見出し画像

生活家電のランニングコスト・洗濯機編

はじめに

 食洗機編の続きです。前回では食洗機が125万/10年の爆アドを生み出していましたが、今回はどうでしょうか?

結論から

 ドラム式洗濯機は縦型洗濯機+天日干しに比べて10年で16万の節約になるようです。
 あれっ。前回と比べると結構地味。とはいえドラム式が優秀でした。

前提条件

・人の時給:2000円 (やりたくない家事は残業扱い。3割+α増し)
・使用頻度:週3回
・家族構成:2-3人想定、洗濯MAX容量10kg以上の洗濯機から
・作業速度:あかすずめ水準
・対抗馬 :縦型洗濯機+天日干し(常に晴れ)

・そのほか:
 我が家はドラム式洗濯機に特化した結果、洗濯物を畳むのをやめました。基本的にドラム内に乾いた洗濯物を放置するか、家族ごとの「洗濯済みカゴ」に分配して入れるだけにしてます。細かいことは別記事にするつもりですが、衣類もその運用向けの物を選んでます。公平のため、対抗馬の縦型も干したあと畳まず各カゴに分配するものとして考えます。

検討内容

 以下、検討用にまとめたスプレッドシートです。これについて細かく説明していきます。
(個人的なコメントはカッコでくくっておきます。)

1.導入コスト

 購入する場合は、どちらも本体+設置工事のコストがかかります。洗濯機の設置は素人には厳しいので業者に発注です。大抵購入店で発注できます。
 ・ドラム式:235,800円 https://kakaku.com/item/K0001186546/
 ・縦型  :  89,780円 
https://kakaku.com/item/J0000030079/

 今回比較対象に選んだのは上記の洗濯機。ドラム式は我が家の1世代後継モデルです。ここから洗剤の自動投入機能が付きました(超ショック・・・この機能があると時短かつストレスフリーになると思います)。

2.耐用年数

 だいたい7-10年くらいが耐用年数とのことでした。ここでは計算をkにするために10年を耐用年数として計算します。
参考:https://at-living.press/item/8295/

3.作業時間

 それぞれ1回あたり。1日分をまとめて処理するとして考えます。
 ・ドラム式:計4分 (稼働1分+取り出して分配3分)
 ・縦型  :計11分
(稼働2分+取り出して干す5分+外して分配4分)

(どちらも私の場合です。ドラム式だと、スイッチ入れたあと乾燥フィルター掃除を毎回やります。排水フィルター掃除もありますがこちらは年1回くらいだし数分で終わるのでノーカンです。縦型も糸くずフィルターを掃除する必要があったはず。週1回想定ですが、こちらもほとんど時間はかからないと思うのでノーカンにします。対抗馬には甘め裁定。)

4.人件費

 上の時給と作業時間の数値から人件費が算出できます。
 ・ドラム式:133円/回 (=2000(¥/時間) x 4/60 (時間/回) 、以下同じ)
 ・縦型  :367円/回

やっぱり人件費が高い。234円/回の差です。前回と違って毎日ではなく週3回稼働の想定なので注意です。)

5.電光熱費

 以下、価格.comのスペックタブに書かれてあるデータです(マジ便利)。
 ・ドラム式: 39.1円/回
 ・縦型  : 29.6円/回

(電光熱費は安い。特にドラム式は節水効果があり、縦型より10円/回ほど水道代を節約できているのも地味に効いています。まあ人件費がケタ違いなのであんまり意味ないんですが・・・。)

6.備品費

 数月毎~数年毎にかかるメンテナンスの費用です。洗剤や柔軟剤はどちらでも同じものを使えるので今回は計上しません。
 ・ドラム式: 40,000円/10年
 ・縦型  :   2,020円/10年

 ドラム式では業者掃除(2万円)を10年で2回依頼。ダクトのホコリを取るのがすごく大変で分解までしないといけません。こちらは無理せず業者発注。大体4年目、7年目に依頼するイメージです。(10年目はどうせ買い換えるし・・・。)
 一方で、縦型は年1回クリーナーを使って自分で洗浄します。これはかなりズボラめな設定です。ほぼ手間がかからないので人件費はノーカンとします。

7.10年間のトータルコスト

 メインの部分です。上記の数値を10年分に換算して考えます。
 ・ドラム式: 548,515円/10年
 ・縦型  : 711,674円/10年

 というわけで、10年間の差分は163,159円です。
(今回は本体の価格差が15万円近くあった上、稼働頻度も週3回と食洗機の半分弱にしたためか、人件費差の影響が弱くなっていきました。とはいえかなり縦型に甘めに設定したので、使用頻度がもっと高くなればアドがどんどん取れると思います。ちなみに時給を1000円計算にすると縦型が2万円ほど節約になり逆転します。参考までに。)

8.費用外項目

 今回はコストを軸に検討しましたが、そこに盛り込めなかった要素を列挙しておきます。どちらにもメリット・デメリットあるので、コスト面の差を加味した上でどこまで許容・希望するかも検討に値します。

ドラム式メリット
・洗剤を測る必要なしで一発操作で乾燥まで終了。
・開始時間や干す時間、天候を気にしなくて良い。
・冬場のお風呂上がりに温かいバスタオルが取り出せる。
・大物衣類が入れやすい。
・上に物が置ける。
ドラム式デメリット
・おしゃれ着やワイシャツなどは洗濯脱水まで。乾燥は室内干しなどに。(乾燥機OKなワイシャツにしている上、我が家では使う頻度が少ない。)

縦型メリット
・コンパクトなので設置しやすい(今回の比較なら幅4cm奥行き10cm)。
・稼働し始めぐらいなら衣類を追加できる。
縦型デメリット
・衣類が絡んで痛みやすい。
・洗濯槽がカビやすい。
・縦型の乾燥機能は補助レベル。普通に使うと無茶苦茶痛むし生乾き。
・雨で洗濯し直すリスクがある。
・冬場マジ寒い。乾いた衣類も冷たくて悲しい。

(ドラム式洗濯機のメリット、衣類をぶん投げてスイッチ入れたら完全に開放される感覚は本当に素晴らしい。しかも天気も洗濯上がりに合わせて予定を合わせる必要もない! 洗濯に縛られた予定合わせから開放されるのがコスト面もを含めても最大のメリットだと思います。とはいえおしゃれ着などでは結局手干しじゃん!という人にとってはイマイチかもしれません。

 一方、縦型の物理的にコンパクトであるメリットも見逃せません。洗濯機を新設する場合は自宅の防水パン寸法に合わせて機種を選べばいいですが、洗濯機を抱えて引っ越しをする場合はそうも行きません。引っ越しの場合は、防水パンの寸法だけでなく、エレベーターに入るか、洗濯機置場までのドアが通れるか、水栓の高さは十分あるか、などいくつも考えないといけない点があります。実際、かなり無理してドラム式洗濯機を入れたので我が家の脱衣所はかなり狭いです。)

終わりに

 ちょっとビミョーな差になってしまいましたが、やっぱり人件費がめちゃくちゃ高くつきます。個人的には洗濯律速な予定から開放されるし安くつくなら最高じゃん!と思いますが、どうでしょうか。
 まとめてみて思ったのは、衣服はコスト以外にも手持ちのレパートリーや性差などが大きく影響を与えてくるので検討が複雑だな、ということです。このあたりは生き方にもよるので、自分との折り合いの付け方が大事ですね。

大体けてるのおもちゃとおやつになります。