グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その62 科学界1
権利表記とか
権利表記
この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。
■表記法 Ver.1.02
この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。
表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。
平行サプリ紹介その62 科学界1
科学界の紹介である。
科学界は投影体でいうところの地球人に相当するが、混沌や魔力というような特別な力が存在しないことで純粋な技術の進歩が促進された世界ということにしている。
◆混沌も魔力もない世界
混沌も魔力もない世界というと、地球に住んでいる我々からするとごく一般的な世界だが、創作では特別な力のある世界というのはとにかく多い。そのため、多種多様な世界を分類すると、特別な力のない世界というのは類型のひとつとなってしまう。そうなると、何らかの力があることが普通で、何もないことのほうが特別な世界となるのである。こうした世界が、特別な力による発展が見込めず、科学に基づく発展を遂げた世界、もしくは、科学に基づく発展を遂げる可能性のある世界が“科学界”である。
そして、科学界の混沌宿しは他の投影体や邪紋使いと異なり、混沌濃度が下がるとより強い特技を使用できるようになる。
◆科学界の混沌宿し
科学界の混沌宿しがその力を最大限に発揮するのは混沌濃度の低いときである。これは、混沌の影響がない状態が内に宿す世界に近いからであり、同時に、内に宿す世界の自然律によって混沌の影響をなくしたときにも再現できる状態である。なたの自然律が世界を支配する状態では、運命は偶然が与えてくれるものから、あなたの手で、必然として手にするものとなる。
このような背景から、『ADF』では《イマジナリー●●》という名称だった特技がだいたい消える方向になっている。
科学界の特技
1ラウンド1回の判定強化に混沌具取得がついた非常に強力な特技である。
混沌具取得がついている。
シナリオ中の回数制限はあるものの、十分な性能を持つ。
《科学を識るもの》 (かがくをしるもの)
種別:混沌(自動) 最大LV:5
タイミング:判定の直前
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:4 MC:○
あなたは混沌がなく、科学が発展した世界の記憶を内包しした混沌核を宿し、進歩した科学を識っている。
あなたが行う判定のダイスを+1個する。この特技は1ラウンドに1回まで、1シナリオに[LV+1]回まで使用できる。あなたの〈専門知識:科学界〉を3レベルにし、「種別:科学界」の混沌具を[LV×2]個まで取得できる。
常時有効で3レベルになると相手の達成値を下げる効果が付くというちょっとだけ強いが、スタイルの特技としては普通ぐらいの性能をした特技である。
高レベルで取得する特技がなくなったり、《超常なる混沌》でとにかくダイスを振りたい場合に使うかもしれない。
《積み上げた経験》 (つみあげたけいけん)
種別:混沌 最大LV:5
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
科学はルールでしかない。そのルールについて議論するよりも、ときには実践を繰り返したほうがいいこともある。それが混沌や魔力に邪魔されず、効果的に行えることも科学の世界が持つ特徴なのだ。
あなたが行う攻撃のダメージに+[LV]Dする。
この特技のレベルが3になると、この特技の効果を受けた攻撃に対するリアクションの達成値を-2する。
混沌レベルが低い場合にダメージを上昇させるという強力な特技である。
ほぼ《増幅の印》に近い効果だが、制限の分使いづらい。
混沌宿しの特技と科学界の特技両方に混沌レベルを変動させるものがあるため、うまく混沌レベルを操作すれば強力な特技となるだろう。
《勝利の方程式》 (しょうりのほうていしき)
種別:混沌(増幅) 最大LV:5
タイミング:ダメージロールの直前
判定:自動成功 対象:単体
射程:4Sq 目標値:-
コスト:3 MC:○
不確定要素がなければ、勝利までの確実な手を導き出せる。この世界では混沌という不確定要素がつきまとうが、あなたの領域ではそれを消すことができる。
混沌レベルが3以下の場合に使用できる。シーン内の任意のキャラクターが行った攻撃のダメージに+[LV]D+【精神】する。この特技は1ラウンドに1回まで使用できる。この特技のレベルが3になるとこの特技は1ラウンドに2回、レベルが5になると3回使用できる。
1シーンに1回知力での判定を強化するだけというシンプルで強力な特技である。
フレーバーテキストもあって、イメージはしやすいが、どのようにしてそれを演出に活かすかとなると難しそうな特技である。
《科学知識》 (かがくちしき)
種別:投影 最大LV:1
タイミング:判定の直前
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:4 MC:○
当たり前の自然法則や論理的な考えさえも、混沌にゆがめられるアトラタンでは成立しないことがある。それゆえに、混沌のない世界での研究成果というのは小さなものでも重要なのであ。
あなたが【知力】で行う判定のダイスを+1個する。この特技は1シーンに1回まで使用できる。
まとめ
ということで科学界の特技から4つである。追加スタイルの特技は20個をそのスタイルの解説と合わせる形で4個、8個、8個という形で公開することにしているため、今回は少なめである。
今回は科学界の設定、イメージと特技である。
何の力もない世界、それゆえの観測精度で発達した技術に裏付けられた科学界という他の世界から見た科学界の特殊性を書いた。
そして、特技ではいきなり《勝利の方程式》で科学界の特殊性を出す形となった。