U-20女子サッカーの何がすごくて、何を思い出させてくれるか
何よりも、全員がサッカーを心から楽しんでいること
何よりこれが一番大きい。カルチャーショックの域。一試合見ればわかる。みんな試合前の入場シーンから笑顔だし、得点と勝利を心から喜んでいる。こんな大舞台で緊張しないの?と思う。選手だけじゃない、池田監督も、宮本コーチも皆そう、同点・逆転されてもその時で今の状況を楽しんでる。サッカーという競技に対しての向き合い方を教えてくれる気がした。少なくとも自分はそう感じてる。
技術の高さだけじゃない、走り切ること
本当にすごい。WEリーグを一年見て気づかなかったことが恥ずかしいくらい全員の技術が高いし、17歳の選手もいれば下部組織の選手もいる。そして試合の実況者・解説者が驚くほどに走り切るスタミナがすごい。何がそうさせているかというと、それも楽しめているからなのかなと思ってる。
どんな状況でも、誰ひとり諦めないこと
これも本当にすごい。見ているこっちがどこか諦めてしまうような状況でも、笑顔で鼓舞しあって見事に跳ね返してしまう展開が何度もあった。特に決勝トーナメントに進んでからのフランス、ブラジル戦は本当に感動した。おかげで0-2で負けていても、すっかり悲観しないようになった。
対戦相手に心からの敬意を表すること
いよいよ明日決勝である。ここまで5試合の全てを勝ってきた。印象的だったのは喜ぶだけでなく必ず座り込む相手選手に声をかけていた。それだけじゃない、準決勝を戦った直後のヒーローインタビューで浜野まいか選手は第一声「まず、戦ってくれたブラジルに感謝したい」と言った。普通そんなこと言えるか?心から出てくる言葉なのだろう。これは教育の賜物、ではなさそうだ。
だからまず明日の決勝を見てほしい
ということでいよいよ明日8月29日(月)U-20女子ワールドカップ決勝戦、日本vsスペイン。大会初の二大会連覇がかっているだけではない、もっともっと大事なものを感じてもらうために、思い出してもらうために、全てのサッカーファンに、そうでない全ての人に是非見てほしい。JSPORTSとBSフジで中継。もっと早くから見ておけば良かったと必ず思うでしょう。