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ドラマ日記『春の呪い』(初回)&『コントが始まる』(第6話)ほか

売れないお笑いトリオ・マクベスと、彼らのファンになるファミレス店員・里穂子(有村架純さん)らが織りなす青春群像劇『コントが始まる』の第6話。シリアス回だった第5話から一転、潤平(仲野太賀さん)が報われました。

トリオ解散を事務所に告げたマクベスの3人。そして共に暮らすことに見切りをつけた中浜姉妹。その20代後半の5人は……なぜか一緒に中華料理屋で夕方からお酒を飲み、ご飯を食べていた。一方、その会に呼ばれていた奈津美(芳根京子さん)は残業続きで参加を断り……。

結局、酒屋を継ぐことになった潤平でしたが、奈津美との格差を考え、関係を終わらせた方がいいのではと悩む前半。高校時代の奈津美への「723」告白が青春ドラマティックに描かれ、その後、潤平の足臭い伏線回収となる、奈津美による浴室サプライズ。親への挨拶OKで、幸福な結末でした。

ブランコのシーンが多用される本作。今回も、酔った里穂子が「アルプスの少女ハイジ」を歌いながらブランコを漕ぎつつ、春斗(菅田将暉さん)に絡む展開。面倒くさそうに対応しつつ、「(就活上の)里穂子先輩」と呼ぶあたり、ずいぶん距離が縮まってますね。

次は、名門国立大学の広報担当・真(松坂桃李さん)が、次々に巻き起こる不祥事に振り回されるブラックコメディ『今ここにある危機とぼくの好感度について』の第4話。

帝都大が命運を賭けた次世代科学技術博覧会の予定地で、謎の虫刺され被害が続出。会場近くには吸血昆虫を飼育する足立准教授(嶋田久作さん)らの研究室があり、疑いの目を向けられるが、内部調査で異常はないと報告される。そんな中、澤田教授(池田成志さん)が真に衝撃の事実を伝える。

総長がいう「この組織を信用しない方がいい」「都合の悪い真実は必ず隠される」の、組織を政府・行政、博覧会を東京五輪、謎の虫刺されを例の感染症と読み替えれば、驚くほど今の日本そのもので、ブラックコメディのフリをした社会派ドラマとして実に秀逸。NHKも現場は頑張ってるなあ。

残念ながら、来週で最終回(全5回は短すぎる)。自分の命が危険に晒され、さすがに目覚めたらしい真が来週は大活躍!?第2話のみのり(鈴木杏さん)のように、残念な結果となるのか、それとも希望のあるラストのなるのか。楽しみに待ちたいと思います。

最後は、妹(桜田ひよりさん)を亡くした姉(髙橋ひかるさん)が、妹の婚約者から交際を申し込まれる、情念のラブストーリー『春の呪い』(初回)。

立花夏美(髙橋さん)と妹の春(桜田さん)に舞い込んだ柊冬吾(工藤阿須加さん)との見合い話。冬吾は遠縁にあたる相馬財閥の分家、柊家の三男。冬吾の母・聖美(高島礼子さん)が目を付けたのは春だった。

冒頭から、夏美と冬吾の先々をネタばらしするスタイル。序盤は夏美と春の母親が亡くなった子役パートで、髙橋さんの幼少期は名子役の白鳥玉季さん。髙橋さんと桜田さんの年齢が近いためか、ちょっと姉っぽく見えないかなあ。喪服は映えますけどね。

テレ東「サタドラ」枠第二弾となる本作。前作の『私の夫は冷凍庫に眠っている』もそうでしたが、ちょっとホラーテイストでやっていくのかな。ラスト、棺の中の亡くなった春が夏美の手を掴む演出は、幻影なのでしょうが、今後も似た手法を使ってきそうですね。


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