グランクレストRPG平行サプリメント紹介 その61 混沌宿し4

権利表記とか

権利表記

この記事は「矢野俊作/チームバレルロール」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『グランクレストRPG』の二次創作物です。

■表記法 Ver.1.02

この記事では、公式のルールブック、サプリメントと同様の略号を用いてルールブック、サプリメントの名称表記を省略している。また、各項目の読み方に関しても公式と同じ読み方をすることを想定している。
 ルールブックとルールの区別を行う際には、ルールの側を「」をつけた表記で、ルールブックを『』をつけた表記で行うこととしている。
 この表記法に関する部分は改編を含む再配布を自由に行ってもよい。改編した際はバージョンの表記を変更しておくこと。この際、変更の内容に関しては規定しない。
 この表記法は内容に大きな変更のない改変(サプリメントを記事や本書といった表現に変更するなど)ではバージョンを変更しなくてもよい。

表記法のコンセプト
さまざまな記事や公開物の最初に書く項目に関して、そのままでも使用可能な例を挙げることで、オリジナルデータやそれを含むサプリメントの作成者を支援するためにこのような他でも使用できる形式での表記としている。

平行サプリ紹介その61 混沌宿し4


混沌宿しの共通特技の続き


『ADF』の《異界の自然律》を参考とした特技である。
投影体のこういう力に似たものを混沌宿しも持っている。
というよりも、混沌宿しは投影体よりもこういう力のイメージが強い。
使用する特技になったことで切り替えが可能となり、効果が上昇するようになっている。
他の特技と被るという問題点もあるが、相手の達成値を常に下げられるので、近接攻撃に対しては非常に強くなる。

《変異する自然律》 (へんいするろう)
種別:混沌 最大LV:3
タイミング:セットアッププロセス
判定:自動成功 対象:範囲1☆
射程:0Sq☆ 目標値:-
コスト:5 MC:○
 自身の持つ混沌核に宿る自然律によって周囲の自然律を塗りつぶす特技。
 このラウンド中、対象となるSqで行うあらゆる判定の達成値を-[LV+1]する。ただし、あなたが混沌宿しのスタイルの特技で3レベルに上昇させた〈専門知識:〉が3レベル以上のキャラクターはこの効果を受けない。
 この特技のレベルが3になると、この特技は特別に「対象:十字☆」となる。

他の特技で上昇させた混沌レベルを戻しつつ、攻撃力を上昇させる特技である。使い続けると混沌レベルが下がるので混沌レベルが高いほうがいいキャラクターとの相性が悪い。

《混沌の脈動》 (こんとんのみゃくどう)
種別:混沌 最大LV:5
タイミング:セットアッププロセス
判定:自動成功 対象:自身
射程:- 目標値:-
コスト:- MC:○
 周囲の混沌を利用することで自身の混沌核をより活性化させる特技。
 このラウンド中にあなたが行う攻撃のダメージに+[混沌レベル]し、混沌レベルを1減少させる。
 この特技のレベルが3になると、この効果で上昇するダメージは+[混沌レベル×2]となり、レベルが5になると、この効果で上昇するダメージは+[混沌レベル×3]となる。

美しいものの概念を投影しているような特技である。
美しいものは美しい。
美しいから周囲の空気を変えることができるという、何を言っているのかわからないようなものである。
機能を付け足しているのか、形のない概念を投影しているのか、なぜそれができるのかは不明だが、混沌核そのものとも言える混沌宿しなので不明なことは不明である。

《世界に刻まれし美》 (せかいにきざまれしび)
種別:混沌(回復) 最大LV:5
タイミング:メジャーアクション
判定:〈芸術:〉 対象:シーン(選択)
射程:0Sq 目標値:16
コスト:8 MC:○
 あなたが持つ混沌核の世界に刻まれた音楽や踊りをはじめとした芸術によって、ときには周囲を和ませ、時には周囲を活気づける特技。元の世界で心のない怪物に通用する芸術はこの世界でも怪物に通じるのである。
 対象の【MP】を[LV]D+【共感】点と士気2点を回復する。この特技は1シーンに1回まで使用できる。常時、あなたの〈芸術:〉の達成値に+[LV×2]する。

言葉に機能を持たせ相手の心を操るというわりとやばい感じはわかるが何を言っているか謎の特技である。
別の言い方では、言葉を投影体として召喚し、その投影体が持つ機能で相手の心を操作する特技である。

《世界に刻まれし言の葉》 (せかいにきざまれしことのは)
種別:混沌 最大LV:5
タイミング:メジャーアクション
判定:〈話術〉 対象:範囲1
射程:1Sq 目標値:12/対決
コスト:6 MC:○
 あなたの持つ世界に刻まれた言葉によって、人の心を操る特技。
 対象が次に行う判定のダイスを+1個する。この効果はシーンの終了時に失われる。この効果の代わりに、対象の感情をある程度左右させることができる。ただし、この効果を使用する場合は、対象は〈意志〉でリアクションを行うことができる。エキストラの場合は自動的にリアクションの達成値が14となる。GMはこの特技の使用を却下してもよい。常時、あなたの〈話術〉の達成値に+[LV×2]する。

混沌で起きないことはない。
ということでダイスの出目を本来出ないはずの7に変化させる特技である。
効果はクリティカルの確認後のため、クリティカルは発生しない。
というよりも出目7が二つ以上の場合にクリティカルとなるかがまず謎である。
自分が振ったダイスである必要はないため、味方のダイスでも出目を変更できる。
基本的にはダメージを増加させるために使われることとなると思われるが、回復量や軽減するダメージの決定にも使用することができる。

《超常なる混沌》 (ちょうじょうなるこんとん)
種別:混沌(偉業) 最大LV:3
タイミング:効果参照
判定:自動成功 対象:単体
射程:視界 目標値:-
コスト:天運 MC:○
 変異律によって起こる結果をさらに広げ、その奔流によって最大を超える結果をもたらす特技。混沌の前では、あり得ないというのは、あり得ないのである。
 対象がダイスを振った直後に使用する。【共感】点以下の任意の数の天運を消費する。対象が振ったダイス[(LV+1)×消費した天運]個までの出目を7にする。このダイスは判定のダイスでも、ダメージロールや特技の効果を決定するためのダイスでもよい。判定のためのダイスの場合、この効果はクリティカルの確認後に効果を適用する。この特技は1シナリオに[LV]回まで使用できる。

上の特技と対になったダイスの出目を限界を超えて減少させる特技である。
ダメージであればダイス部分を0にできる。
判定でも0になると最低値でも成功する判定が失敗となるかもしれない。
範囲攻撃に対する達成値の減少や、ダメージの減少など、こちらはどちらかというと防御的な使い方が多くなると思われるが、回復の妨害や重要な目的のための判定の妨害といったことにも使用できる。

《変異は自然へ》 (へんいはしぜんへ)
種別:混沌(偉業) 最大LV:3
タイミング:効果参照
判定:自動成功 対象:単体
射程:視界 目標値:-
コスト:天運 MC:○
 変異律というのも、ひとつの自然律である。ひとつの自然律への収束は、ひとつの世界においてあるべき結果に収束し、混沌が持つ可能性が失われるということでもある。
 対象がダイスを振った直後に使用する。【精神】点以下の任意の数の天運を消費する。対象が振った判定以外のダイス[(LV+1)×消費した天運]個までの出目を0にする。このダイスは判定のダイスでも、ダメージロールや特技の効果を決定するためのダイスでもよい。判定のためのダイスの場合、この効果はクリティカルの確認後に効果を適用する。この特技は1シナリオに[LV]回まで使用できる。

まとめ

混沌宿しの共通特技後半である。
やはり特徴はダイスの出目を本来ではありえない数字に変える偉業特技であるが、より強調された自然律の上書き、概念の投影、もしくは機能の付与というような力もゲームのデータとしては似たところがあっても、設定上は大きく異なるものとなるので新たな可能性につながる特徴である。

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