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底辺と言う名の青春。|シドと私の話

我が青春の全てを捧げたバンド・シド。


なんの因果か分からないけれど、運命的な出会いを果たしてから20年くらい経とうとしている今でも私はなぜかライブやイベントへ出向き、永遠の本命・しんぢさんを見つめ続けている。

いまだに"Shinji"さんとは言えない乙女心をご理解ください。


当時一番仲が良かった友人が突如としてアリス九號.にハマり、ビジュアル系の世界を知り、その後たまたま手に取ったフリー冊子『Gab.』でシドに出会った。濃い化粧をして派手な服を着た男たちの中でひと際輝いていたのが、Gt.しんぢ。一目惚れでした(照)。

ガラケーで着うたサイトにアクセスして、試しに聴いてみよう…と耳にしたのが確か『お別れの唄』だったかな。
ビジュアル系特有のちょっと粘り気のある湿度の高い歌い方にはあまり慣れていなかったけど、Vo.マオはシンプルに歌がうまく、元々昭和歌謡を好んでいた私には曲調もハマる要因の一つとなった。

それからというもの、毎日のように曲を聴いていた。まだ気軽に遠征は出来なかったのでネットでひらすらシドについて調べ、ひたすら友達を作り、ひたすらシドのことを話していた。メールを返信するときのタイトルは決まって『Re:Dreamer』でした(笑うところ)。

どうやらBa.明希が人気のようだ、Dr.ゆうやはカッコいいのに面白い、マオにゃん(ハァト)。・・・でもやっぱり私にはしんぢさんしか見えない!などと日々調べている中で、ようやく行けそうなライブがあったのでチケットを取った。それが2006年の春スペ大阪。正直今となってはしっかりした記憶もあまりないけれど、生のシドは、しんぢさんは、本当に最高で、最高だった。と思う。

今となってはかなりの良セトリ…

01.林檎飴
02.Sweet?
03.Re:Dreamer
04.隣人
05.赤紙シャッフォー
06.紫陽花
07.土曜日の女
08.合鍵
09.お別れの唄
10.青いレンガ
11.空の便箋、空への手紙
12.妄想日記
13.dummy
14.循環
15.できそこない
16.吉開 学 17歳(無職)
17.ホソイコエ

-en.1-
18.星の都
19.キャラメル

-en.2-
20.chapter 1
21.アリバイ
22.エール
23.微熱

2006. Spring Special / 大阪厚生年金会館大ホール



それからも行けるライブには申し込んだし、ラブリーベイベー握手会(笑うところ2)にも行ったし、ファンレターも書いたし、FC旅行だって参加したし、そういえばFCの会員番号も結構早かったし、授業終わりで新幹線に飛び乗って東京へも行ったし、夜バスや青春18きっぷで日武から小さな箱まで色々と行ったし、ロリータもしたし、普通のセーラーもカラーセーラーも着たし(流行ってましたw)、ホールツアーで上手最前入れたこともあったし、差し入れが本命のブログに載ったこともあったし、入り待ち出待ちもしたし、ツアー半通もした。今となっては絶対しないから、全通しとけばよかったなーと思わなくもない。
その他にもくだらないことや痛いこともたくさんしたな。我ながら毎日が輝いていたと思います。ていうかあの時代に当たり前のようにSNSとかなくてほんと良かったと心から思う…。

現地で全国の友達と会えるのも、本当に嬉しかったな。いまだに付き合いのある友達もいて、ライフステージが変わっても付き合ってくれてるみんな本当にありがとな…𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬…

そうこうしているうちにあれよあれよと彼らはメジャーデビューして、しばらく曲は聴いていたしライブにも行ってたんだけど、いつの間にかめっきり興味が無くなり、私の生活からシド、そして本命の姿が消えた。


と思ったのも、たぶん束の間。

もう二度と興味を持つことは無いと思っていたのに、ある日突然ライブに行きたくなってチケットを取ったのが転落人生第2章の始まりだと思います。あの頃の私になにがあったのか分かりません。なんなら今思えばあの頃から少しずつ不確かなことは増えてた。

というか、そもそも興味が無くなってたって言ってた間にも、ちょこちょこ戻って来ては「しんぢさん最高愛してるよ~~~」とかなんとか言って、またしばらくしたらそんなこともすっかり忘れて…って、結局のところ何回も同じこと繰り返してるんだけどね。もはや2章どころではない。そうそう簡単に人は幸せになれないらしいです。

昔ほどの全力さはないものの、ライブには当時と変わらず明希しか見えてない人と足を運んでいるわけですが、彼女もまた当時と同じように、いや、なんならそれ以上に、なんだかんだといまだに明希を愛で続けていてビックリします。類は友を呼ぶんですね。彼女との付き合いもまた、相当な長さになりました。もはや熟年夫婦のそれ。ただただ恐ろしい。

しんぢさんを追いかけているうちに気が付けばこんな歳になってしまったけれど、そんな日々はまだまだゆるく長く続いていきそうです。懐古厨ですが頑張ります。


余談ですが先日誕生日を迎えまして、その日はなんとシドの愛知公演がありまして、ちゃっかりFCチケットで行って来ました。FCで取ったからと言って席は良くも悪くもなかったです。
セットリスト組むのは相変わらず何年経ってもうまくなかったけど(極厚オブラート)久々に地方の小規模ホールで観れたことはよかったし、しんぢさんのカッティングとアコギも堪能できて満足です。
主に私から大不評だったヒゲもきれいさっぱりなくなっていたので感謝しかなかった。

前来たときはM.A.Dツアーだったね。


そしてファイナル東京にもちゃっかり行ってきたわけですが、やはりあのくらいの規模のホールは色々と思い出して込み上げるものがありました。
感想は愛知と似たようなもんだけど。(どっちかっていうと悪い意味です)

最後の最後に『BEST OF SID』とかいう公演の発表があり、このタイミングでこんな………と気が付いたら申し込みをしていた私であった。
でも箱じゃなくてホールでやってくれ………

できそこない聴きたい。


なんだかんだと色々言いましたが、結局のところ友人とあーだこーだ言いながら観るシドはとても楽しかったです。

そして私の本命はこの日も宇宙一イケメンでした。


しんぢさん最高愛してるよ~~~



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