映像システム設計基礎(入り口から出口までざっくり編)

[ VJアドベントカレンダー ]参加記事です


本記事はアドベントカレンダーに参加しています。12月6日分です。

自己紹介

「業者」という名前で活動しています。
普段は某音響機器屋さんで現場技術をしていますが、趣味でDJ/VJを通してキチゲを開放しています。

書こうと思った目的

 VJは映像を出し、演出するのが目的ですが、だんだん規模が大きくなるとただ単に「現場のHDMI挿せればいいやん」が通用しなくなってきます。
 もしくはこれ出して欲しい、とかこれをこのタイミングでぴったりに出して欲しいなどの要求をされることもあります。大体そこまで来るとお金をいただくケースもありますが、お金をいただく以上、ミスは死活問題です。

この記事ではなるべくそうした現場での事故が減らせるよう、管理の厳しい現場でもやっていけるような術をお伝えし、映像の入り口から出口までを通すシステムを組めるようにすることを目的とします。
 
よって、この記事は本当にVJかと言われるとかなり微妙ではありますが、必ずいつか役に立つ、ことを願って執筆しています。VJのソフトウェアの触り方や、技術面、VJそのものに対する考え方はぜひこの記事以前の、或いはこの後に掲載される#VJアドベントカレンダー の記事をご覧ください。

今回のキーワード

1.準備を怠ると死ぬ
2.なんとかなるはなんとなく死ぬ
3.事前確認無き者は死ぬ
4.シンプルでカンタンは身を守る


設計手順

まずは設計する順番をお伝えします。

  1. 主催者から要望を聴こう

  2. 会場の映像システムを確認しよう

  3. ミキサーやパソコンなど内部のシステムを決めよう

Q:なぜこの順番ですか?
まずは何をやるのかを確認してなにがあるのかわからないと想像でシステムを組まざるを得ません。
ということで上記1,2,3の順で実例を元に紹介します。

1.主催から要望を聴こう

まずは主催さんや発注者に要望を聴きましょう。「とりあえずVJしてくれ」であればこのページを閉じても大丈夫です。

…そうでない/そうでなさそうな場合は以下の通りです。

  • 歌唱やライブがある

  • 何かしらの公式案件

  • 著名なDJや明らかにロゴを持っているDJ

こうなると不安です。簡単な方から確認していきましょう。

→著名なDJや明らかにロゴを持っているDJ 現場によりますがロゴデータをお持ちの場合、それを活かすか活かさないかは演出方針によるかと思いますが、主催にロゴデータを要求しましょう。

*依頼主の許可ナシに直接メールするなどはやめておきましょう。出演するイベントに対して主催とあなた、二つ連絡しなければならない事態となり、アーティスト側は「誰に連絡すればokなんだ」と困惑させてしまう可能性が大です。もちろん懇意にしていたりですとか、DMグループで問い合わせのハードルが低いなど、そうとは限らないケースもあります。また、すでに持ってるロゴも念のためこのまま同じのを使用して良いかも確認するのがスジです。いつのまにかロゴが変わっててドエライ目に合う、などという事態は絶対に避けましょう。事前確認無き者は死にます。

(追記)ロゴの出し方などについてはそれぞれのソフトで違いますので省略します。あくまで私の場合ですが、サイズ感の調整をする場合はillustratorで1920*1080の透明画像として、真ん中にロゴを置いたりします。余力があるときはモーションにしたりします。

ロゴ自体はずっと出しっぱなしにしたり、要所要所で出したりなどがありますが、それは個々人考え方がございますし、正解は無いです。僕も状況により変えています。名刺と同じ(だと思っています)ですので失礼な使い方だけしないようには気を付けましょう。

→公式案件である/ライブがある
セットリストを要求しましょう。ギリギリまで出ない可能性がありますので、締め切りを設けるのがおすすめです。
(とはいえマネージャーさんの業務は想像を絶するケースが多く、兼任している場合連絡すら難しい場合があります。情報が来ないからキレる、ではなく、こちらも事前に何を決めなければならないか整理してから必要最低限の負担で、かつ早期の連絡で済ませるようにできると良いですね)
可能であればセットリストの書式を作っておくとこちらでコントロールしやすいです。 私の場合ではこんなのを作って展開しました。

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1PxqvtajmjtR1ntFKQYrTXjc4z_E_LMSwOmBZRZR2gYQ/edit?usp=sharing

ポイントは
・MVや指定映像の使用の有無
・タイミング
です。
こうするとMV出せるんだ、お願いしようかなとはなりますが、当日「そういやこの曲MVあるから出してもらお♪」と現場でDVDを渡されるような悲劇はある程度防止できます。*それでも対応できるVJさんを私は心の底から尊敬しています。いつもありがとうございます。

他は主催とこうしてやりとりをしているうちに
→「転換時に演者を紹介する映像(いわゆるアタック映像)」を出して欲しいとか、
→PVを最初に出して終わったら暗転して欲しい、
などという要求が判明したりします。この場合、音声も同時に音響へ出す必要がある、などの判断が可能ですね。(短い映像で耳だけで同期を取るのは至難の業)こうして要求仕様を詰めて行きます。

  • DJターンは自由にVJして良い(ロゴあり)

  • ライブがある(セトリのこの曲はMV出して欲しい)

  • アタックの映像があり、音響さんに音声を送る、

  • 自分の他にVJさんが二人いる

    今回はこういった例で進めてみます。


2.会場の映像システムを確認しよう

会場にはさまざまな映像表示機器があります。ここでは3例紹介します。

  1. プロジェクター
    VJとしては最も遭遇するケースが多い機器かと思います。
    壁面に映像を投影する機器です。
    インチあたりのコスパは高い気がします。
    近年は16:9の機種がほとんどですが、場合により4:3で出している現場もあるかと思います。

  2. 液晶テレビ(ディスプレイ)
    いわゆる普通のテレビです。一枚だけのケースや何枚も使って1枚のように見立てて使用しているケースがあります。
    光源としては面一帯で光ります。
    基本的に16:9の集合体です。

  3. LEDパネル
    小さいLEDがたくさん集まったパネルです。黒以外の映像が赤青緑の3色の度合いで光ります。

    それぞれの特徴やメリットデメリットありますが、個人でLEDパネルを導入するにはをうんうん考える人は本企画の読者にいないと想定されるため、省略します。またどこかでまとめられたらいいですね、、

ただ個人で持つ可能性があるものとして、プロジェクターについては中古や激安で構わないので持っておくと色々(マッピング)の練習になるのでおすすめ(?)です。
基本的には投影距離、会場の規模、画面の大きさを割り出して、前の方にしか置けないのか、後ろの方に置けるのか、を考えると良いでしょう。
設置の仕方も色々あります。プロジェクター台、スピーカースタンドに手製の台、箱のPAブース脇(事前調整必須)、下から打つか上から打つか、など。

上記のプロジェクター設置や事前確認の際、会場図面が参考になりますが、基本的には一度現地に事前に遊びに行くですとか、実際の既設機器の光り方を確認すると良いでしょう。事前にこの日遊びに行くので見せてもらえませんか、とメールするのも手です。断られたら仕方なし。
意外と狭いな、とかここはお客さん通るからダメだな、とか色々見えます。現場に行きましょう。現調は大事です。

さて、話を戻して、自前で映像機器を用意しない場合は会場の機器仕様に合わせる必要があります。(というか、基本そうです)

1・2プロジェクターの場合

 基本的にHDMIそのまま接続でOKなようにしている場合が多いです。
ただ、2024年12月現在、HDMIスイッチャーまで完備している箱はあまりありません。(上流でスイッチャーがある、というケースもありますが、、基本的にHDMIケーブル一本だけくれる、というケースがほとんどです。)
裏を返せば責任分界点がそれだけ明確だということでもありますが、、
スイッチャーの有無を事前に確認し、VJが複数人いる場合はこちら側でVJミキサー(スイッチャー)の調達を検討しましょう。

3 LEDパネルの場合
 
LEDパネルが複数枚ある場合、LEDのマッピングが必要になる場合があります。例えばこんな画像が渡されます。

画像:LEDマッピングシートの例。

これをマッピングソフトで読み込み、映像をこんな感じで、、、

画像:Madmapperを使用したマッピング例。ちょっと手抜きをしているので微妙にずれている

と、こんな風に映像を一度こんな風にお弁当箱に並べて出すとそれぞれのLEDに出てくる、というのをやっている箱もある。こういうシステムははちゃめちゃに高い。海外から仕入れても高い。管理も大変。

我々VJ側で気にしなければならないのは

  • この対応を要求されるかどうか
    ステージ下のLEDに常時お名前を出したい、と言われたらこのようなマッピングソフトで対応することになる。

  • 誰がマッピングするか、全員でマッピングするか、そもそもしないか
     マッピングするソフトが誰か一人が持っている場合、その人に映像を送り、持っている人はその映像を受け取る必要がある。
     ただ、全員が持っていたらそれぞれがそれぞれの方法でマッピングすれば良いので楽。だが、、、上の箱の例ではマッピングシートが「4K画質」である。つまりVJの映像を4K対応のスイッチャーかミキサーで切り替える必要がある。そしてそのミキサー・スイッチャーはまあまあ値が張る。
    ない場合は仕方がないので誰かが集約する必要がある。

    あまり演出上意味がないな、と判断した場合はマッピングしない、というのも手である。箱側で通常のフルHD映像を受け、ちょうどよくマッピングしている手段を確保していないとは考えずらいので、最終的にどうするかは主催と相談しよう。そのための判断材料(通常の映像を受けれるかを箱に確認する、主催に相談する、現地確認する)を事前に揃えるのも大切。

今回の例では上の画像のようなLEDのある箱で、マッピングは特にしないものとして進めます。(

こうして、何を、どこに出す が決まったところでそれをどう実現するかを考えましょう。

この段階で整理できた仕様

  • (入力)DJターンは自由にVJして良い(ロゴあり)

  • (入力)ライブがある(セトリのこの曲はMV出して欲しい)

  • (入力)アタックの映像があり、音響さんに音声を送る、

  • (入力)自分の他にVJさんが二人いる

  • (出力)出力先はLED

  • (出力)マッピングは特にしない

3.ミキサーやパソコンなど内部のシステムを決めよう

上記で整理できた使用を元に考えると

  • (入力)DJターンは自由にVJして良い(ロゴあり)
    →VJ機材持ってくる(それはそう)

  • (入力)ライブがある(セトリのこの曲はMV出して欲しい)
    →素材を再生できるようにする(素材の要求、適切な形式に変換)

  • (入力)アタックの映像があり、音響さんに音声を送る、
    →叩き用のPC/プレイヤーを用意するか検討する

  • (入力)自分の他にVJさんが二人いる
    →映像ソースは自分含めVJが3つ+1(叩き用)

  • (出力)出力先はLED
    →HDMI出力は一つ

  • (出力)マッピングは特にしない
    →ビデオスイッチャー(ミキサー)から直出しでOK

とすることができます。ここまでくるとシステム図が引けます。例えばこんなのです。

画像:システム図の例。機器構成図とも。映像や音の入り口から出口までどのように流れるかを表した図。

以下上記元ファイルです。

他にも方法はたくさんありますが、このようにシステム図を作っておく事のメリットとしては

  • 関係者にこのようなものを準備しますよと一発で伝えられる。

  • できること、できないことが瞬時に判断できる(システム内にDVDプレイヤーがない、など

  • 会場の音響・照明や映像の担当者が何を準備しておけば良いのか判断できる。ないものは無いと相談できる。

  • 各VJが何を持って来れば良いのかハッキリする

などが挙げられます。また、こうして必要なものが整理できると
設営時間に全て設営できるかどうかが大体わかります。主催と相談して入り時間を早められないか、(その分箱のレンタル費用が増加してしまう場合もあります)NGであればどこを削るか、などが判断できるようになります。

今回HyperDeckを選んでいるのはPCよりも安心感がある、という理由でした。もちろんPCでもOKですが、専用機器の安心感には変え難いです。これはミスが許されにくい現場などでこうした専用機器を用いるのが良いでしょう。

また、音楽に合わせてピッタリビッチリと合わせなければならない時は、音楽の再生タイミングに合わせて時間の信号を送るシステムを提案すると良いかもしれません。(SMPTE、タイムコードなどで検索)とはいえVJが呼ばれる現場は悲しいかなそこまでの予算がないケースもありますので、ヘッドフォンとVJソフト側で細かい調整ができるようにしておくと良いやもしれません。

何がともあれシステムは組めました。
さて、組んだシステムは現場で使えるのでしょうか。


システムチェック

そのシステムは予算内に収まっていますか?

金をかけて安心は買えますが、自腹を切るほどではないかもしれません。投資と割り切って買うもよしですが、ほどほどに・・・

そのシステムは当日の他のVJに説明できますか?


あなたしかわからない崇高なシステムを組むのは全然OKです。腕のみせどころなので、、!ただ、急な尿意、緊急対応、現場では何がおこるかわかりません。あなた自身のVJシステムを除いて、ポン出しプレイヤーなどの全員が共通で使用するものやスイッチャー、マッピングの集約PCなどは他の人でも簡単に扱えるようにしておくと良いでしょう。事前に操作方法をスプレッドシートで共有したり、簡単にしておくと何より事故防止、操作ミスが減ります。目的と手段を履き違えないようにできると良いです。シンプルでカンタンは身を守ります。

そのシステムは当日の設営時間内で設営できますか?


マッピング、3面だし、LEDテープを飾る、アナログテレビを積み重ねる、レーザーと同期を取る、アイデアは無限大です。しかしそれを30分でやれと言われたらどうでしょう。この辺りは事前に主催者や関係者としっかり相談しましょう。そして無理のないプランを立てましょう。
当日のタイムスケジュールを作って事前にスプレッドシートで共有するのも良いと思います。

いただいた映像データはVJソフトで再生できますか?


mp4は地獄です(状況による)
HAPだのDXVだの色々ありますが、各ソフトウェア、ハードウェアの機材により最も得意とする動画形式は異なります。ソフトに合わせて映像データは事前に変換しておくことを強く推奨します。(Qlabも推奨コーデックあります)
特にmp4/HEICはよく使われますが、その容量の軽さとは裏腹にPCに対する負荷が大きく、音声再生が遅延したり、PCが処理落ちしたりなど、大変な目に合うケースがしばしばあります。事前に変換する、音声を扱うPCは分ける、そもそもpcにやらせないなどリスク分散に努める方が良いでしょう。
準備を怠ると死にます。

問題発生時の対応はどうしますか?バックアッププランはありますか?

いくら事前に頑張ったとしてもダメな時はダメです。酒をかけられる(本当にやめてください)、野外で熱暴走、映像止まった、、色々あります。(涙
その時にもし音声再生を任されてしまっていた場合、音声だけは止まらないようにするとまだ軽症で済む場合があります。音が止まるとやばいです。そうなった場合に他のVJさんに再生を依頼する、PC再起動で準備が整い次第再度頭から再生するなどの対処が考えられます。そのすり合わせをしておいたり、システム的に二重化(同じシステムを同時に動かし、問題発生時に切り替えて対処する)するといった対応もあります。リスクを考えた時にどう対処するかを決めておくと安心度が違います。

(追記)電源容量は大丈夫ですか?

映像(音響)機器はコンセントにつないで使います。
コンセントの口はどうにかなるでしょう。しかし、テレビや照明などの光り物をたくさんつなぐ場合、電源容量に注意しなければなりません。
最高の演出も、火災を引き起こしたらおしまいです。
一般的なコンセントは15A(アンペア)まで流せます。Wで出すと100x15=1500Wです。接続する機器の消費電力を何となく把握しておき、消費電力が異様に高い機器がある場合は事前に電源容量を計算するなど確認しておきましょう。

ちなみに、「コンセント」は一つの回路に複数ぶら下がっているイメージです。その回路にはブレーカーが設置されており、一般的には20Aとなっています。
詳しくはこのサイトが一番わかりやすいので見てください。
https://panasonic.jp/support/useful/basic.html

状況により電源車の手配、といった事態になる場合もございます。
http://www.eee-staff.jp/rental-plan/light-up.html
・・・が、これらのケースはあくまで自分が照明器具レベルで持ち込んだ場合ですので、そこまでの事態になるともはや個人の手には負えないはずです。取り急ぎ気にすべきはコンセント1個口の容量を超えない、に尽きます。

なお、たま~~~に150Vや200Vのコンセントが引いてある場合があります。流石に端子の形状が異なる筈ですが、150V、120Vの場合は事故防止で色を変えているくらいでしょうか、、
100Vの機器を違い電圧の、特に200Vとかに入れると故障の原因になります。不安な場合は現場にテスターを持ち込むのもよいかもですね、、
、、、ここまでくると本当に何をしに来たのかとなりますが、、、

最終確認

こうして組めたシステムはなるべく早く展開しましょう。
早ければ早いほど欠陥が指摘された場合の対処が早いです。
なんとなくどうにかなるでしょう、はよほど懇意にしている箱、VJが一緒の時だけにしましょう。なんとかなるはなんとなく死ぬ

トラブルシューティング(追記)

現場で考えたシステムが100%動くことに越したことはないのですが、映像が出ない、などといったことがあります。その時、システム図を作っておくと対処もカンタンですシステム図の上流からトラブルを確認していきましょう。

映像が出ない
まずはVJPCから映像が出ているか確認しましょう。ミキサーのプレビューモニターは一発で確認できるので重要です。でていない場合、ポートの差し替えやケーブルの交換を試しましょう。それでも出ない場合、PCの出力解像度設定が正しいかも確認しましょう。ミキサーにはフリーズ機能がある場合もあります。フリーズしていると他の映像も変化しません。
特に上流側で問題のない場合は会場のプロジェクターやディスプレイとの通信に失敗しているケースも、、
過去記事ですがこんなこともありました。

それをある程度防止するためにUpDownCrossがあると万一の際のお守りになります。HDMIは案外信用なりません。HDCPのバージョン違いやEDIDの通信失敗であっさり絵が出なくなります。上流から下流にかけて考えうる可能性を順番に潰していきましょう。持ち運べるモニターがあると、ここまでは映像が来てる、という切り分けができるので便利ですね。
システム図内の全ての可能性を潰し切れたらその先は箱の責任です。迷いなく相談しましょう。

映像が乱れる
対応していない形式で通信している可能性があります。特にリフレッシュレートを固定にしていると発生しやすいです。そのような設定を触っていませんか?上流から各機器の改造度設定やリフレッシュレート、他のPCでも発生するかを確認しましょう。

映像の色が変
ホワイトバランスが乱れていたり、何かしら色を変えるエフェクトが入っていないか確認しましょう。MVなど映像を出すときは特に。

音に対して映像が遅れている。
映像機器を挟めば挟むほど遅延します。
そのことを踏まえて音声を遅延させるなど対策をとりましょう。ただ、マスターにディレイのついているミキサーは希少です。最悪目で見て合わせるのも手かもしれません。

トラブル発生時ほど焦りますが、焦るとさらにミスります。落ち着いて対処しましょう。ダメだった時は謝るしかありません。

終わりに

長文お疲れ様でした。かなり重たい内容でしたが、実際に困った内容を全部書きました。VJというよりコミュニケーションの方法ですが、ぶっちゃけそうです。。しかし、こうした事前の準備をしっかりしておくことや演出の相談をする場があると、より良い演出に繋がったり、準備に時間を避ける時間が増えるのは間違いございません。
無理は禁物ですが、、、皆様のより良いVJライフを心よりお祈りしております。

結局

1.準備を怠ると死ぬ
2.なんとかなるはなんとなく死ぬ
3.事前確認無き者は死ぬ
4.シンプルでカンタンは身を守る


*一応設備音響でご飯食べていますのでそのあたりの相談もお気軽にご相談ください。(今回はVJなので、、

**もちろん他にも方法はたくさんあります。私の書いた方法が正しいわけではありません、システム図はネットワーク屋さんですと状態遷移図とか論理構成図とか書き方や考え方が根本的に異なります。この書き方が絶対ではありませんのでまずはご自身のVJシステムの構成図を書いてみるのも良いでしょう。ツールはなんでもいいです。

*3 昨今では映像を遠隔で飛ばしたり(SRT)とかグリーン抜きとか色々ありますが、その記事は今回の本質とは関係ないというところと、今のところ自身がないので書くよていはありません、、一度そういうシステムを組んでみると良いかもですね、、

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