50人の壁を目前に、DROBE初の一泊二日の全社合宿を実施。WHYについて考えた
こんにちは、株式会社DROBEでHR・PRをやっている阿久澤です。先日DROBEは、創業5期目にして"初"の一泊二日の全社合宿を実施しました!
今年度に入り、初めて従業員数が40名を超え、いわゆる「50人の壁」※を目前に控えたタイミング。今回の合宿の目的は、「DROBEが方向性について目線を合わせる」ことで、「心理的安全性が高く、柔軟でスピード感のある組織」にしたい、でした。
※ベンチャーにおける50人の壁
組織の拡大に伴い部署ごとの役割分担が強化され、部署間の意思疎通が難しくなったり、階層構造が増えるがうまくワークせずにスピード感が失われること(と理解している)。
冒頭で先日、と書きましたが、実は実施は7月上旬なのでもう2.5ヶ月前…。学びも多かったのでnoteに書こう書こうと思っていたのに、今日になってしまいましたmm
「全社合宿、興味はあるけどなかなか具体的なイメージがわかず実施検討できていない…」というスタートアップの経営者・人事の方には、このnoteが「うちもやってみよう」の一歩になるかもしれません。また、すでに企画中の方には、ぜひ、私がつまずいたポイントを先回りしていただきたいです。
🗣️フルリモート前提だからこそ対面を大切に。現場からの「合宿したい」の声
DROBEの業務はフルリモート前提です。四半期に一度のQごとのキックオフ以外、出社が義務づけられることはありません。
普段フルリモートで業務を行っているからこそ、お互いに対する理解や信頼関係をとても大事にしており、それらを築くには(逆説的ですが)対面でのコミュニケーションが最適だと考えています。
そのため、どのチームにも任意の出社デーが設けられていたり、飲み会補助の利用頻度も高いです。週に2回は、会社のSlackチャンネルにメンバー同士のご飯の写真が上がっています。
そんな中、マーケチームが出張で京都に行ったのがよほど楽しかったのか「全社でも合宿がしたい」と言う声が上がってきました。
当初は「過去やったことがない試みだし、やってみてもいいかもな」と、かなり受け身に「じゃあHRで検討します」という感じで持ち帰りました。
⚓️目的は「WHYについて考える」に決定
とはいえ、いざ検討してみると、思ったよりもオオゴトだぞ…と。
一泊二日となると、小さなお子さんのいる方は家庭調整が必須だし、スタイリストやカスタマーサポートなど土日に稼働している部署もあるので、業務調整も必要。宿泊費もろもろ込みで100万近くのお金もかかりそうだし、「とりあえずやってみよう!」とか「楽しかったから良かったね」では済まないだけのコスト(個人への負荷・会社の費用負担)がかかることが早々にわかりました。
コストをかけるだけの成果を上げて大成功させたい!改めて目的の整理をすべく、(最近学んだ)インセプションデッキを埋めてみることに。
うんうん考え抜いた結果、50人の壁を前に、この事業をやる本質的な理由(=WHY)についてひとりひとりが考え、共有し、みんなが同じ方向を向いていることを確認することを目的とおきました。
普段の業務では、WHAT(何をやるか)やHOW(どうやるか)といった、実効性がありカタチのあるものについて考えがちです。合宿という、時間がたっぷり使えて、普段の業務から離れた非日常な空間だからこそ考えられるものをテーマに据えました。
⛰️場所とタイムスケジュール
場所は高尾山口徒歩1分の「タカオネ」に決定。会社からのアクセスも比較的良く、設備がおしゃれで、ご飯も美味しそう。値段もリーズナブルでした。
大きな会議室、BBQ場、焚き火場など、真面目なワークショップも羽目を外したアクティビティも、メリハリのあるコンテンツに最適な会場を備えていて、タイムテーブルも考えやすかったです。
実際のタイムスケジュールはこちら。
朝から晩までびっしり!今回は2Qのキックオフも兼ねていたので、1日目は今回の合宿の一番の目的である「WHYについて考える」ワーク、2日目は、振り返りや今後の戦略共有など、通常のキックオフコンテンツとしました。
1日目はほぼ全てが参加型のコンテンツ。当日の合宿の成否を分けるのは企画者の私ではなく参加メンバーです。冒頭では、参加者全員に期待することを伝えました。
🎯メインは「WHY」についてのワークショップ
『FIND YOUR WHY』を参考に
今回の合宿のメインとなるWHYについて考えるワークショップは、サイモン・シネック著『FIND YOUR WHY』で紹介されている方法を参考にして作成しました。
本に記載されている進行方法・時間配分を参考にしつつ、事前にマネージャー陣を集めてデモプレイ会を行い、内容をブラッシュアップして本番に臨みました。
振り返るとデモプレイ会をやったのはまじでファインプレーでした。というかうやらないとまずかった、絶対やったほうがいいです!
今回のような抽象的なお題だと、前提を揃えるためにどれくらい事前情報が必要かや、ワークの時間は適正かなど、具体的なメンバーを想定して改変する点が多々ありました。横着する私にデモプレイを絶対しろと強く言ってくれたEMの加川さんに感謝…
その甲斐もあって、当日はどのグループも熱量のあるディスカッションが繰り広げられ、今後の道標になりそうなアウトプットが生まれました。
正直お題が抽象的すぎて難易度が高い自覚はあり、納得感あるアウトプットが出るか不安で不安でしょうがなかったのですが、さすがDROBEのみんな、どのチームも心を動かす議論・アウトプットが生まれていて、心の底から感動しました。すごい!!泣ける。
ちなみに、このワークに繋げるために、他にも1.5hほどのワークショップを2つ用意していたので少し紹介します。
自己開示ワークショップ
良質な議論のためには、思ったことをそのまま伝えてもわかってもらえるという安心感や、相手の発言の背景を想像する土壌が大事だと考え、最初のコンテンツとしてモチベーショングラフを用いた自己開示ワークショップを用意しました。
長く一緒に働いていたメンバーでも意外な一面が見え、お互いのモチベーションの源泉について理解を深めることができました。
コンセンサスゲーム
のちのワークショップの準備体操的な位置付けで、「お題に対してチーム全員で納得できる回答を導き出すゲーム」を用意しました。宇宙飛行士になりきるというエンタメ的要素がありつつも、ワークの後にはみんなで話し合うことの大切さやそのポイントが実感できるようになっています。(これ以上はネタバレになるので一旦この辺で…)
🍖BBQや焚き火でいつもと違うコミュニケーション
日中がっつりワークした後は、レクリエーションの時間です!
個人的にやってよかったなぁと思うのは焚き火の時間。DROBEのキャンパーから「焚き火というのは、なにもしないをする時間」と聞いていたのですが、なにもしないをする時間って本当に貴重だ。。
どこからともなくギターが出てきて即興ソングを熱唱したり、普段話さない人と共通の話題で盛り上がったり、実は悩んでいたことを吐露できたり…最高にエモい夜でした。
🌞2日めは日の出ハイキング(任意)から
施設の裏山に30分ほど登ると日の出が見えるスポットがあり、ガイドさんが案内してくれるオプションがあると聞いて、希望者で日の出ハイキングを決行しました。
想定外だったのは、7月の日の出時間が4:30だったこと…!激早!日の出時間なんて1月1日しか意識したことなかったから、常に7時ぐらいだと思っていた。眠い目をこすって4時に集合し、みんなでプチ登山からの、日の出を見ながらコーヒーを楽しみました。
こういった野外アクティビティも適度にあると、いつもは知らない一面が見れたりしてよいかなと思います。
個人的には、朝食におしゃれサンドイッチボックスを用意しているのに、徒歩1分の温泉施設でカレーを食べていたメンバーの写真がお気に入りなので晒しておきます。朝から2食食べるbizdev担当、頼もしすぎる。
2Qの振り返り・3Q戦略発表のパートでは、HRからも、絶賛取り組んでいる「理想の組織の言語化」プロジェクトについて共有しました。
そして13:00、全日程が終了!ほっとして最後はちょっとだけ泣いてしまいました。
📝アンケート結果
2日目終了後にアンケートも回収しました
ご家庭のご都合などで、現地でフル参加は80%にとどまったのは大反省。
97%が(とても・やや)意義を感じられたと回答!ややをつけた人もも、もっと良くできる余地がある、という前のめりなコメントを記載してくれていた印象。
1日目では、WHYのワークショップが最も印象深かった結果に。焚き火もみんなの心に残ったみたい。
フリーコメントも一部抜粋して紹介します。
🙆♀️良かったこと
長時間、みんなで同じ空間と感情を共有できた初めての体験で、正直それだけでも価値があったかなと思います。
リモートで仕事していると、いろんなことはやっているはずなんだけど、ビジュアル的な記憶は自分のデスク周りとオンラインミーティングの画面ばかり。こうやって五感で受け止めた記憶は、何年経っても鮮やかによみがえるだろうなと。
一方で、逆のことを言っているようですが、ゴールのハードルを上げたのも良かった。自分にとってはプレッシャーだったけど…。
ただみんなで集まるだけでも一体感はそれなりに醸成できるだろうけど、そこに満足せずに、「ひとりひとりがWHYについて考える」という難易度の高いお題に挑戦でき、結果的にみんながめちゃくちゃいいアウトプットを出してくれたことは、本当に感動しました。
ほどよく自然がある環境もよかった。普段は東京の真ん中のビル群の中に集まっているので、自然の中で顔を合わせるだけでモードが自動的に切り替えられ、普段の業務とは別の脳みその使い方ができた感じがしました。
コスト面も想定よりもだいぶ抑えられたのはよかったです。今回は相部屋を許容したこともあり、想定の2/3以下のコストで実施できました。
🤦♀️反省点
一番の反省点は、全員が現地でフル参加できなかった(オンラインでの一部参加メンバーがいた)こと。現地の空気を現地の密度で感じることができないメンバーがいたことは、非常にもったいなかったなと思います。
土日も稼働するチームや、地方在住メンバーに考慮して、もっと早めに日程を決めたり、業務調整ができていたら結果は違ったと思うので、次回以降に生かします。
そして上記に関わることですが、企画時点で経営陣の中で合宿のプライオリティについて目線があっていたなかったのも反省です。
メンバー全員を丸々1.5日拘束するのだから、通常業務に影響があるのはあたりまえ。もはやこれは経営意思決定に近いものであるはずなのに、その認識がとれていなかったことで、業務調整の強制力などがチームによってばらつきが出てしまいました。
途中でそのことに気づき、改めて目線合わせをし、できる限り合宿を優先することはできたのですが、最初からできていればよかったなと思います。
最後に…相部屋はコストを抑えられたのでよかったのですが、であれば部屋割りはもうちょっと考慮すべきだったかも…!睡眠の質=体力なので、しっかりと休める環境にしたかったのですが、早朝のハイキング参加者と不参加者が同じ部屋だったりで、常に部屋に人が出入りして落ち着かない状況だったことは申し訳なく思っています…!
✊最後に意気込み
今回は「50人の壁」を目前に合宿を企画したので、次回は「150人の壁」を意識するタイミングで企画したいと思います。そのために事業も組織も成長させるぞ!
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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