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ドラマ日記『青天を衝け』(第7話)ほか&(初回)&新ドラマ『声春っ!』

“日本資本主義の父”と呼ばれる、渋沢栄一(吉沢亮さん)の激動の人生を描く、大河ドラマ第60作『青天を衝け』の第7話。『ひよっこ』藤野涼子さんと『これっきりサマー』岡田健史さんが登場

栄一は千代(橋本愛さん)と気まずい関係が続いていた。さらに喜作(高良健吾さん)が千代を嫁にもらいたいと言い出し、栄一は動揺する。一方、江戸では、老中・阿部(大谷亮平さん)が亡くなり、幕府は大混乱。慶喜(草彅剛さん)を次期将軍に推す声が、日増しに高まる。

冒頭、本編映像からすぐに家康(北大路欣也さん)がカットイン。今回の肝となる漢詩を、現代語訳セリフで伝えることを説明。漢詩の味わいが大きく失われて残念ながら、TLを見る限りおおむね好評。良し悪しは別にして、わかりやすさ重視の姿勢に貫かれています。篤姫「あちゃ」とか(笑)。

千代と喜作の縁談がすすむ中、長七郎(満島真之介さん)の手紙で、栄一が自らの想いに気がつき、山頂での漢詩からの千代へのストレートな告白「お前が欲しい」という流れ。江戸編は今回はスルーしておきます。

「青天を衝け」は序盤早々のタイトル回収であると共に、きれいに言えば、激動の時代への栄一の気構え&千代への熱い想いの表現。大森美香さんの隠された意図を察すれば、艶福家&性豪で知られる渋沢栄一という人の性的衝動(=生きる力)の強さを表現で、今後の伏線としたのでしょう。

続いて、28日からスタートした6夜連続ドラマ『全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの』の初回。壇蜜さんの夫としても知られる、漫画家・清野とおるさんの原作を、ムロツヨシさん主演でドラマ化。脚本はヨーロッパ企画の上田誠さんらが務めました。

東京・赤羽在住の漫画家・セイノは、ふと地図を見て「知らない街ばかりだな」と思い立ち、そこで見られる光景・人・物語を知らないまま死んでいくのは「なんか嫌だー!」と叫び、赤羽を飛び出し、ほど近い「上中里」へ。スナックなのか喫茶なのかよくわからないレトロな店で出会ったのが…。

東京23区屈指の閑散駅といわれる「上中里」。東京在住歴4年の自分も初耳な地名。原作では8番目のエピソードである「上中里」を最初に持ってきたのは、主人公が住む赤羽に近いということと、『山田孝之の東京都北区赤羽』(2015)の地続きドラマという立ち位置を強調したいからなのか。

駅スグの立ち飲み、老舗喫茶、くまモンとピカチュウも奉られる神社仏閣、かつての商店街に生き残る青果店、 旧古河庭園、カラオケもできる町食堂という、どこにでもあるといえばどこにでもある街を、勇者ヨシヒコ風演出でぶらりという趣向。

赤瀬川原平さんの「路上観察学」のごとく、多くの人たちが見過ごしているもの、ごく日常的な風景の中にも”発見”があり、そこに“面白さ”を見いだせれば最強。人が集まりそうなところへ行く必要もなければ、群れる必要もない。今こそ、「一人ぶらり」。

最後は、4月28日からスタートする新ドラマ『声春っ!』について。アイドルグループ日向坂46の連ドラマ第2弾で、前作『DASADA』(2020年)と同じく、企画・原作は秋元康さん。脚本は、昨年秋に大きな話題を集めた『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』の吉田恵里香さん。

うまく喋れないことにコンプレックスを抱えるめいこ。心の拠り所である金閣寺炎上の漫画『涙色戦記』がアニメ化されることを知り、自分を変えるために、きらめき声優学園に入学する。登校初日、教室の個性豊かなメンバーたちは、めいこと同じ学生寮、ドレミ荘のメンバーであったことを知る…。

主人公・めいこ役の佐々木美玲さんをはじめ、日向坂46からは丹生明里・渡邉美穂・金村美玖・河田陽菜・高本彩花・松田好花・上村ひなの・潮紗理菜ら(敬称略)が生徒役で出演。

また、めいこたちが通う、きらめき声優学園の校長に山寺宏一さん、学園講師を平野綾さん、めいこの祖母に戸田恵子さん、人気マンガ家で「涙色戦記」を連載する金閣寺炎上に竹中直人さん。



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