介護のDXを考える|アカリエの若手エンジニアが提案!介護の未来
9月6日(金)にアカリエで働く若手エンジニアが集まり、勉強会が行われました。テーマは「DX(デジタルトランスフォーメーション)とアカリエ」についてです。
さらに細かいアジェンダは以下の通りです。
➀DXについて
②介護事業のペーパーレス化について
③ペーパーレス化からDXへ
➀②は講義、③についてはグループに分かれてディスカッションを行いました。今回集まった若手エンジニアの中には介護業界からアカリエのIT事業に転職してきた人も数名おり、活発な発言が飛び交いました。
若手エンジニア達の想いとは
ディスカッションのテーマは介護業界の「ペーパーレス化からDXにするにはどうすればよいか」です。
さまざまな意見の中で、印象に残った2つをご紹介します。
DXとは意識改革
あるグループからはこんな意見が出ました。
―意識を改革するには疑似体験が必要ではないか。いきなりツールを提供してレクチャーするのではなく、利用者(介護サービスを使う側)に使ってもらって、「いいね!」と言ってもらうことが重要。
例えば、利用者側から事業所へは「電話」という手段しかない。利用者側目線でのDX化が必要ではないか。利用者側がツールを使うようになれば、事業所側も使うようになり、双方で使うようになれば大きなDXにつながるのではないか―
なるほど、ペーパーレスやDXというと事業者側だけで考えがちですが、介護サービスを利用する側にもDXを求める(あるいは仕向ける)というのは、鋭い意見です。
介護業界はなかなかIT化が進まず、介護事業所と介護サービスを利用する側(利用者)との連絡手段は電話が主流です。理由としては介護者である家族が高齢で、スマートフォンを持っていてもメールなどが使えないケースが多いということです。
最近はそんな状況を変えようと、介護事業者と利用者・家族をデジタルでつなぐコミュニケーションツールの開発が目立ってきています。例えば、請求書や領収書のデジタル化や、利用者や家族の了承が必要なことはデータ添付で送付し、ボタンの設置で確認を取るなどの方法です。
つまり、利用者側が簡単に受け取れ、応じられるシステムが確立することで、利用者側のDXを促進しようとする動きです。
利用者側のDXはこれからの課題であり、注目すべきポイントです。
コミュニケーションアプリの活用
別のグループからはこんな視点の意見が出ました。
―介護現場でのコミュニケーションアプリ活用の良さは情報共有だけではない。対面だと感情などに紐づくため、そこを取り除ける利点もある―
コミュニケーションアプリというと、情報共有の視点が強くなりますが、余分なコミュニケーションを省いているという点も見逃せません。
例えば、簡単な業務連絡でも対面で伝えると「表情」や「声のトーン」「口調(話し方)」次第で、受け取る側の印象が変わります。
無表情で素っ気なく「明日のケア、キャンセルです」と言われるのと、同じ内容を笑顔で若干申し訳なさそうに言われた場合、印象がガラリと変わります。
コミュニケーションアプリで行う業務連絡は、言語コミュニケーションに頼らずに伝達が完結するので、効率的かつ迅速に情報を共有できます。
ただし、活字は逆に感情が読めないため、誤解を生みやすいというデメリットもあります。そのため、スタンプで補うという方法もあります。
まとめ
その他の意見として、「顧客情報漏えいをどう守るか」「サービスの質向上につながるDXとは」「物の紛失による不振を防止するには」「デジタルアレルギーをなくす方法」などがあり、とても有意義な勉強会でした。
アカリエIT事業部のエンジニアは「課題の多い介護業界を何とかしたい」という純粋な思いで業務に当たっています。
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