Liminal:Variable Style

何となく作成している「Liminal 日本語版」のオリジナルサプリメントについてである。

権利表記と注意表記

 これは「ポール・ミッチェナー」及び「株式会社マールストロム」が権利を有する『Liminal 日本語版』の二次創作物です。

どんなサプリメントなのか?

スタイルサプリメントという自分でもサプリメントなのかわからないものである。テキストとかいったほうが近いかもしれない。
このサプリメントでは、ルールの取捨選択を行うように設定の取捨選択を行うことを重視した遊び方について書いている。
以下は冒頭に書かれる解説のこの記事の執筆時点からの引用である。

 ここで提案しているVariable Style(以下、ヴァリアブルスタイル)とは、ルールだけでなく、設定での取捨選択も重視し、そのシナリオ、そのセッションでの遊びやすさを重視するスタイルである。
 ヴァリアブルスタイルで多くのセッションを繰り返した結果、その中で覚えた知識や経験を使って、取捨選択をしていない本来の設定を遊んでもいいし、ヴァリアブルスタイルで生まれた設定を元に遊んでもいい。ヴァリアブルスタイルの気軽さを気に入ったのなら、そのままヴァリアブルスタイルで遊んでもよい。
 ヴァリアブルスタイルは気軽に遊ぶためのスタイルであると同時に、他のスタイルで遊ぶための踏み台のスタイルなのである。

これを少し具体的にした指針として、以下の内容を基本としている。

Variable Styleの基本

●それぞれの世界と設定
 ルールを取捨選択するように設定を取捨選択して遊ぶことを重視する。そのため、まず重視することは最初に語られている概要となる。これに、後に書かれている詳細と参加者の発想の両方を少しずつ加えて、遊ぶごとに設定を発展させていくのである。
 
●設定をひとつずつ覚える

 このサプリメントでは詳細な設定を読まないことを推奨しているわけではない。詳細な設定はそのまま使える優れたものが多いが、そのすべてをいきなり採用すると、敷居が高く窮屈に思う可能性を考慮し、簡単な設定から遊び、発想のひとつとして詳細な設定を織り込むことで、セッションを繰り返すうちに設定を覚え、本来の設定に対する理解を深めることで、本来の設定でのプレイをはじめとしたさまざまな遊び方につなげることを想定している。

●セッションで生まれる重視する
 シナリオやセッションで生まれる独自の設定を活かして遊んでいくことを重視し、公式の設定との矛盾に対してはセッションでの設定を重視することと、その矛盾に関して一般的ではない存在としたり、新たな設定を加えて解決することを推奨する。ただし、公式の設定とその卓の設定を混同するために、セッションのあとで、何が公式の設定かを確認しておくことを推奨する。

●設定重視のデータの変更
 本来の設定と異なる設定を扱うため、このスタイルで遊ぶ際はデータやルールが本来のものと合わないことや、本来のデータも設定として扱った場合に演出しきれないものが現れることとなる。この場合はデータを変更することを推奨する。

基本的な決まりについて

上の内容を実践するための基本的な決まりを設定していく。
それぞれに関して、サプリメントに掲載予定の例を掲載する。

基本となる設定を把握する

そのセッションで基本とする設定の範囲を確認し、その内容を共有しておくということである
これは、遊ぶために前提となる知識を減らすことで遊びやすくするためのものである。

例えば、主要勢力の解説は『リミナル』P60に概要が書かれ、その上でP112からP146まででそれぞれの主要勢力の詳細な設定が紹介されています。ここからさらに小規模勢力について紹介していますが、はじめからいきなりここにある内容を正確に読み取り、記憶することを遊ぶ条件にすると大変です。最初はP60とP61の解説のみを参考にする程度とし、あとは実際に遊ぶ中で知っていくようにしましょう。

設定の取捨選択をする

基本となる設定にどのような設定をつけるかを相談します。
公式のこの記述が面白いというのがあれば提案してもかまいません。
その上で、最終的に作られたものがその卓での設定となります。

例えば、独自に用意した人狼の王族を扱う物語を遊ぶ場合に、イェーガーファミリーが邪魔になるかもしれません。そういった場合はイェーガーファミリーを存在しないものとしましょう。この際、取る設定が独自に用意した人狼の王族の設定であり、捨てるものがイェーガーファミリーの設定となります。

発展的な設定を許容する

設定を考えるうちに、この設定よりもこういう設定を使ったほうが面白いのではないかと考えることがあるかもしれません。
そして、その設定が公式の設定と矛盾することがあるかもしれません。
そのような場合でも、発展的な設定を許容する方向で進めていきましょう。
その特殊な設定がどのように成り立つのか、その背景にはいったい何があるのかを考えましょう。

例えば、P局の本部はロンドンではなく、シュロップ州にあると『リミナル』P134に書いてありますが、より楽しめる設定を思い付いた場所があるならば、その場所に変えてもかまいません。
他の例としては、聖ベーダ騎士団に隠されし存在が所属していてもかまいません。その場合、聖ベーダ騎士団にそういう下部組織や協力組織、それぞれの主を討とうとするダンピールの集まりや設定を変更して宗教と結びつけた魔術を扱う者たちの組織を導入してもいいでしょう。

発展的な設定を持ち出さない。

これは単純な話です。
発展的な設定はあなたたちしか知らず、あなたたち以外にとっては現在不要なものかもしれません。
そのため、発展的な設定は持ち出してはいけません。

この例は書くまでもありません。本来は楽しいはずのセッションの時間が、自慢話やよくわからない話で終わると楽しめないことが多いです。そんな悲惨な事件を起こさないように気をつけるとともに、どうしてもというなら、活かしやすいものとして公式の設定を使うようにしましょう。

実践

ここから実践的な内容となる。

最低限の設定とは?
設定の取捨選択について
設定の取り方の工夫

……などについて解説するつもりであるが、いつになるかは不明である。
このあたりは元のサプリで未完成の部分である。

追加データ

プレイスタイルだけというのもと思ったため、追加データを用意しようとしているものである。
ここでは、0点特性と0点制約の二種類を追加予定である。

0点特性と0点制約
 0点特性と0点制約は公式では大して意識されていないような要素をあえてアピールするために取得し、キャラクターのデータに書き加えるためのものである。これらは書いていないからと言って持っていないものではないし、持っているからといって何かが有利になったり、不利になるわけでもない。もし、有利や不利が発生するのならば、それは十分に特性として成立しているのだ。

このように非常に設定的な要素である。

例として、ひとつだけ0点特性を挙げる。

〈長生き〉 0点特性
 人間ではあり得ないほど長い時間を生きることを示します。チェンジリングやダンピールなどの隠されし存在の影響を強く受けている存在や、特殊な目的や事情を持った守人、騎士などが持つことがある。
 この特性は数年しなければ自覚できないため、特性を得てから数年の間は無自覚に持っていたり、特性を持っていると思っているが実は持っていないということがあります。その場合はあえて「〈長生き〉を持たない」と表記するのもいいでしょう。

取得例:血筋や変化
 チェンジリングであれば妖精の血や妖精郷の影響といった理由でこの特性を持つことがあります。ダンピールが取得している場合は吸血鬼の能力の一部として持っていることがあります。これは深いことを考えずに取得できます。

取得例:儀式や超常的な存在
 守人や騎士などが持つというのは隠されし存在との間に何かあったか、超常的な存在に守護を託されたために、永遠の時を生きることになってしまったというのが基本となります。いずれにせよ、誰が何のためにあなたに永遠の命を与えたのかを考えましょう。ただし、この取得理由はあまりクルー向けではありません。そのため、この設定の延長として、少し前までこういったことがあったために、今の人間の社会にも、隠されし世界にも不慣れ(属さない)という形にするといいでしょう。

取得例:気まぐれ
 一般人が超常的な存在の気まぐれで不老にされるケースです。むしろ事件なので解決しましょう。クルーであれ、そうでない者であれ、解決するべき問題として扱われることが基本となります。それが1回のシナリオで解決するのか、複数回のシナリオで解決するものかは不明ですが。

このように0点特性では、その設定としての側面を重視し、いくつかのシナリオやキャラクターに使える設定を挙げる予定である。

まとめ

作成途中のリミナルのサプリメントについてである。
実践とデータについての部分を除くとほぼ完成しているため、これで公開してもいい気がするが、実践とデータが完成したら公開する予定である。



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