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体験によって新しい地平線が広がる ルワンダ親子の旅ー1

私と高校生の娘がアフリカのルワンダへ行って体験したことをお話しします。

2023年、初めてアフリカへ行きました。スラム街と呼ばれている貧困層の住宅街で、友人のアーティスト鈴木掌さんが子供達に絵のワークショップをするのを見に行きました。受験が終わったばかりの高校生の次女も一緒でした。

子供たちは掌さんの手元を食い入るように見つめて、その後次々と素晴らしい絵を描きあげます。掌さんはその絵を子供達から絵のできによって値段を付けて買い取って、日本で売っています。何年もやってる子達は素晴らしい腕前になっています。子供たちにとっては、自分の力でお金を稼ぐ経験です。

鈴木掌さんのワークショップ


次女が掌さんのワークショップに集まった子供たちの中で、ギターで流行りの曲を弾き始めると、みんなが一緒に歌います。子供達は義務教育を英語で受けているので、英語でコミュニケーションが取れます。(小学校ではルワンダ語の授業もあります。)世界と同じ流行をインスタやTiktokで追っています。小学校の就学率も100%に近いです。彼らは好奇心旺盛でイキイキとした目をしていて学ぶ意欲旺盛です。

日本のカレーライスを作って食べてもらう


私と次女が作ったチキンカレーと肉じゃが(カレールーとめんつゆさえ持っていけば、世界中どこでもほぼ材料が調達できる黄金メニュー)を子供たちは行儀良く喜んで食べてくれます。

編み物を教え合う次女とルワンダの子達
英語が共通語


ルワンダでは、都心のエリア以外、各家庭まで水道が来ていません。昔の日本のように、水汲み場でみんな井戸端会議をしています。
人々は一日3食食べません。1食か2食です。
水田で稲作をしている人々はくわとすきで耕しています。トラクターは見かけません。この辺りは、私から見ても、改善できたら良いだろうなと思う点ですが、彼らにとってはそれが普通なので、かわいそうということではありません。

農家では、寝る部屋と、炊事棟とトイレ棟の3つに分かれていて、用を足した上に炭の燃えさしを乗せると、うんちが燃えて灰になります。貯まったら庭に撒きます。とても清潔な気がします。

農家の作り 右から母屋、キッチン、トイレ 

車はあまり普及していなくて、バイクタクシーか自転車がみんなの足です。自転車タクシーもあります。

毎月最終土曜日は国民の奉仕活動の日「ウムガンダ」です。全てのお店が閉まります。人々は地域のリーダーと決めた奉仕活動に向かいます。道の植栽を植えたり、広場の清掃をしたり、家が必要な人にみんなで日干しレンガを積んで家を建ててあげます。それなので、ルワンダにはホームレスはいませんし、道にゴミは落ちていません。

日干しレンガで作る一般的な家 
気候が温暖なのでこれで凌げる

国民皆保険制で、すぐに病院にかかれます。渡航時に予防接種が必要ない数少ない国ですし、治安も良いです。

私達がPCR検査したクリニック

都市部にはルワンダ人が経営する素敵なカフェやレストランが増えています。お客様もルワンダ人です。ルワンダは光回線が国中に張り巡らされているので、インターネットの速度は速く、リモートワークにも向いています。IT人材も育っています。ルワンダ人の中にも経済格差はあります。教育と行動力でそれを乗り越えていこうとしている若者達に会いました。

おしゃれなラウンジ

ルワンダでは30年前に民族間で虐殺がありました。それ以降、30年間、カガメ大統領が、政権を担っています。そのことによって、政治が安定しているので、治安が良く、女性一人でも歩ける珍しい国です。

ルワンダに行って次女も私も気づいたこと、
私たちが持っているものを持っていないから、可哀そうということにはならないんだなってこと。案外、みんな同じ曲が好きで歌っているんだなってこと。政治が安定していると、若い人が将来に希望を持てるんだなってこと。

多くの若い日本人が、ルワンダに住み着いて、チャレンジしていました。
毎年日本から多くの小学生、中学生、高校生、大学生、社会人が春休みや夏休みを利用してルワンダに体験ツアーなどでやってきます。
次は、現地の日本人と体験ツアーに来た人たちの活動について書きたいと思います。

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