グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その3 セイバー

権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その3 セイバー

追加されるセイバーの特技をいくつか紹介していく。

加速する剣

セイバーのSPは簡単な言い方をすれば、戦いの中でより磨かれていく剣の速さと鋭さである。それは戦いの中でより強くなるが、戦いが終わると元に戻ってしまう。
軽武器を使うなら《鋭刃の印》を強化する《鋭刃二連の印》によって命中が強化され、重武器を使うなら《震鎚の印》によって攻撃力が強化されていくようになっている。

《旋舞剣の印》 (せんぶけんのいん)
種別:天恵 最大LV:3
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:FW
 舞うように剣を振るい、加速させ鋭さを増していく天恵。
 あなたは最大で[LV×〈聖印〉レベル]点までのSPを所持することができる。SPはあなたが白兵攻撃で敵にダメージを与えるごとに1点獲得することができ、シーン終了時に0となる(複数の敵にダメージを与えた場合、その敵の数だけSPを獲得できる)。あなたが行う攻撃の命中判定に+[SP/3]し、そのダメージに+[現在のSP]する。

《鋭刃二連の印》 (えいじんにれんのいん)
種別:天恵 最大LV:3
タイミング:《鋭刃の印》
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:4 MC:○
 より鋭い連撃を放つ天恵。
 あなたが行う《鋭刃の印》の効果を受けた攻撃の命中判定の達成値に+[SP/2]する。この攻撃を〈軽武器〉で行った場合、この攻撃の直後に、この攻撃で1点以上のダメージを与えたキャラクターひとりの【HP】を[LV+1]D点減少させる。

《震鎚の印》 (しんついのいん)
種別:天恵 最大LV:5
タイミング:《巨大鎚の印》
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:3 MC:○
 あなたが使用する《巨大鎚の印》のダメージに+[SP×2]し、そのダメージに〈衝撃〉属性を加える。
 この特技のレベルが3になると、この特技の効果を適用した《巨大鎚の印》によって行う〈重武器〉で判定する攻撃のダメージに+[その攻撃に使用する武器ひとつの重量]する。

SPに関わる特技の中にはSPを大量に消費することで、CLによる制限のある特技や偉業特技のような強力な効果を発揮する、一種のブレイクスルーともなりうるような特技がある。
《斬破の印》は最低限の効果でも《切り払いの印》を強化する役目を持っているが、《切り払いの印》のレベルが5になると、すでに適用されている効果を打ち消すために使用するというかなり特殊な使用方法で使用することができる。

《斬破の印》 (ざんぱのいん)
種別:天恵 最大LV:1
タイミング:常時
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 剣の一閃で魔法や混沌の影響など、あらゆる障害を切り払う天恵。
 あなたが使用する《切り払いの印》は〈意志〉でも判定を行うことができるようになり、命中判定として扱うことができるようになる。《切り払いの印》のレベルが3以上になると、1シーンに1回まで、《切り払いの印》をあらゆる攻撃に対するリアクションとしても使用できるようになる。この効果はコストに加えてSPを3点消費することで使用可能回数に関係なく、使用可能回数を消費することなく使用できる。《切り払いの印》のレベルが5になると、1シーンに1回、シーン内のすでに適用されている効果を消滅させるために、《切り払いの印》を使用できる。この際、判定は不要である。この効果はSPを6点消費することで使用可能回数に関係なく、使用可能回数を消費することなく使用できる。

輝く炎の剣

《光炎の印》をシーン中有効にする特技として《輝炎剣の印》を作成した。
この特技は通常の効果をシーン中持続にする特技と違い、1レベル目はその特技に強力な効果を加える効果、3レベルでシーン中持続となっている。
3レベル目でシーン中持続とはなっていても、1レベル目の効果は1ラウンドのみ適用されるため、必殺技としてのイメージを強化する形としてデザインしている。

《輝炎剣の印》 (きえんけんのいん)
種別:天恵 最大LV:3
タイミング:《光炎の印》
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:10 MC:FW
 武器に宿った聖印の力を輝かせ、敵を焼き払う天恵。
 CL10以上で取得できる。《光炎の印》と同時に使用する。その《光炎の印》を使用したラウンド中、あなたが行う偉業特技による攻撃、もしくは、あなたが使用した偉業特技の効果を受けた攻撃のダメージ属性に〈体内〉属性を加える。この特技は1シナリオに[LV]回まで使用できる。
 この特技のレベルが3になると、《光炎の印》の効果がシーン中持続するようになる。

銀色の剣

新たなる偉業特技として《銀剣の印》が追加された。この特技により《疾風剣の印》や《強化の印》によって強化された達成値や、《瞬撃の印》や新たに追加された《無心剣の印》によるクリティカルをダメージとして活かすことができるようになった。

《銀剣の印》 (ぎんけんのいん)
種別:天恵(偉業) 最大LV:5
タイミング:攻撃の直前
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:天運2 MC:○
 強い意志の力を込めた聖印の刃による一撃で相手を両断する。
 あなたが行う攻撃の直前に使用する。その攻撃のダメージに+[その攻撃の命中判定の達成値]する。この特技は1シナリオに1回まで使用できる。
 この特技のレベルが3になると、この特技は1シーンに1回まで使用できるようになる。

《銀翼の印》 (ぎんよくのいん)
種別:天恵(移動) 最大LV:3
タイミング:効果参照
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:3 MC:FW
 聖印の光を翼として空を飛び、相手に接近する特技。
 《銀剣の印》と同時に使用する。即座に飛行状態として通常移動を行う。
 この特技のレベルが3になると、この特技は「タイミング:攻撃の直前」として使用できるようになり、この特技を使用したプロセス中に行う攻撃の命中判定のダイスを+1個する。

《無心剣の印》 (むしんけんのいん)
種別:天恵 最大LV:3
タイミング:判定の直後
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:2 MC:FW
 精神を研ぎ澄ますことで刃を研ぎ澄ませ、あらゆる攻撃に反応する特技。
 CL5以上で取得できる。あなたが振った白兵攻撃の命中判定、もしくはリアクションのダイスひとつの出目をクリティカルの確認前に+1する。この特技は1シナリオに[LV×2]回まで使用できる。

まとめ

全体としてSPのギミックが加わり、加速していく剣によって相手を切り裂き、ここぞというところでは強化された《光炎の印》やクリティカルを出しやすくする特技などを組み合わせて強力な攻撃を放つというクライマックス的な戦い方が強化される形となった。
さらに、《斬破の印》によって《切り払いの印》が強化されたことで、主人公らしさもより強くなっている。
また、《震鎚の印》の追加による重武器の強化や《鋭刃二連の印》による追撃効果といった新しく追加された要素も押さえた構成となった。

グランクレストの最初のスタイルとして紹介されるにふさわしい王道な進化をしている。


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