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光のお父さん、ご逝去の報に接し、心から哀悼の意を捧げます。

光のお父さん。
MMOは大体序盤で引退する私が、いまだにエオルゼアの地を駆け回っているのは
マイディーさんのブログ「一撃確殺日記」で連載されていた「光のお父さん」シリーズの記事を読んでいたからだと思います。

あ、隙あらば自分語りなので、苦手な方は他へ飛んでください(警告が遅い)

私がエオルゼアの地に降り立ったのはいつだったか、
確か、新生してSNSのフォロワーさんたちがこぞってエオルゼアを満喫していた頃だったと思います。

当時使っていたPCではリムサロミンサに降り立ってもグラフィックはいつまでも綺麗に表示されず、
辺り一面灰色の世界で自キャラを動かすのもほぼ不可能な状態でした。

フリートライアルもなかった時代(いや、あったのか?今ほど至れり尽くせりの内容じゃなかったし
スルーしてしまったのかもしれません。覚えてない…)
ただソフトを購入しただけでそのままアンインストールしてしまいました。勿体ないことしたなぁなんてちょっと悔しかったのを覚えています。

それから、PS3でも遊べることを知り、ちょうど正月に出勤したおかげでご祝儀ももらえたこともありPS3版を購入。
改めてエオルゼアの地に降り立ちました。
とても楽しい世界でしたが、いかんせん当時は「ギスギスオンライン」「大縄跳び」「固定崩壊」なんて
悪いイメージがあちこちのブログでささやかれており、
私もサスタシャに挑むだけで冷や汗と手の震えが止まらなかったことを鮮明に覚えています。

特に、ブレフロ、タイタン、ガルーダは初心者がギスギスに遭遇する率が高いと言われており
また予習を完璧にしていないとPTが全滅して大変なことになる鬼門だと言われていました。
私はちょうどその辺までメインクエストを進めたあたりで怖気づいてしまい
珍味を集めた後1年ほどメインクエをほったらかしにしていました。
拡張パッケージが出て購入をしても、メインジョブがカンスト(当時は50とか60とか)しても
私はブレフロが恐ろしくてたまらなかった。
かつてプレイしていたMMOで
「貴方は物凄く下手糞だから、このまま他の人とPTを組んだら
 不正ツールでレベルだけ挙げたと思われて通報されてBANされる」
と言われた苦い記憶がよみがえりました。
きっとこのMMOもここでフェードアウトなんだろう。そんな気さえするほどほったらかしにしていました。

そんな中、出会ったのがマイディーさんの一撃確殺日記でした。
私も色々なMMOを渡り歩いてきたので、あぁ懐かしいなと思いつつ、光のお父さんも1から楽しみました。
初心者がギスギスにふれやすいと言われるガルーダの辺りなんて我が事のようにハラハラとしながら読み進めました。
まだブレフロで止まっていたのに。
光のお父さんは私と違ってどんどん先へ進みました。なんと恐ろしい、私だったらきっと一生いくことなんてないだろうと思っていたバハムート(のツインタニア)まで撃破してしまいました。
全て拝読して私の心の中で何かが融けた気がしました。

「私もここから先の景色が見たい。この目で確かめて、この足で歩いてみたい」
そこからまたブレフロへCF申請するのはまた勇気が要ったのですが、
もう下手糞だと怒られてもいいや、私は先へ進むんだ。
と一歩踏み出せたのはマイディーさんのおかげだと思っています。
いざ飛び込んでみたら、先輩ヒカセンは優しく導いてくれる人ばかりでしたし、
タイタンもガルーダも先輩たちによるタコ殴りであっという間に沈みました。
あんな怖そうだったのにそんなに早くやられてしまうんだ…とびっくりしました。

マイディーさんは私の背中なんて押したつもりはないでしょうし、
沢山の人の背中を押した中にたまたま私が紛れ込んでいただけの話だと思いますが
あの時一歩を踏み出せたおかげで、
今私は原初世界だけでなく、第一世界も駆け回って最新ストーリーを読破する立派な光の戦士になれました。

FF14Lodestone 2020年某日の日記より

3年前‥‥‥もう3年前!?
光のお父さんの作者であるマイディーさんの訃報に接した時
ブログでしか人となりを知らないのに、辛さや悲しみがもうどうしようもできなくて
べしょべしょに泣きながら書き綴ったものです。

今朝何気なく眺めていたXのTLに山本清史監督のツイートが表示された時
誇張でも何でもなく、しばらく動けなくなっていました。
マイディーさんとインディさんがいなければ、私の冒険はブレフロの手前で終わっていました。
きっと一人で映画を見に行くこともいまだにできなかったのではと思います。光のお父さんを一人で見に行ったことでふっきれて
興味がある映画をさっさと見に行けるようになりました。
おかげで出会えた映画も沢山あります。
そう考えると、お二方は私に色々なきっかけや人生の彩を与えてくれた恩人です。

お二方の関わり方もとても素敵で、
こういう親子になりたいな、いやうちでは無理だな。と考えた事もありました。
先に星海へと旅立ったマイディーさんと再会して、仲良く語り合えていたらいいな、きっと山のように積もる話もあるでしょうから。

光のお父さん、インディさんの在りし日のお姿を偲びつつ、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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