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顔の見えない学生と授業する

Zoom で授業していると、顔を見せない学生が必ずいる。

大人数の場合は、まあ仕方ない。

けど、ゼミの場合には顔を見せてほしい。表情が見えないのはやりにくい。

御簾の向こうのおひぃさまと話をしているようなみじめな気分にもなる。


なにより、釈然としないのは、

「あなたは、就活の面接でも顔を見せないのですか? 就職したあとも見せないのですか?」

ということだ。


「いや、お金をもらったら僕だって/私だってちゃんとやりますよ」

ということなのかもしれない。あ、そう。

そういう言い方は、「僕は/私は、そういう人間なんです。状況と相手に応じて、態度を変える人間です」という宣言にしか聞こえない。


実際、院生の中には、外国から応募してきて初めましての面談のときにはカメラオンやった人もいるわけで、そういう人がいま堂々とカメラ消してる。最初の面談で顔なかったら、合格してません。


というようなことを言っていても仕方ないのでこんなところで愚痴っているわけなのですが、次回から、個別指導のときには、顔を見せない学生にはこちらも顔なしで話をすることにしようと思う。


真っ暗同士の会話。電話やん。


まあ、発表の資料があるから電話ではできないのでZoomでやるのだけれど。


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