もらい物。 選んだ物。
今日の午後は今年一番の大掃除だった。
暑くなってきたし、季節が変わって部屋の模様替えをするにはちょうどよかった。
本当はそんなに本腰を入れてするつもりはなかったけど、やっていくうちに段々と手が止まらなくなってついには家の物全部を仕分けした。
大学に入って4年目にしてここまでの大掃除は初めてだった。
なんだか自分の大学生活を洗い出して、整理をつけているような時間だ。
中には、一年生の頃に活動していた記録や、ニュージーランドのホストマザーとの思い出まで。
時間の経過と成長を感じた。
どんどん物を捨てていくうちに、ある事に気づいた。
それは、捨てる物は貰い物が多くなってしまうという事だ。
もちろん、大切な思い出は保管しておくが、小さなアクセサリーや小道具、友達に選んでもらって今は着なくなった服はどうしても出番がない。
逆に、自分が気に入って選んだものは、今でも好きで身につけている。
今までは無理して取っておいたけど、出番のない貰い物は、申し訳ないが今回たくさん捨ててしまった。
部屋のスペースがいっぱいになって、管理が届かなくなってきたから。
捨てた物のうち7割はそういった物たちだった。
部屋でさえこの調子だ。心の中や頭の中はどうだろう。
誰かからの貰い物の言葉や、誰かからの受け売りの情熱を抱えて、いっぱいになってないだろうか。
もしかしたら、管理できないほど積もっているのかも。
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