遅刻の常習犯
時間が無いという事を理由に
若くて 忙しかったころ
あらゆることを 中途半端に
置き去りにし 見ないふりして
途中で放り出したもの
どれほどあった事だろう
あとになって ああ あの時の・・
なんて後悔 どれだけしたか
そして今 何も出来なくなってから
時間は山ほどあるのに
今はもうできないからを理由に
中途半端に みんな放り出し
ああ 私っていったい 何をやってきたんだろう
人が生きるから人生なのに
私は 生きて来たのか
人として ちゃんと生きて来たのか
後悔はいつも 遅刻の常習犯
いつも いつでも 遅れてやって来る
先にできる後悔は 無い
沢山の後悔の中で ふと 想う
もし あのとき・・・・
遅すぎる後悔の中の 見果てぬ「もし」
あの時 間違わなかったら
今私は 倖せなのだろうか
決して出ない答えを求め
老いた人間は 残された時間を
見果てぬ「もし」の中で
今日も 今も 遅刻の常習犯として
日々 食いつぶして いくのだ