存をしておく癖をつけておきたい。
自分のPCはすぐ熱くなっておちてしまうので特に。
【拡張子「PNG・JPEG・MDP・PSD」はどう違うの?保存するときのおすすめは?】
レイヤーがたくさんある場合は、それらを全て結合して1つのレイヤーにする。(表紙の特殊仕様別のレイヤーは残す)
※不透明度を変えているレイヤーがある場合、そのレイヤーをベースに結合していくとその不透明度になっていってしまうので注意!
【保存前のオプションについて】
色んな形式で保存できるので、その際に出てくる確認ウィンドウについても親切に解説してくれているページがあった。
そして、PSD形式で保存されたファイルをもう一度メディバンさんで開いてみて、確認する。透明度とか!レイヤーの重なった部分とか。
(CMYK形式でどう表示されるのかも、確認できる↓)
ただ「名前をつけて保存」の際に「PSD形式」を選べばすんなりと保存できるので、知らなくてもいいのかもしれないけれど、「書き出しCMYK形式 PSD」という項目があって、最初それでしかCMYK形式に保存できないのかと思ってた。
未だに全く理解できていないのだけど、windowsを使用している自分のPCだと、その「書き出しCMYK形式 PSD」というのをやろうとしても、できない。
漫画なんかの原稿をまとめてCMYKにする、とかの時には便利なんでしょうね。なので一応書いておく。
↓
どうやらカラーマネジメントというものを設定しないと書き出しはできないらしい。これを設定すると、画面上CMYK方式でどう表示されるかを確認することができる!
【カラーマネジメント設定の使い方】
※各印刷所さんのおすすめ設定もリンクを張ってくれているので、とてもわかりやすい…!意味がわからないままでも作業ができる…。
ICCプロファイルのダウンロードリンクも貼ってくれている!!!
☆入稿する!
実は、印刷所さんへは「もう明日入稿できます」となってから申し込もうと思っていて、ここでやっと発注フォームを改めて開く。
紙を選ぶ時の至福♪
早割でお得にしてもらった分で、箔を押すのだ…。
※出たいと思っていたイベントが延期になっていたので、この時点で3ヶ月ほどの余裕があった。(当初の予定通りだったらまず無理だった!)
結局、原稿を作るのに丸々3ヶ月はかかっていた。元のテキストがあってこれだよ。イベントに先に申し込むにしても、半年以上先じゃないと自分は無理だということがわかった。
いよいよ、本当の入稿締切日が設定される。
入稿日まで、1ヶ月あった。手直しと確認で余裕だと思っていた。
でも時間があると、色々また付け足したくなっちゃうもので。なんか相関図描いたりおまけページ挟んだりとメディバンさんにめちゃくちゃお世話になりました…!!
さて、【データ入稿チェックリスト】なんかで検索するとたくさん出てくるように、基本的には完全データを入稿するきまりなので、原稿前、入稿前ともにチェックすべき項目がある。
各印刷所さんにもそんなページが用意されているかもしれないので、原稿マニュアルページは何度でも読もう。
ちなみに【STARBOOKS様のチェックリストページ】
入稿!した!!
脱稿…した?!?!?!?!
お祝いした。^^
そんなイキオイで、イベント(即売会)でちゃおうかな…!につづく
現在、クリスタさんに移行して悪戦苦闘の毎日です。
またまとめる余裕ができたらまとめにくる予定。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?