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小石

道端の小石を
何の気なしに
蹴とばし 蹴とばし
家まで 蹴って行くように
君を蹴飛ばして
最期まで 行っても いい

だけど
石が  道を外れたり
どぶに 落ちてしまったら

もう  知らない

わざわざ道を変えたり
手を汚して どぶから拾ってまで
持って帰る なんて 想わない

何気なしに  始めたのだ
何気なしに   終わって いい

どこに 落とされたって
小石は  文句は言えない
だから

あたしの蹴る 方向へ
あたしの進む 方向に

君は まっすぐ
転がる しか  ないのだ