人の採用より、引き留めの重要性
私の主催する物流関係のFacebookグループのZOOM勉強会で、新しい人を雇うより、既存の作業者を辞めさせない事が重要と言う話が出ました。
まさにその通りだと思います。
社歴が長いほど、既存の作業者が辞めないというのは、昔の話。
今は、新しい倉庫が次から次へと出来ています。
私の地元でも、今年から再来年にかけて5つの大きな倉庫が出来ます。
これは周りの倉庫関係で働いている人にとっては、朗報とも言えます。
とくに古い倉庫で働いている人にとっては、環境の良い職場へ移る絶好のチャンスと考えます。
なので、良くも悪くも周りの物流関係の会社に影響を与えます。
そうなった場合、新しい人を雇う募集以前に、既存の作業者の繋ぎ止めが急務となってきます。
もちろん、職場を変わらないという人のいるでしょうが、言葉が悪いですが、そういう人たちは、高齢の人の場合が高いです。
高齢の人にとっては、少しぐらい働く環境が悪くても、慣れ親しんだ仕事が良いと考えているからです。
これは、現場の高齢化に繋がり、作業効率の低下を招いていきます。
また、物流も人手不足なので、待遇・給料・時給も良くなっています。
そのような状況の中、今より良い職場へ移ろうと言う意識が働くのは当然だと思います。
倉庫の現場仕事は、単純作業と思われがちですが、慣れと経験が求められます。
とくにフォークリフトのオペレーターは、慣れと経験によって、作業のスピードなどが確実に変わってきます。
以前、私が辞めた現場では、私の代わりに二人採用したようです。
一人辞めて、二人採用とは、ちょっと言葉がありませんが、実際、二人分の仕事量を行っていたのが事実です。
このように既存の作業者が辞めると、新しい人を一人採用するだけでは、それまでの仕事量をこなせないのが実状。
ただ、その事を管理職の方々は、良く分かっていない。
一人辞めれば、一人採用すれば良いのではと安易に考えているようです。
それにより、現場が疲弊してしていき、一人、また一人と辞めていき、作業効率の低下、ミス・物損事故多発、現場崩壊と負の流れになっていくのです。
また、人がいない、足りないからと言って、作業者に長時間労働、休日出勤をさせ、体を壊させるのも同じ道をたどります。
物流の現場は、力仕事が多くあります。
なので、体を壊して力仕事が出来なくなってしまっては意味がありません。
そうなってしまっては、新しい人を雇うしかなくなってしまいます。
既存の作業者をいかに辞めさせないかだけでなく、無理をさせないかが急務でもありますが、その事を見ていない、見ない、知ろうとしない、知っていても対応策を考えられない管理職が多いのではないかと思うのです。
今現状、現場の作業者の頑張りにより、どうにか回っている現場であればあるほど、ちょっとしたきっかけで現場崩壊を招く危険性をはらんでいるのです。
人手不足による現場崩壊が、食品関係、医薬品関係の倉庫で起こった場合、確実に消費者、小売店に影響を与えます。
運ぶトラック・ドライバーが確保できたとしても、積み込む荷物の準備が出来ていないのですから。
トラックドライバーが不足が理由による物流崩壊だけではないのです。
今の物流業界には、物流崩壊を招く要因は山の様にあるのです。
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