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鑑定書付きの一粒ダイヤピアスを買った話

先月の終わりくらいだっただろうか。なぜか無性にお金を使いたい気分になった。何か嫌なことがあった気がするがもう覚えていない。嫌なことは速攻で忘れるタイプだ。

だが、その時買ったピアスは気に入って毎日着けている。

合計0.3カラットの小さな一粒ダイヤのピアス。定番中の定番と言ってもいいものだが、筆者は持っていなかった。

否、持ってはいたのだが、それは合計0.2カラットの、近所の宝飾店で2万円ほどで買ったものだった。1年くらい身につけていたが、どうしても色味が気になって手放してしまった。しかし、やはり一粒ダイヤのピアスというのは使い勝手がいいもので、なければないで欲しくなるのだ。

ということでネットで色々調べたのだが、理想のサイズで鑑定書付となるとなかなか見つからない。カラットが大きいのでも良かったのだが、筆者の耳たぶは小さい上に複数ホールが開いているので、大きいピアスをつけるとなんとなくバランスが悪く感じる。ということで色々調べた結果、ちょうどよかったのが合計0.3カラットであった。


さて、ここからは石好きのためのちょっとマニアックな話になる。

筆者の買ったダイヤは合計0.308カラット。ピアスなので一つ約0.15カラットだ。だいたい3.4mmのブリリアンカットで、カットのクラスはExcellent。カラーはD。カットとカラーは最初から譲れないポイントであった。

以前持っていたピアスのカラーが気になって手放してしまったという理由で、カラーは絶対にDがいいと思っていた。そしてEXカット。これは、どんなに小さいダイヤでも、カットが良ければ輝くからである。

クラリティは気にしなかったので両方ともSI1。10倍ルーペで見ると複数の傷というか透明なインクルージョンが見える。だが、透明なゆえに輝きは邪魔しないし、それよりカラーとカットがいいのでめちゃくちゃ輝いて見える。逆に、インクルージョンがあることによりキラキラ感が増している気もする。
クラリティを重視する人もいるが、筆者は天然石はインクルージョンがあったほうが天然物らしい、という理由でクラリティはあまり高くない方が好きである。

なにより0.3カラットで鑑定書付きという、ネットではまず見つけることができなかったピアスが見つかったというのが嬉しかった。同程度のクラスのブランド品と比べると半分程度の価格。ものすごく良い買い物をしたと思う。


ちなみにこのピアスは御徒町の某卸売店で買った。正確には、ほぼ卸売り価格で一般人でも買えるお店。同じような店を数店まわって、一番ダイヤのクラスが良いものが揃っていたところに決めた。

そのお店はネックレスもピアスも、もちろんルース単体も素晴らしいダイヤが揃っていた。それこそ婚約指輪に使うような。(まぁ、筆者には縁のないものだが)
その中でたまたま、理想とするサイズとカラー、そして予算内に収まるピアスがあったのは、もう運命としか言いようがないと思う。石との出会いは運命だ。天然ものだから、似たようなものはあっても全く同じものは存在しない。

もともとダイヤにはそんなに興味がなかった。誕生石ではあるものの、カラーストーンのほうが好きだし、多きさの割に高いし……と思っていた。

しかし、モヤモヤした気分のときに自分を癒やしてくれるのはやはりきれいな石なのである。そして身に付けられる貴金属というポイントは大きい。カラーストーンは選ぶ基準が難しいが、ダイヤなら基準が明確だし入手もしやすい。最悪売れるし。

鑑定書は気にしないほうがいいという人もいるが、筆者はあったほうが嬉しいタイプの人間なので、今回鑑定書付きにこだわった。
上記にもあるが、カラーがDのものにこだわりたかったというのが大きい。鑑定書がなくても綺麗なダイヤもあるにはあるが、それではいつか満足できなくて後悔しそうだと思った。

そんなわけで手に入れたこのピアス。ものの写真もいいがまずは鑑定書を載せておこう。こんな感じで2石セットの鑑定書がついてきます。

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ちなみにお値段約7万円。

これが高いか安いかは個人の価値観に大きく左右されるだろうが、筆者はこの小さくきれいなピアスに7万円を払ったことで憂鬱が晴れ、良い気分で毎日過ごせている。鏡を見るたびに耳たぶについている白く輝く石を見るのは楽しい。鑑定書をみるのも楽しい。所有することに対する満足感がとても大きい。

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※写真は奇跡的に撮れた虹色のファイア(上のほう)

ちなみに鑑定書がない場合、そのお店では2,3万で同じ大きさのダイヤピアスが買えます。地金はもちろんK18かPT900。御徒町最高!

次は0.3カラットの一粒ダイヤのネックレスがほしい。もちろんDカラーの。
というわけで、また今日も仕事に身を投じる筆者であった……。

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