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米国ノースカロライナ州のゴシックロリィタ系イベントに参加した話(二年目)

こんにちは!あこです。
今回は昨年に引き続き、アメリカノースカロライナ州で行われましたNightshadeというゴシックロリィタ系ファッションのイベントに10月中旬ごろ参加しましたのでそちらをレポートします(2022年に初参加した際の記事はこちら)。

蛇足ですが、米国でのこういったファッション関連のイベントの説明には jfashion という単語が使われているのをよく見ます。おそらく japanese fashion の略で、ロリィタやゴシックに限らず、フェアリー系や着物といった日本発祥のファッションを総称する造語の形容詞のようです。

主催は Point of Fashion というグループで、SNSアカウントを見たところ同州を拠点として活動しているようです。また、アメリカでは有名な Bay Area Kei という団体も一緒にイベントを運営しているようでした。

例によって5,500文字程と長文になりますので、写真だけでも楽しんでいただけましたら幸いです。


一日目:即売会

会場は同州の Durham という街のホテルハイアットで、昨年と同じでした。一日目は即売会で、12時~6 時までです。VIP チケットを購入すると一般開場の一時間前からお買い物可能とのことで、熱意の強い方と開催側で win-win な施策だなと感じました。私は自宅から会場まで車で移動して、午後1時ごろ到着しました。

Hyatt Place というホテルで、ソファがたくさんあります。

出展ブランドさんはこちらです!

出典:Nightshade facebook イベントページより

Metamorphose temps de fille は勿論、アトリエピエロでも取り扱いが始まったステンドグラスアーティストの方が手掛けるアクセサリーブランドの Neant Glass や Kickstarter での棺桶柄のお洋服が印象的だった Iris Garden x Haenuli はご存じの方も多いのではないでしょうか?

余談ですが、当日慌てないよう出展ブランドの通販サイトやソーシャルメディアを見てお買い物リストを事前に作成していました(お品書きを公開されるブランドさんは少なく、私が勝手に期待して作りました)。これが動揺した当日の脳でも少しばかり予算を意識するのに役立ち良かったです。

左上から時計回り:地元のコミュニティのお友達のブランド Frilled to Deathのネイルチップ、カナダのブランドDream Cathedralのヘッドドレス(薔薇リボン5色xレース3色2種類から選べる!)、Raspberry Mazohystの棺桶型アクセサリーBOX、Mossbadgerのカットソー

会場に入ると、昨年よりも出展者さんが詰まっていて、お客さんも多かったように感じます。会場は、最近のアメリカでは珍しくマスクの着用が義務化されていました。

面白いなと感じるのが、参加者の方がほかの参加者の方(初対面)に声を掛けて当日の装いやコーディネートを褒めることです。私はまだそれができないのですが、純粋に素敵だと思うことを言葉にして直接伝えるのは良い循環ですよね。参加者の方はもちろん、出展側の方もとてもフレンドリーなので、昨年立ち寄ったブースの方は目が合っただけで Hi! と声を掛けてくれたり、明らかにアジア人の容姿の私にも気さくに話してくれたりしました。そのようにして、多くの方とInstagramで相互フォローしました(ソーシャルメディア交換で聞かれるのがインスタで、Twitter(X)を挙げてもやはりあまり使ってないとのことでした)。

会場では基本的に少額でもクレジットカードが使えて、現金や Paypal のみ受け付けはほんの一部で、アメリカのクレカ文化を実感しました。

現地で欲しいものはいくつもあったのですがセーブした結果はこちらです!Wish List の半分のアイテムはそもそも同イベントでは置いていないようでした。これに加えて、サイズオーダーで Frilled to Death の狙っていたネイルチップをお願いしていて、受け取るのが楽しみです!

棺桶型ケース:Raspberry Mazohyst、アクセサリー二種:Calamity's Carnival、ヘッドドレス:Dream Cathedral、Bay Area Kei バッジ:The Black Ribbon

私は今年12月にアメリカ、サンフランシスコで3日間に渡って行われる Ursa Major 2023 にも参加しますので、素敵な大規模イベントの開催にサポートの意を示したく主催のBay Area Kei のバッジをゲットしました!

1日目で会えた地元のコミュニティのお友達と!
当日の自分です。OPはPhysical Drop、ブラウスはMIHO MATSUDA、コルセットはabilletage、靴はYOSUKE、ネックレスとリングはNeant Glass、ヘッドドレスとブローチは自作、靴下はAmazon

二日目:お茶会 - Poison Garden - 

Nightshade 二日目は、チケット制のお茶会です。参加費用は税込 $60.54(日本円換算すると約9千円※2023/10末時点)で、時間は正午~午後4時までと、主催者さん側も参加者側もバチバチの気合を感じるイベントです。また、ドレスコードはEGAやロリィタで、同伴者についてはフォーマルな装いでの参加が求められていました。

自分です 鞄にはお友達に頂いたうさぎさんとOPの共布で作ったリボンを付けました

1.入場受付、コーデコンテスト

地元のコミュニティの友達が一人お茶会にも参加するとのことで、彼女と合流してから受付を済ませて入場しました。席は8名程着席可能な円卓で、自由席でした。当日のプログラムはこちらです。タイトルにある Virulent Vivarium はどうやら毒性の強い動植物園、といった意味のようです。響く、、

内容

  • 12時 入場受付、コーディネートコンテスト用写真撮影

  • 1時 食事の提供

  • 2時 コーデコンテスト写真撮影締め切り

  • 3時 ゲーム、コーデコンテスト投票

  • 4時 イベント関連アナウンス

  • 4時半 集合写真

  • 5時 イベント終了

  • イベント提供のアクティビティ 塗り絵、アイスブレーククエスチョン(緊張を解きほぐすための質問)、水で貼れるタトゥーシール

着席時。テーブルの中央にはランタンや造花の花瓶、カボチャ、蜘蛛の巣レースの布、話題が印刷された小さい紙が入ったミニバケツ 装飾がかわいいです

着席してまず驚いたのが、昨年とは異なり何か紙がたくさん置いてあることです。1枚目は人を見つけようビンゴで、全員に異なる項目の用紙が配られていて、ビンゴの各マスの内容に一致する人をお茶会参加者の中から探してビンゴを目指すものとのこと!他の参加者の方は着席するやいなや熱心に取り組んでいました。例えば、立ち上がって大きな声で「私ハロウィンなネイルしてるよ!」と言ったり「魔女の帽子を被ってるよ~」と言いながら会場内のテーブルを周っている方がいたりと積極的でした。各テーブルにつき1名一番早くビンゴした方がミニギフトをもらっていました!

人を見つけようビンゴ 初対面でも仲良くなれる施策ですね!

また、ビンゴ用紙の下には小さい紙きれが入っていました。内容としては、テーブル上の造花と塗り絵の中にある6種類の植物を特定してスタッフさんに伝えると、先着3名で賞品がもらえるとのことです。私にはとても難しく思えてただ塗り絵をしていたのですが、お友達がすばやく調べて Baby, のバニティポーチをもらっていました!お茶会のテーマに沿った知識を問う問題はテーマ性が高まって良いですね。

シークレットゲーム これについてはみなさんひそやかに調べていたようです

まずは、コーディネートコンテスト用の写真を撮影してもらいました。主催の方がスマートフォンで1人当たり3ポーズで撮影します(ポーズは自分自身でとる)。みなさん驚くほどポーズをとるのがお上手でした!

ネックレスとマスク、棺桶型リングはNeant Glass、コサージュはAnges et Demons、ワンピースとカチューシャは自作、靴はYOSUKE、ブラウスは昔のメタモの福袋、タイツはAmazon

2.食事提供

ほどなくして飲料の提供→食事の提供が始まりました。今回はケータリング式で、はじめにアレルギーのある方が取り、のちにその他の方が食事を取る流れでした。シェパードパイや色々な種類のサンドイッチ、サラダと果物、クッキー等の焼き菓子がありました。私は確実に食べられるものを少なめに頂きましたが、トライして口に合わなければ残す、、というスタイルの方も多く、驚きました。飲み物は紅茶やコーヒー、清涼飲料水、お水などがあり、カウンターから自由にとることができて、とてもありがたかったです。

この後お友達がグルテンフリーのチャイケーキを分けてくれました。

3.ゲームほかアクティビティ

開場の端に、はがせるタトゥースタンドがあったので付けてみました!お茶会のプログラム以外の時間も楽しめるようにしてくれていてすごいですよね、、テーマに合わせてか、すこし毒々しいデザインのものが多かったと思います。なかなか友達とタトゥーシールを貼ることはないですよね!

シールとはさみと濡れた布が置いてあって勝手に選んで貼れます
全く不鮮明な写真ですみません、、サボテンと薬瓶のような絵柄のものにしました!左側のイラストはイベント限定の塗り絵です。

食事も摂り終わりお話していると、3時ごろから主催の方がアナウンスしてトリビアクイズたるものが始まりました!これが正直一番衝撃的な内容でした。

各円卓ごとにチームとなり、計20問の問題に協力して回答を出します。出題問題は印刷されておらず、口頭で伝えられるのを聞きとるほかありません。それだけでも私には難儀だったのですが、私が覚えている限り出題された問題を書き出しますのでご覧ください。。

  • Innocent Worldの最後の実店舗は日本のどの都市だったか

  • PUTUMAYOは何年に停止して何年に復帰したか

  • Victorian Maidenの20周年記念としてリリースされたアイテムは何か

  • Gothic Lolita Bibleの元となる雑誌は何か

  • 元BPNのデザイナーが立ち上げたブランド名は何か

  • ニューヨーク市のBaby, the stars shine bright店舗は何年まであったか

  • 雑誌FRUiTSは何年間紙媒体で存在したか

  • 骸骨に見える植物(花?)は何か

  • フランケンシュタイン原作の作家を述べよ

  • ポーカス・ホーカスの女優の名前を述べよ

植物とゴシック系の文化に関する問題がもっとあったのですが服飾関連ばかり覚えてますね。。日本でこのファッションを好まれて長い方はお分かりになる問題も多いかもしれませんが、これをこのアメリカのノースカロライナ州で聞き、かつそれに全問正解する方々がいるのを認識すると、とても熱い気持ちになります。優勝チームは20問正解して、賞品をもらっていました!

また、その後 Haenuli x Iris Garden コラボでリリースされたボタンダウンのブラウスをいかに早くすべて留められるかを競うチャレンジが始まりました!この催し天才じゃないですか?会場はかなりの盛り上がりで、"Do it! Do it!" と机を叩きながら盛り上げていました。優勝者には同ブランドよりなんと数種類のJSKから好きな一着をプレゼント!とかなり豪華な賞品でした!

羅列ボタン+もったり袖+蝙蝠襟=かわいい
出典:Iris Garden x Haenuli Online shop
ボタンダウンチャレンジ後の様子

最後に、コーディネートコンテストの投票をテーブル上のQRコードから行います。Googleフォームに参加者の写真が掲載されていて、2名選んで投票する形になっていました。受賞者は3名選ばれて、協賛のブランドさんからたくさんの賞品が出ていました!気になったのがどこかのブランド(失念)の受注生産割引券、、そんなものを貰ってしまったら張り切って注文してしまいますよね。

その後、イベントからアナウンスがあり、残念ながらこの Nightshade はボランティアスタッフの不足や会場の関係で今年で一度活動停止に入るとの発表がありました。ボランティアの募集をしていたので、私の出来そうなことを書いて応募しています。

4.集合写真

最後に、みんなで協力して会場のテーブルや椅子後ろに動かして、集合写真を撮りました!数えてはいませんが、60人ほどは参加していたと思います。こちらは公式で共有のあった写真で、皆さん楽しそうで見ていて笑顔になってしまいます。

主催のエレガントな方がすしざんまいをしている…?
お土産に昨年同様コーデスナップ時のチェキを貰って解散しました!

おわりに

長文にもかかわらずお読みいただき、ありがとうございました!オリジナルの催しが多く、正直に言うと英語力不足を痛感しましたが、みなさんの明るさ、親しみやすさに助けられて楽しく過ごすことができました。イベント外でも多くの方と話して、たくさんの友達ができました。サンフランシスコでの Ursa Major 2023 もたくさんの出会いがあると思うと楽しみです。

会場のテーブルにもフライヤーがありました!

次回はかなり長きにわたり時を止めていますが、春に地元のロリィタコミュニティで主催した植物園でのピクニックの企画~当日までをご報告したいと考えています!

ありがとうございました。もし感想などあれば一言頂けましたら励みになります!

あこ

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