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非営利団体インタビュー@加賀市女性協議会

8月20日、加賀市女性協議会の会長、納谷様にインタビューさせていただきました!

みなさん、「婦人会」は一度は耳にしたことがありますよね。各町のまちづくりを担う女性中心の任意団体です。現在加賀市では、市内21校下、875人の方が入会されています。 加賀市女性協議会、通称「女協:じょきょう」はその各婦人会の上位組織であり、【 加賀市の女性の社会的変化に対応し得る能力の啓発と社会的地位向上、ならびに地域連帯意識を高めることにより、加賀市の発展に寄与すること】を目的として活動されています。

赤十字チャリティーバザー、愛のタオル運動(家庭の不要タオルを回収→分別→再包装→福祉施設に慰問し配布する運動)、環境活動(生ごみ回収ボックス写真2枚目の販売)、市の諮問機関(子ども分科会、福祉審議会などに女性代表機関として参加)での意見提案、保育園での交通安全教室、昆布の共同購入など多岐に渡って事業を展開されています。

今では市が担っている廃油の回収・生ごみ回収・有料ごみ袋の販売は、元々は女協がCO2削減のための市民活動として始められたそうですよ!(全国表彰もされたそうです!写真3枚目) 「北陸の女性(母親)はよく働く」「女性就業率が高く世帯収入が高い」ということをよく耳にします。私も幼い頃から 母や祖母の姿を見て、「外でも家でもよう働くなぁ」と感じていました。

でもよく考えてみると、それは「ジェンダー格差がない」「男女共同参画」のライフスタイルが昔から実現している先進的な地域だからというわけではありません。稲作地方特有の従順な働き手としての女性の立場、また伝統や宗教が色濃く残り、「お上」や「家長」への態度が重要視され、色んな場での同調圧力に対して空気を読むことに神経を遣い続ける、保守的な文化風潮が地域社会、つまりは人々の意識の根深いところまで浸透しているからなのではないだろうか、「働き者の加賀女性」=「言うことを聞く従順な女性」という意識が存在しているからではないだろうか、と考えるようになりました。

「各地区のまちづくり協議会のなかで婦人会が声を上げないと、女性の視点、女性の声はまちづくりに反映されない」とある方がおっしゃっていました。 だれかにお任せではなく、また、女性の意見を取り入れているというポーズに甘んじることなく、「働きものの加賀女性」にとっても「本当に住みよいまち」となるべく、社会に参加し、自分たちの手で作り上げていくことの大切さをお話を伺っていて強く感じました。そのためのひとつの形を覗かせていただいたインタビューの時間でした。

納谷さま、貴重なお話をどうもありがとうございました!

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