地位確認等請求事件
1 事案の概要本件は,被告に定年再雇用(1年更新)をされた原告が,雇用契約を一度更新され,更新後の雇用期間中に被告から売上減少を理由に解雇を通知されたにもかかわらず,被告に期間満了による雇用契約終了であるかのような書面を作成された事案である。
原告は,①解雇無効を求めると共に,②雇用期間の満了に該当するとしても雇止めが無効であることを主張するものである。
また,予備的に,③仮に被告の主張のとおり実質的には合意退職であったとしても,原告の退職の意思表示は錯誤により無効であること