「あなたの作ったものは、コンテンツではないよ」
ほぼ日刊イトイ新聞さんが主催の、「ほぼ日の塾」に通っています。その中の課題で、「自分の好きなもの」というテーマでエッセイを書きなさい、というものがありました。
「あなたのエッセイは、ただの作文であってコンテンツでない。」
それが、私が書いたエッセイに対するほぼ日の方の評価でした(もちろん言い方は優しかったですが)。私は読んだりまとめたりするのは好きですが、書くのはそんなに得意でなく、今回のエッセイも、100%納得がいくものを作れたわけではありませんでした。
それでも、自分の作ったものが「おもしろくなかったよ」と言われることは辛いものです。
コンテンツと作文(コンテンツじゃないもの)の違いとは何か。それは、「読者が、時間を割いてまでそれを読んでよかったと思うかどうか」。つまるところ、自己満足じゃないかどうか、ということだと思います。
Webコンテンツは、渋谷のストリートミュージシャンのようなもので、ちょっと歌がうまいくらいでは誰も立ち止まってはくれないし、ほとんどの人には素通りされながら歩いている。
読者は「知らんがな」と思っているという意識を常に持ちながら、どうやったら興味を持ってもらえるか、何が足りないのかを、常に意識すること。多少、ズルくてもかまわない(有名人を起用するとか)から、「コンテンツ」を成り立たせることが大事だという話が、ずしんと心に響きました。
普段従事しているマーケティングのお仕事も、本当に常々「コンテンツ作り」だな、と思います。
「サイボウズの製品なんて知らんがな」と思っている人に、どうやって興味を持ってもらうか。「サイボウズなんて企業知らんがな」と思っている人に、サイボウズ式を通じてどうやって企業を魅力的に感じてもらうか。
難しいですが、最強に面白いお仕事だと思います。
いろいろ編集って何かって考えますが、「誰に」「何を」「どうやって」をうまく組み合わせていくお仕事が、編集者の仕事なのではないかなーと今のところ思います。そしてやっぱり、そこを極めていきたいです。
とにもかくにも、最終課題ではぜったいに面白いコンテンツ作ってやる!と思いました。