【忘備録】smaartでMic Correction curveがimportできなかったときの対処

需要どこよ?

  • smaartを使う人

  • KH80のDSP調整でMA1買っちまったけど音響測定でも使いたいよ〜って公式からマイクの校正ファイル落としてきた人

  • 要はワイ

簡単にまとめると

  1. 校正ファイルがスペース区切りだった

  2. smaartはスペース区切りは読めない、カンマ区切りかタブ区切りだけ

  3. Excelでカンマ区切りにしてcsvに変換したら読めたよ

はじめに:キッカケ

2024年の盆に実家(岡山)に帰り、7連休を取得したのでその期間を利用して岡山のEmotion (https://x.com/Emotion_1028 )(岡山の小箱、いろんな人のヌクモリティで運営されているため、多くのDJ、VJ、ダンサーに愛されている。酒がガキンガキンに硬い) の音響メンテナンスを試みることにした。

その時にせっかくなんで音響測定もやっちまおう、と前日から仕込みを始めたはいいものの、、、

画像1:測定用マイク NEUMANN MA1の校正ファイルをそのまま読んだところ。見事に怒られている。

とまあこんなふうに読み込めなかったことである。smaartとは音響調整に使われるソフトウェアで、出した音を周波数別に表示したり、出力信号と入力信号の差分を取ったり、音声がどの程度遅れて出てきているか、等がわかる。業界のデファクトスタンダードと化しており、多くの愛用者がいる。(Systune派の人はごめんなさい、むしろ触ってみたいので教えてください。。)
今回はsmaartの使い方を紹介するものでもないしなにせワイがあんまりわかっていないのでこれ以上の話は省略する。

NEUMANN MA1は測定用マイクで、NEUMANNが展開するモニタースピーカーを、Neumann.Controlというソフト経由で調整することができてしまう。
また、普通の測定用マイクとして使えるように、公式がマイクそれぞれが持つクセやブレを記録した、「校正データ」を配布しており、これを先に紹介したsmaartなどのソフトに読み込ませる事で、通常の測定用マイクとして使用
できる、というものである。測定用マイクは、このような「校正データ」がなんらかの形で付属されている、これがないとマイクが常にブレた状態での計測となるため、すごく大切。

つまり、これがロードできないと困るというわけである。

調べた結果・・・

困ったことがあったらインターネットの力を借りるのは大切、ただ今回は取り扱い説明書とRedditに救われました。取説(https://downloads.rationalacoustics.com/documentation/smaart-v8/Smaart-v8-User-Guide.pdf)の62ページには・・・

画像2:取説P.62、5行目あたりから注目。

つまるところ、「マイクの校正カーブはコンマかタブで分けられた、1列目が周波数、次の列がデシベルで並んだASCII(文字コード)のファイルなら読める
」的なことが書いています。

MA1の校正表を見ると、スペース区切りでした、犯人発見。

どうやってスペースをコンマ区切りに変換するか

Macとはいえ、UNIXユーザーとしてはシェルコマンドでカッコよく変換したいわけですが、近年BashがMacのバージョンであれこれで脳が混乱している状況なので、そんなんよりは誰しもが使っている(はず)のエクセルで変換してしまった方が楽や、とExcelで変換しました。

まずExcelを起動し、「開く」で問題の校正ファイルを読み込むと、テキストファイルウィザードが起動します。優秀。
「区切り記号付き」を選びます。

画像3:テキストファイルウィザードが起動した状況。

次に区切り文字を選びます。スペースだけを選択すると、下部に表示されるプレビューがいい感じに分かれます。

画像4:区切り文字を選んであげるところ

最後に区切った後のデータ形式を選べとくるのですが、これは標準で構いません。完了を押すと、データがセルごとに分かれていたら成功です。

画像4:ここは標準を押して完了でOK

完成したファイルはcsvで保存しておきましょう。無理にtxtファイルでなくても大丈夫です。

これですんなり読めるはず。

それでも読めなかった時は・・・?

ASCIIになってないとか、文字コード違うとかですかね、、、ファイルがそもそも壊れていないかとか、改行コードも見直してみてください、、、

基本はカンマ、タブで分かれていることです。。

まとめ

完全に僕の忘備録用です、、多分ないとは思いますがもし誰かの助けになれば、、、

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